【放射能漏れ】
建屋内最高5シーベルト超 福島第1原発1号機、屋外でも新たに10シーベルト 2011.8.2 23:01
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110802/dst11080223010036-n1.htm
東京電力は2日、福島第1原発1号機の原子炉建屋2階で、屋内では過去最高となる毎時5シーベルト(5千ミリシーベルト)以上の高い放射線量を測定したと発表した。
ロボット「パックボット」での測定で判明、遠隔操作していた作業員の被(ひ)曝(ばく)は最大で0・2ミリシーベルトだった。東電は、この場所を立ち入り禁止にした。
東電によると、計測限界を超える5シーベルト以上が測定されたのは「空調機室」と呼ばれる部屋で、事故時に放射性物質を含む気体を放出する「ベント」作業で使われた、「非常用ガス処理系」と呼ばれる配管が通っている。この配管は毎時10シーベルト以上の高線量が見つかった1、2号機の主排気筒の下部につながっている。
東電は「ベントの際に大量の放射性物質が通過して配管に付着したとすると、(両地点の)高線量検出は辻(つじ)褄(つま)が合う」としている。
今回測定された毎時5シーベルトは、事故に伴って設定された作業員の被曝限度の250ミリシーベルトに3分で達する値で、一度に浴びると死亡する恐れもあるという。これまで屋内で測定された最高値は1号機1階の毎時4シーベルトだった。
また、東電は2日、10シーベルト以上の放射線量が測定された主排気筒下部付近で、別の10シーベルト以上の場所があると発表した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110802/dst11080223010036-n1.htm
東京電力は2日、福島第1原発1号機の原子炉建屋2階で、屋内では過去最高となる毎時5シーベルト(5千ミリシーベルト)以上の高い放射線量を測定したと発表した。
ロボット「パックボット」での測定で判明、遠隔操作していた作業員の被(ひ)曝(ばく)は最大で0・2ミリシーベルトだった。東電は、この場所を立ち入り禁止にした。
東電によると、計測限界を超える5シーベルト以上が測定されたのは「空調機室」と呼ばれる部屋で、事故時に放射性物質を含む気体を放出する「ベント」作業で使われた、「非常用ガス処理系」と呼ばれる配管が通っている。この配管は毎時10シーベルト以上の高線量が見つかった1、2号機の主排気筒の下部につながっている。
東電は「ベントの際に大量の放射性物質が通過して配管に付着したとすると、(両地点の)高線量検出は辻(つじ)褄(つま)が合う」としている。
今回測定された毎時5シーベルトは、事故に伴って設定された作業員の被曝限度の250ミリシーベルトに3分で達する値で、一度に浴びると死亡する恐れもあるという。これまで屋内で測定された最高値は1号機1階の毎時4シーベルトだった。
また、東電は2日、10シーベルト以上の放射線量が測定された主排気筒下部付近で、別の10シーベルト以上の場所があると発表した。
武田教授のHPより
http://takedanet.com/2011/08/10_1367.html
福島原発の10シーベルトを考える
福島原発の排気口近くの放射線量が10シーベルトもあったということで、大騒ぎになっています。
すでにこのブログで書きましたが、土壌の汚染と空間のシーベルトの簡単な関係は、「1マイクロシーベルトなら3000ベクレル」という感じです。1マイクロシーベルトと1シーベルトでは100万倍違いますから、1シーベルトということは30億ベクレルです。つまり福島原発で10シーベルトが観測されたというのは、その辺の瓦礫や建物、地面などが「300億ベクレル」の放射性物質があるということです。
・・・・・・・・・
この300億ベクレルというのはどういう数字かというと、
1) 福島原発全体の放射性物質量 約6亥ベクレル(土偏と思う)
2) 漏れたと推定される量 100京ベクレル
3) 福島原発の近くに100分の1があるとして、 1京ベクレル
4) 今回の量 300億ベクレル
5) 福島原発付近にあると思われる量に対して、今回の量は、300万分の1
ということです。つまり、福島原発の掃除では問題になりますが、社会には影響のない量です。
私は4月からずっと「福島原発はなにも起こらない」と繰り返してきました。その間には1号機の再爆発、3号機の臨界、4号機の倒壊など繰り返しネットなどで警告が出ていたものもありますが、もともと福島原発にはすでにそんな力はありません。
それよりなにより福島近辺の 除染が何より必要 で、おそらくは「原発がまだ収束していない」といういいわけを使って、除染を遅らせているものを思われます。
(平成23年8月3日 午後2時 執筆) 武田邦彦
福島原発の排気口近くの放射線量が10シーベルトもあったということで、大騒ぎになっています。
すでにこのブログで書きましたが、土壌の汚染と空間のシーベルトの簡単な関係は、「1マイクロシーベルトなら3000ベクレル」という感じです。1マイクロシーベルトと1シーベルトでは100万倍違いますから、1シーベルトということは30億ベクレルです。つまり福島原発で10シーベルトが観測されたというのは、その辺の瓦礫や建物、地面などが「300億ベクレル」の放射性物質があるということです。
・・・・・・・・・
この300億ベクレルというのはどういう数字かというと、
1) 福島原発全体の放射性物質量 約6亥ベクレル(土偏と思う)
2) 漏れたと推定される量 100京ベクレル
3) 福島原発の近くに100分の1があるとして、 1京ベクレル
4) 今回の量 300億ベクレル
5) 福島原発付近にあると思われる量に対して、今回の量は、300万分の1
ということです。つまり、福島原発の掃除では問題になりますが、社会には影響のない量です。
私は4月からずっと「福島原発はなにも起こらない」と繰り返してきました。その間には1号機の再爆発、3号機の臨界、4号機の倒壊など繰り返しネットなどで警告が出ていたものもありますが、もともと福島原発にはすでにそんな力はありません。
それよりなにより福島近辺の 除染が何より必要 で、おそらくは「原発がまだ収束していない」といういいわけを使って、除染を遅らせているものを思われます。
(平成23年8月3日 午後2時 執筆) 武田邦彦