今週末より、いよいよ世界陸上選手権がヘルシンキで開幕する。
「世界陸上」を独占放映するテレビ局で、先週末に2回にわたって、特集番組が放映された。
それを見て分かったことがある。
どうやら、テレビ局は女子棒高跳びのイシンバエワと男子棒高跳びの澤野大地を「スター」にしたいようである。
2年前のパリ大会の展望の中で、21世紀の陸上界はスター不在と書いたのだが、前回のパリ大会、昨年のアテネ五輪と2年連続で金メダルを獲得し、女子で初めて5mを越えたイシンバエワは、確かに新しいスターにふさわしいとは思う。あるいは、「第2のシャラポワ」になれるか?既に水面下でCM出演の交渉も行われているかも。
本来なら、アテネの金メダリスト、ハンマー投げの室伏広治がもっと取上げられるべきところなのだが、直前になって欠場と言うニュースが飛びこんできた。もしかしたら、テレビ局にとっては、これは「想定内の事態」だったのだろうか?
アテネ五輪で日本人で20年ぶりに決勝進出した澤野大地。今回は日本人初の6mジャンプと69年ぶりのメダルへの期待がかかる。末續慎吾の100m9秒台とどちらが先に出るかという興味も尽きない。
それにしても、澤野を盛り上げたいのなら、同じ局の他の番組にもきちんと説明しとけよな、と思う。日曜日の朝のニュース番組の司会者など、イシンバエワが5mを跳んだニュースを伝
えた後で、
「日本の男子は、これには勝っているんでしょうね?」
と情けないくらいマヌケなコメントしていたぞ。3ヶ月前に澤野が5m83を出したの、ここでも取上げたの、いちいち覚えてないのか?
その日本新記録にしても、「球界の御意見番」である親分は、
「世界のトップは6m越えてるんだろう?じゃあ、“あっぱれ”やるほどでもないな。」
とぬかしやがる。確かに、ブブカの世界最高には27cmも負けている。しかし、日本新記録が“あっぱれ”でないなら、何が“あっぱれ”なんだ?日本テレビ系のスポーツ・ニュースで、清原の500号ホームランに対して、
「王さんに比べたら、300本以上足りないんですから、大したことないですね。」
という奴はおらんやろ。
という具合で、今回もまた、「世界陸上」はツッコミどころ満載で、おかげでネタには不自由しない。僕自身がこのところ、パソコンに向かう時間が取れず、更新が追いつかないほどだ。
ついさっき放映されていた「世界陸上開幕直前集中口座」でも、
「高岡選手は国内のマラソンを4回くらい走って、全て2時間10分を切っている。」
と言っていたけど、おいおい、シカゴマラソンを2回走っているんだぞ。普通なら、
「高岡寿成選手の全マラソン成績」
というフリップでも作って説明すべきところだろう?この辺のアバウトなところは相変わらずだなあ。
さてさて、いよいよ始まる「世界陸上」。これでもかとばかりに流されるスポットCMに刺激され、
「セリクって、面白そう。」
「今、ブームなの?なら見とかないと。」
と思った皆さんへ、大きなお世話かもしれないアドバイスを。
競技の始まる時間を示したタイム・テーブルを必ずチェックしてから見るようにしよう。
毎回、
「世紀の対決はこのあとすぐ!」
「注目の●●選手、いよいよ登場!」
とのナレーションやテロップが連発されるばかりで、なかなか競技が始まらずにイライラさせられるという人も少なくないと思う。「世界陸上」はいつも、どの種目が何時頃から始まるかを視聴者に教えないようにしている。
(NHKが中継する日本選手権は必ず、冒頭に当日の競技開始予定時間を紹介しているのだが。)
待たされてイライラするのが嫌なら、現在発売中の「月刊陸上競技」8月号の74ページに掲載されているタイムテーブルで、自分の見たい種目の開始時間に合わせて、ビデオをセットするなり、仮眠をとって備えるなりすればいいと思う。
ただ、全ての種目が、その開始時間に生中継されるとは限らないので要注意。(2年前は、岩水嘉孝が出た3000m障害の決勝が、生中継されなかった。)
参考までに、大会初日の僕の注目種目の開始時刻を記しておこう。(時刻は日本時間)
女子3000m障害予選 6日午後6時5分
女子800m予選 午後6時45分
男子1500m予選 7日午前2時30分
女子10000m決勝 7日午前3時15分
もうひとつの陸上競技専門誌「月刊陸上競技マガジン」8月号は観戦ガイドを別冊付録につけているが、それを見る限り、女子の3000m障害は放送予定に入っていない!早狩美紀が決勝進出でもすれば、また変わるのだろうか?
