北朝鮮の写真を見ると、巨大なビル街や地下鉄、人影はまばらだが着るものはこざっぱりとしている。これとは裏腹に地方では飢餓に苦しむ人民がおり、それらの写真は出てこない。
厖大な費用がかかる首領様の火遊びに人民の不満が鬱積しているという。
実験はしても使えないのが核兵器だ。もし使えば報復され人民と共に都市や村が一瞬にして灰燼となる。跡には何年も核汚染が残るだけだ。
北朝鮮にもこう思う人民が増えてきたらしい。
厖大な費用がかかる首領様の火遊びに人民の不満が鬱積しているという。
実験はしても使えないのが核兵器だ。もし使えば報復され人民と共に都市や村が一瞬にして灰燼となる。跡には何年も核汚染が残るだけだ。
北朝鮮にもこう思う人民が増えてきたらしい。
「もうウソは聞き飽きた」北朝鮮国民、金正恩氏の弁明に不満 2017年9月17日 14時19分 デイリーNKジャパン
http://news.livedoor.com/article/detail/13625064/
国民の生活苦を顧みず、核兵器とミサイルにばかりカネを注ぎ込む金正恩政権。北朝鮮の庶民とて、それを快く見ているわけではない。北朝鮮の人々の間でも、不満が鬱積してきている。
北朝鮮当局は、それが無視できないレベルに達したと判断したようで、世論をなだめる方策に出た。しかし、効果は全くと言っていいほど出ていないようだ。
核実験やミサイル発射実験が行われるたびに、日本のテレビでは、北朝鮮メディアが流した平壌市民の「喜びのコメント」を紹介する。しかし北朝鮮において、テレビカメラを向けられた人がホンネを語るわけがない。
権力への不満を公に語ったらどうなるかを、北朝鮮国民は過去の教訓からよく知っている。
それにもかかわらず、無謀な核兵器開発に対する不満は日に日に強まっているもようだ。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、地元の朝鮮労働党組織の宣伝部は、高級中学校(高校)の教師を講師にして、人民班(町内会)で当局の立場を説明する講演会を開いている。
その場で語られている内容は概ね次のようなものだ。
「これまでは、核兵器の開発に天文学的な額の資金を費やさざるを得なかった。元帥様(金正恩党委員長)は、人民にひもじい生活をさせないという約束が守れなかったことに対して心を痛めている。しかし開発が成功したので、これからは人民生活の向上に力を入れられることだろう」
最高指導者の反省の弁を伝え、今後の生活向上を改めて約束することで、怒れる世論をなだめようというものだが、話を聞いた住民たちは「過去に国民を餓死させたのは、核兵器が完成していなかったからとでも言い訳するつもりか」などと言って笑い飛ばしているという。
北朝鮮が核兵器の開発を本格化させたのは、経済が傾き始めた1980年代からだ。
数十万とも数百万とも言われる餓死者を出した1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころにも、開発は続けられていた。北朝鮮の人びとは、国が自分たちのためにカネを使わないことをわかりきっているのだ。
咸鏡北道の西隣の両江道(リャンガンド)でも、当局による同様のプロパガンダが行われている。
現地の情報筋によると、当局は「核兵器が完成したから、残りの軍事費は人民生活の向上に回す」と宣伝しているが、情報筋は「そんなものは怒れる世論をなだめるための弁明に過ぎない」「そんな使い古されたプロパガンダは、もはや人民には通じない」と吐き捨てた。
人民生活の窮乏は「苦しい」というレベルを超え、「深刻」なレベルに達していると情報筋は伝えた。
具体的にどのように深刻なのか情報筋は伝えていないが、ガソリンのみならず物価全体が高騰していることを指すものと思われる。
当局は、軍部隊における食糧不足の解消のために、インディカ米を輸入して配給しているが、それすらも市場に横流しされている有様だ。それを見た人々は「兵隊のためのコメすら横流しするのに、核開発に使っていた軍事費を人民生活向上に回す余裕などあるのか」と語っている。
米軍でも韓国軍でもない、北朝鮮軍を敗北させる「本当の敵」の正体 2017年08月26日 | 高英起の無慈悲な編集長日誌
http://dailynkjp.com/archives/2623/2
(前略)
つまり、北朝鮮軍の本当の敵は「飢餓」であると言うことができるのだ。
このような背景から、飢えに苦しむ兵士たちが協同農場を襲撃し、農作物を略奪する事件が頻発。地域住民からは「あんな土匪(馬賊)みたいなやつらを使って一体どんな戦争をするというのか」と罵られている。飢えた兵士たちは、国境を越えて中国にまで侵入し、たびたび強盗事件を起こしている。
