落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

「小選挙区制に利点なし」

2011年08月19日 | 政治・外交
先の選挙では党利党略、野合で希望する政党には投票できなかった。
××チルドレン、刺客など人気取り選挙がまかり通った結果、政治の劣化をまねいた一因と思う。
利権に執着、国家観のない政治家ばかりになり、一年も満たず首相が交代し、国際的にも信用を落としている。
民意が正しく反映される選挙制度になってほしい。
【金曜討論】選挙制度改革 成田憲彦氏、鳥居泰彦氏 2011.8.19 07:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110819/plc11081907440003-n1.htm

 「一票の格差」を是正するため、衆参両院の選挙制度改革が急務となっている。特に衆院では、格差が最大2・30倍だった平成21年衆院選は違憲状態という今年3月の最高裁判決を受け、与野党各党が改革案作りに乗り出しているが、一部では現行の小選挙区制に対する見直し論も浮上している。政治の劣化が指摘される中、どのような制度改革が望ましいのか。現状の問題点などを含め、元慶応義塾塾長の鳥居泰彦氏と、前駿河台大学学長の成田憲彦氏に意見を聞いた。(原川貴郎)

 ≪鳥居泰彦氏≫
中選挙区制が望ましい

 --政治の現状をどう見るか

 「最近も岩手県陸前高田市など東日本大震災の被災地を訪れたが、復旧は一向に進んでいない。本当に日本の政治は無策だ。領土・領海も侵犯されっぱなし。国民は自民党に絶望して民主党を選んだが、選んでみると、こんな最悪の政権はないと言わざるを得ない惨憺(さんたん)たる状況が生まれた。しかし、政治家を代えようと思っても、今のままでは現状と似たようなことになるとしか思えない」

 ○小選挙区制に利点なし

 --政治の劣化の原因は

 「小選挙区制と比例代表の並立制の結果だ。小選挙区制の導入後、良かったことは何一つない。まず、1人区に各党が1人の候補者を立てる小選挙区制では、何とか当選させたいばかりに、○○チルドレンやタレントで勝負しがちだ。選挙民は、選択の余地の無い『おしきせ候補』に投票せざるを得ない。デモクラシーの崩壊だ」

 --ほかに問題点は

 「選挙区で落選しても、比例代表で復活できる。いったん有権者から否定された人が平気で国会の議席を占めるわけで、それが保障される制度は間違いだ。また、小選挙区制では、A党がB党に僅差で勝つと、ほぼ半数が死に票になる。死に票を救う策として、比例代表との並立が導入されたが、これはごまかしでしかない」

 --どのように改めるべきか

 「国家の問題、世界の変化、国民の悩みや苦しみを理解する能力と優れた政見を持つ人物を、複数の候補者の中から選ばせてほしい。比例代表は廃止し、1人区はやめ、各党が3人程度の候補者を擁立する中選挙区制が望ましい。同じ党内で競うことで、候補者は国内外に抱える諸問題について勉強し、国民の民意を反映できるよう努力する。政治家として本来必要な学習のプロセスが生まれる」

 --抜本的な選挙制度改革は、現実にはなかなか難しそうだ

 「その通りだ。民・自どちらが与党になっても、改革はしないだろう。そこでまず、次の選挙で各候補者は必ず政治改革と選挙制度のあり方について公約を示す。そして、その次に3人区制を実現し、お仕着せではない選挙で国会議員を選び、民意をくみ上げられる制度に改革していく」

 ○多党並立で民意をくめ

 --二大政党にはならないのではないか

 「極めて幼稚な主張やマニフェストを国民が見抜けないなら、二大政党は必ずしも国を正しい方向に持っていくとは思えない。安易にポピュリズムに走ってしまうだけなら、政治の成熟のためのプロセスとして、多党並立状態の中から次第に民意が収斂(しゅうれん)し、それをくみ上げる政党が育つことが必要なのではないか」