「世界陸上」を独占放映するテレビ局で、先週末に2回にわたって、特集番組が放映された。
それを見て分かったことがある。
どうやら、テレビ局は女子棒高跳びのイシンバエワと男子棒高跳びの澤野大地を「スター」にしたいようである。
2年前のパリ大会の展望の中で、21世紀の陸上界はスター不在と書いたのだが、前回のパリ大会、昨年のアテネ五輪と2年連続で金メダルを獲得し、女子で初めて5mを越えたイシンバエワは、確かに新しいスターにふさわしいとは思う。あるいは、「第2のシャラポワ」になれるか?既に水面下でCM出演の交渉も行われているかも。
本来なら、アテネの金メダリスト、ハンマー投げの室伏広治がもっと取上げられるべきところなのだが、直前になって欠場と言うニュースが飛びこんできた。もしかしたら、テレビ局にとっては、これは「想定内の事態」だったのだろうか?
アテネ五輪で日本人で20年ぶりに決勝進出した澤野大地。今回は日本人初の6mジャンプと69年ぶりのメダルへの期待がかかる。末續慎吾の100m9秒台とどちらが先に出るかという興味も尽きない。
それにしても、澤野を盛り上げたいのなら、同じ局の他の番組にもきちんと説明しとけよな、と思う。日曜日の朝のニュース番組の司会者など、イシンバエワが5mを跳んだニュースを伝
えた後で、
「日本の男子は、これには勝っているんでしょうね?」
と情けないくらいマヌケなコメントしていたぞ。3ヶ月前に澤野が5m83を出したの、ここでも取上げたの、いちいち覚えてないのか?
その日本新記録にしても、「球界の御意見番」である親分は、
「世界のトップは6m越えてるんだろう?じゃあ、“あっぱれ”やるほどでもないな。」
とぬかしやがる。確かに、ブブカの世界最高には27cmも負けている。しかし、日本新記録が“あっぱれ”でないなら、何が“あっぱれ”なんだ?日本テレビ系のスポーツ・ニュースで、清原の500号ホームランに対して、
「王さんに比べたら、300本以上足りないんですから、大したことないですね。」
という奴はおらんやろ。
という具合で、今回もまた、「世界陸上」はツッコミどころ満載で、おかげでネタには不自由しない。僕自身がこのところ、パソコンに向かう時間が取れず、更新が追いつかないほどだ。
ついさっき放映されていた「世界陸上開幕直前集中口座」でも、
「高岡選手は国内のマラソンを4回くらい走って、全て2時間10分を切っている。」
と言っていたけど、おいおい、シカゴマラソンを2回走っているんだぞ。普通なら、
「高岡寿成選手の全マラソン成績」
というフリップでも作って説明すべきところだろう?この辺のアバウトなところは相変わらずだなあ。
さてさて、いよいよ始まる「世界陸上」。これでもかとばかりに流されるスポットCMに刺激され、
「セリクって、面白そう。」
「今、ブームなの?なら見とかないと。」
と思った皆さんへ、大きなお世話かもしれないアドバイスを。
競技の始まる時間を示したタイム・テーブルを必ずチェックしてから見るようにしよう。
毎回、
「世紀の対決はこのあとすぐ!」
「注目の●●選手、いよいよ登場!」
とのナレーションやテロップが連発されるばかりで、なかなか競技が始まらずにイライラさせられるという人も少なくないと思う。「世界陸上」はいつも、どの種目が何時頃から始まるかを視聴者に教えないようにしている。
(NHKが中継する日本選手権は必ず、冒頭に当日の競技開始予定時間を紹介しているのだが。)
待たされてイライラするのが嫌なら、現在発売中の「月刊陸上競技」8月号の74ページに掲載されているタイムテーブルで、自分の見たい種目の開始時間に合わせて、ビデオをセットするなり、仮眠をとって備えるなりすればいいと思う。
ただ、全ての種目が、その開始時間に生中継されるとは限らないので要注意。(2年前は、岩水嘉孝が出た3000m障害の決勝が、生中継されなかった。)
参考までに、大会初日の僕の注目種目の開始時刻を記しておこう。(時刻は日本時間)
女子3000m障害予選 6日午後6時5分
女子800m予選 午後6時45分
男子1500m予選 7日午前2時30分
女子10000m決勝 7日午前3時15分
もうひとつの陸上競技専門誌「月刊陸上競技マガジン」8月号は観戦ガイドを別冊付録につけているが、それを見る限り、女子の3000m障害は放送予定に入っていない!早狩美紀が決勝進出でもすれば、また変わるのだろうか?
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