おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 玉機真藏論篇 第十九
第七節
五藏受氣於其所生、傳之於其所勝。氣舎於其所生、死於其所不勝。病之且死、必先傳行、至其所不勝病乃死。此言氣之逆行也。故死。
肝受氣於心、傳之於脾。氣舎於腎、至肺而死。心受氣於脾、傳之於肺。氣舎於肝、至腎而死。脾受氣於肺、傳之於腎。氣舎於心、至肝而死。肺受氣於腎、傳之於肝。氣舎於脾、至心而死。腎受氣於肝、傳之於心。氣舎於肺、至脾而死。此皆逆死也。一日一夜五分之。此所以占死者之早暮也。
訳
五蔵はその生じる所から気を受ける、生じる所とは
木(肝)は燃えると火(心)を生じ、
火(心)は燃え尽きると灰になり土(脾)となり、
土(脾)のあるところに金(肺)属が生じ、
金(肺)属のあるところに水(腎)が生じ、
水(腎)は植物や木(肝)を生じることであり、
その勝つところを伝える、勝つ所とは、
木(肝)は根を土(脾)に這わせ切り裂いてゆき木(肝)は土(脾)に勝つ、
土(脾)は水(腎)をせき止め土(脾)は水(腎)に勝つ、
水(腎)は火(心)を消し水(腎)は火(心)に勝つ、
火(心)は金(肺)属を溶かし火(心)は金(肺)に勝つ、
金(肺)属は木(肝)を切り倒し金(肺)は木(肝)に勝つ。
気はその生ずる所つまり蔵に居る、
その勝たないところつまり木(肝)であれば肺(金)に伝われば死ぬのである。
病になりまさに死ぬようになるというときは、必ず先に伝えて行き木(肝)あれば金(肺)に至り死ぬ。これは気の逆行といい、故に死ぬ。
以下に示す。
肝は病状を心から受けて脾に伝える。病状は腎に留まり肺に至り死ぬ。
心は病状を脾から受けて肺に伝える。病状は肝に留まり腎に至り死ぬ。
脾は病状を肺から受けて腎に伝える。病状は心に留まり肝に至り死ぬ。
肺は病状を腎から受けて肝に伝える。病状は脾に留まり心に至り死ぬ。
腎は病状を肝から受けて心に伝える。病状は肺に留まり脾に至り死ぬ。
これらは皆病状の逆行(相侮なのであろうか)の死である。
一昼夜にを五つに分け五蔵に配当すると
甲乙(木のえ、木のと)
丙丁(火のえ、火のと)
戊己(土のえ、土のと)
庚辛(金(か)のえ、金のと)
壬癸(水のえ、水のと)となり、
肝の病状は木であり春、肺の庚辛(金(か)のえ、金のと)の秋に死亡するということになり、病状も勝たない所で死亡するということがわかる。
この節は黄帝が申されたのか、岐伯が講義しているのか、どっちなんでしょう。
相侮=そうぶ・五行学説上の術語。反剋、反侮ともいう。
一種の病理変化である。たとえば正常な状況下では、金は木を剋することができるが、もし金気が不足したり、木気が異常に亢進したりすると、正常な場合とは逆に、木が金を侮るようになり、肺金虚損、肝木亢盛という病症を出現するに至る。漢方用語大辞典
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