落葉松亭日記

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韓国海軍、海自哨戒機にレーダー照射

2018年12月31日 | 政治・外交
韓国は過ぎてしまった従軍慰安婦、徴用工、旭日旗など、次々に問題を吹っかけ、まさに「恨」の国、そして今回、韓国海軍が海自哨戒機にレーダー照射するという事件を起こし、日本に嫌韓ムードが漂っている。
その韓国では、内政問題で文在寅(ムン・ジェイン)政権の退陣要求デモが起きている。
韓国海軍、海自哨戒機にレーダー照射 2018.12.21 19:30
https://www.sankei.com/politics/news/181221/plt1812210026-n1.html

 岩屋毅防衛相は21日夜、記者会見し、韓国海軍艦艇が20日午後、石川県・能登半島沖の日本海で、海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射したと明らかにした。 岩屋氏は「不測の事態を招きかねない極めて危険な行為だ」と述べ、21日に韓国側に抗議したことを明らかにした。

田母神俊雄氏
「世界中の軍が日常的にレーダー操作訓練を実施しており、地対空ミサイル部隊や海に浮かぶ艦艇などでは火器管制レーダーの電波照射は日常的に行われている。
喧嘩(けんか)はこれ以上エスカレートさせることなく収めた方が両国のためである。韓国に警告を与えるためには、韓国に対して圧倒的に強い日本の経済力を利用するのが一番いいと思う。」
田母神俊雄手記「レーダー照射、韓国軍の実力では自衛隊と戦えない」『田母神俊雄』 2018/12/29
https://ironna.jp/article/11560

 韓国艦艇から海上自衛隊のP1哨戒機に対し、火器管制レーダーの電波照射が行われた件で日本政府が、極めて危険な行為だとして韓国政府に抗議している。

 火器管制レーダーの電波照射はミサイル発射のために行われるもので、危険極まりないということのようだ。しかし、火器管制レーダーの電波照射とミサイル発射は常に一連のものとしてつながっているわけではない。また、火器管制レーダーの電波照射はミサイル発射のためだけに行われるわけではない。

 ミサイルの実発射よりは、ミサイルを発射するための訓練として火器管制レーダーの電波照射が行われる。すなわちレーダー操作訓練の一環として火器管制レーダーの電波発射が行われているのである。・・・

軍事評論家・鍛冶俊樹氏 *韓国レーダー照射の真相
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第359号(12月30日)
韓国レーダー照射の真相
http://melma.com/backnumber_190875/

 20日、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に射撃用レーダーを照射した。日本は抗議し、韓国側は否定し、一部の識者と称する人達が日韓関係の悪化を懸念すると言う、いわばお定まりの対立の構図を描きつつあるが、その真相ははるかに深刻だ。
 韓国は当初、レーダー照射について「哨戒機の追跡が目的ではなく、遭難した北朝鮮船捜索のため」と説明した。捜索用のレーダーと射撃用のレーダーの違いは明確で、海自が取り違える訳はないから、この説明は納得できるものではない。

 しかし、当時、駆逐艦の近くには韓国の警備救難艦がおり、さらにその近くには北朝鮮の漁船がいた。従って「遭難した北朝鮮船捜索のため」その海域にいたのは事実だろう。だが駆逐艦は海軍の所属であり、警備救難艦は海洋警察の所属である。
 所属の異なる二つの艦が共同で行動する様、命令できるのは韓国では大統領しかいない。つまり文在寅大統領が「遭難した北朝鮮船を捜索せよ」と命令したのだ。当然、北朝鮮の要請を受けての事だろうが、韓国の大統領にこんな要請をできる人物は、北朝鮮には一人しかいない。
 いうまでもなく北朝鮮のトップ金正恩である。だが遭難した北朝鮮の漁船は山ほどあり、日本にもたくさん漂着している。粗末な木造で無線機器なども装備していない。金正恩がそんな漁船の捜索をいちいち韓国の大統領に依頼する訳はない。

 金正恩が捜索を依頼しなければならない程、重要な任務を帯びた、しかも漁船に似た船は北朝鮮の工作船しかない。今回の事件の現場は能登半島沖だ。過去に幾度も工作船が確認されており、日本への格好の侵入路である。
 つまり金正恩は日本に工作船を侵入させようとしたが、遭難し救難を韓国に依頼したのである。通常の救難活動であれば警備救難艦だけで十分だが、能登半島沖の日本の排他的経済水域で活動していれば、海自の哨戒機が飛んで来るのは目に見えている。

 そこで韓国海軍の駆逐艦が寄り添い、哨戒機に射撃用レーダーを照射して追い払い、事の発覚を防いだわけだ。本来であれば、韓国は日本に真相を伝えなければならない筈だが、韓国はそれをしないばかりか、北朝鮮の対日侵入工作に協力した事になろう。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。