そのため、中朝国境地域の中国側では、地元住民が自警団を結成して対応するほどだ。
そして、秋の収穫を控えている北朝鮮の協同農場では、兵士たちの襲撃と略奪に備えて厳戒態勢が敷かれていると咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。
http://news.livedoor.com/article/detail/13625064/
国民の生活苦を顧みず、核兵器とミサイルにばかりカネを注ぎ込む金正恩政権。北朝鮮の庶民とて、それを快く見ているわけではない。北朝鮮の人々の間でも、不満が鬱積してきている。
北朝鮮当局は、それが無視できないレベルに達したと判断したようで、世論をなだめる方策に出た。しかし、効果は全くと言っていいほど出ていないようだ。
核実験やミサイル発射実験が行われるたびに、日本のテレビでは、北朝鮮メディアが流した平壌市民の「喜びのコメント」を紹介する。しかし北朝鮮において、テレビカメラを向けられた人がホンネを語るわけがない。
権力への不満を公に語ったらどうなるかを、北朝鮮国民は過去の教訓からよく知っている。
それにもかかわらず、無謀な核兵器開発に対する不満は日に日に強まっているもようだ。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、地元の朝鮮労働党組織の宣伝部は、高級中学校(高校)の教師を講師にして、人民班(町内会)で当局の立場を説明する講演会を開いている。
その場で語られている内容は概ね次のようなものだ。
「これまでは、核兵器の開発に天文学的な額の資金を費やさざるを得なかった。元帥様(金正恩党委員長)は、人民にひもじい生活をさせないという約束が守れなかったことに対して心を痛めている。しかし開発が成功したので、これからは人民生活の向上に力を入れられることだろう」
最高指導者の反省の弁を伝え、今後の生活向上を改めて約束することで、怒れる世論をなだめようというものだが、話を聞いた住民たちは「過去に国民を餓死させたのは、核兵器が完成していなかったからとでも言い訳するつもりか」などと言って笑い飛ばしているという。
北朝鮮が核兵器の開発を本格化させたのは、経済が傾き始めた1980年代からだ。
数十万とも数百万とも言われる餓死者を出した1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころにも、開発は続けられていた。北朝鮮の人びとは、国が自分たちのためにカネを使わないことをわかりきっているのだ。
咸鏡北道の西隣の両江道(リャンガンド)でも、当局による同様のプロパガンダが行われている。
現地の情報筋によると、当局は「核兵器が完成したから、残りの軍事費は人民生活の向上に回す」と宣伝しているが、情報筋は「そんなものは怒れる世論をなだめるための弁明に過ぎない」「そんな使い古されたプロパガンダは、もはや人民には通じない」と吐き捨てた。
人民生活の窮乏は「苦しい」というレベルを超え、「深刻」なレベルに達していると情報筋は伝えた。
具体的にどのように深刻なのか情報筋は伝えていないが、ガソリンのみならず物価全体が高騰していることを指すものと思われる。
当局は、軍部隊における食糧不足の解消のために、インディカ米を輸入して配給しているが、それすらも市場に横流しされている有様だ。それを見た人々は「兵隊のためのコメすら横流しするのに、核開発に使っていた軍事費を人民生活向上に回す余裕などあるのか」と語っている。
米軍でも韓国軍でもない、北朝鮮軍を敗北させる「本当の敵」の正体 2017年08月26日 | 高英起の無慈悲な編集長日誌
http://dailynkjp.com/archives/2623/2
(前略)
つまり、北朝鮮軍の本当の敵は「飢餓」であると言うことができるのだ。
このような背景から、飢えに苦しむ兵士たちが協同農場を襲撃し、農作物を略奪する事件が頻発。地域住民からは「あんな土匪(馬賊)みたいなやつらを使って一体どんな戦争をするというのか」と罵られている。飢えた兵士たちは、国境を越えて中国にまで侵入し、たびたび強盗事件を起こしている。
そのため、中朝国境地域の中国側では、地元住民が自警団を結成して対応するほどだ。
そして、秋の収穫を控えている北朝鮮の協同農場では、兵士たちの襲撃と略奪に備えて厳戒態勢が敷かれていると咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。