落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

「集団的自衛権の解釈」変更なし

2012年06月06日 | 政治・外交
新しく防衛相に就任した森本敏氏は「集団的自衛権」行使容認派だったが、政府の見解(行使を禁じる)には従うと述べた。
野田首相はそつなく釘をさしているもよう。
首相、森本防衛相に「集団的自衛権の解釈変えず」 2012.6.6 20:15
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120606/plc12060620160025-n1.htm

 森本敏防衛相は6日、読売テレビの番組で、野田佳彦首相と5日に首相官邸で会談した際に首相から「野田政権では集団的自衛権の(行使を禁じる)憲法解釈は変えない」と伝えられたことを明らかにした。
 森本氏は集団的自衛権の行使を容認すべきだとの立場。しかし、番組では「閣僚の一員として日本の政治を担うので、今の野田政権の枠の中で対応する」と野田内閣の方針に従う意向を示した。
 森本氏は4日の就任時の記者会見でも「政府が集団的自衛権(の行使)を認めていないことは十二分に理解している。任期中、防衛相として集団的自衛権の考え方を変更する考えは毛頭ない」と述べていた。

憲法審査会での各党の見解
衆院憲法審査会、9条を論議 自民「集団的自衛権行使を」 7党代表者が意見表明 2012.5.31 21:03
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120531/stt12053121040008-n1.htm

 衆院憲法審査会(会長・民主党の大畠章宏元経済産業相)は31日、2回目の論点整理を行った。
今回は憲法第9条「戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認」がテーマで、7党の代表者が意見を表明した。

自民党は改憲により集団的自衛権の行使容認を明確化し、自衛隊の憲法上の位置づけを「国防軍」と明記すべきだと主張した。
民主党は集団的自衛権についても、自衛隊の憲法上の位置づけに関しても具体的な言及を避けた

 自民党は4月に公表した憲法改正草案で自衛権の保持を明記したと説明し、「それには個別的、集団的自衛権が含まれる。
国民の安全を確保するために軍隊を保有することは世界では常識だ」と主張した。
民主党は「戦後日本が培ってきた平和主義の考えに徹し、国連憲章上の制約された自衛権について明確にする」と述べるにとどめた。

公明党は「改憲も加憲も必要ない」と主張する一方、自衛隊の存在の合憲性は認めた。
9条については、主権国家固有の自衛権までも否定する趣旨ではないとの認識を示した。
 また、新党きづなは自衛隊を「軍」と位置付けるべきだと指摘し、
みんなの党は9条改正の是非などを国民投票で問う考えを表明。
社民、共産両党改正反対論を展開し、各党の見解は大きく割れた。