おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九
第三節
帝曰。善。秋脈如浮。何如而浮。
岐伯曰。秋脈者肺也。西方金也。萬物之所以收成也。故其氣來輕虚以浮。來急去散。故曰浮。反此者病。
帝曰。何如而反。
岐伯曰。其氣來毛而中央堅、兩傍虚。此謂太過。病在外。其氣來毛而微。此謂不及。病在中。
帝曰。秋脈太過與不及。其病皆何如。
岐伯曰。太過則令人逆氣而背痛慍慍然。其不及則令人喘、呼吸少氣而欬、上氣見血、下聞病音。
訳
黄帝が申されました。
「よかろう、秋の脈は浮のようだという、浮とは如何様な脈か。」
岐伯が申し上げました。
「秋の脈は五行で申しますと肺に配当され、秋は五位(東西南北中央)で申しますと西に配当され五行の木火土金水の金に配当され、秋は万物が実り収穫する季節であります。故に其の気が来る時は軽虚で浮であります。来るときは急であり去るときは散ずるようになります、それ故に浮と申します。又この者に反する脈象は病があるということでございます。」
黄帝が申されました。
「如何様な脈を反するというのか。」
岐伯が申し上げました。
「その気が来るときが毛でありその間は堅くなり、脈の打ち初めと終りには空虚ようになりまして、これを太過と申します、病は外にあるのでございます。その気が来るときが毛で而も微であるものは、此れを不及と申しまして、病は中にあるのでございます。」
黄帝が申されました。
「秋の脈の太過と不及があるという、それぞれの病は如何様なものなのか。」
岐伯が申し上げました。
「太過ともうしますのは気が逆上して不順を起こし背中がズキンズキンと痛むようになります。不及と申しますのはあえぐような呼吸になり、話す言葉に力がなく、呼吸が弱々しく短いようになりまして、上気して出血するようになり、その下部の肺からは喘鳴を聞くようになります。」
東洋学術出版社素問の訳
不及は呼吸が促伯し、喉嗽、その他各種の呼吸困難症を起こし、気が逆上して出血し、喉間に喘ぐときの音がするようなどの症状を引き起こします。
鍼灸医学大系の訳
又不及の場合には、呼吸はセカセカとあえぐようになり気は少なくなって力のない咳が出て、上部(口)からは時に血を見ることもあり下部(肺部)には呼吸雑音を聞くようになるものであります
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