 ≪成田憲彦氏≫

比例代表の要素強化を

   ●政権交代を実現
 --衆院は小選挙区比例代表並立制の下で5回選挙を実施した
 「細川護煕(もりひろ)首相は政治改革の審議の際に国会で『政治改革をして3回総選挙をするか、または10年たてば政治は変わる』という答弁をした。実際はそれより時間がかかったが、基本的には『政界再編、二大政党化、政権交代』という想定通りの方向に進んだ」

 --細川内閣の政治改革が目指したものは

 「政権交代可能な政治、そのための中選挙区制の廃止だ。中選挙区制は分配の政治の時代の選挙制度で、背景に冷戦構造を基盤とした保革対立があった。補助金や公共事業、予算などが与党議員の地盤型選挙によって再配分されるなど、政治に求められるものと選挙制度がマッチしていたときもあった。しかし、冷戦と高度成長が終焉(しゅうえん)し、政策中心でない利益誘導型政治の弊害が強くなっていた」

 --小選挙区制はチルドレン政治家が生まれるなど批判も多い

 「今あるいろんな批判は、『民主党を選んでみたが、何だかうまくいかない』という小選挙区制がもたらした政権交代に対する批判だ。頭だけ代えても、官・行政などの胴体が代わっていないため、ちぐはぐな部分はある。しかし、それは長い間政権交代をしていなかったつけで、政権交代のコストとして、長い目でみなければならない」

 --中選挙区に戻すべきだとの意見もある

 「個人単位の中選挙区制、つまり分配の政治の時代の選挙制度に戻すのは時代錯誤で歴史の歯車を逆転させることであり、日本の政治の改革には役に立たない」

 --民主党は比例定数を削減する考えだが

 「比例定数を減らすことによって小選挙区制を強化するのは、日本の現状にはマッチしない。それによって政治が強くなると考えるのは、私は『小選挙区制のわな』だと言っている。参院が非常に強い力を持つ既存の政治システムの中では、二大政党での衆参の『ねじれ』が政治の停滞の大きな原因になる。小選挙区制を強化すると、抜き差しならぬねじれ問題に行き着いてしまう」

 ●小選挙区制は維持

 --現行制度に問題は

 「これからは国内の結束力で世界と渡り合っていかねばならない時代だ。サッカー女子日本代表に学んだ『なでしこ型』の政治が必要で、ある程度、多党化させたコンセンサス型の政治を形成していくべきだ。それには小選挙区制を維持しつつも、多様な民意を反映できるよう、比例代表の要素を少し強化した方がよい。むろん、参院の選挙制度改革と一体に進めなければならないが」

【プロフィル】鳥居泰彦
 とりい・やすひこ 元慶応義塾塾長、交詢社理事長。昭和11年、東京生まれ。74歳。慶応義塾大学経済学部長、慶応義塾塾長(2期8年)を歴任。旧日銀法改正のための橋本龍太郎元首相の私的諮問機関・中央銀行研究会座長、中央教育審議会会長などを務めた。主な著書に「経済発展理論」。

【プロフィル】成田憲彦
 なりた・のりひこ 前駿河台大学学長。現在、駿河台大法学部教授。昭和21年、札幌市生まれ。65歳。東大法学部卒業後、国立国会図書館に入館し、調査局政治議会課長などを歴任。衆院の中選挙区制を廃止し、小選挙区制を導入した細川護煕内閣で、首相首席秘書官を務めた。主な著書に「官邸」。


抗日記念館で慰安婦パネル展

2011年08月17日 | 政治・外交
北京の抗日記念館で慰安婦被害パネル展 2011.8.14 21:20 産経
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110814/chn11081421210009-n1.htm

 北京市郊外の盧溝橋にある「中国人民抗日戦争記念館」で14日、第2次大戦中に中国などで日本軍により性的暴力を受けた慰安婦被害に関するパネル展が始まった。同記念館と日本の市民団体の共催で、期間は3カ月間。
 北京で慰安婦問題に関する展示が行われるのは初めて。同日の開幕式で李宗遠副館長は「約500枚の資料写真などは日本の良識ある学者や市民団体が提供した。展示が中日の相互理解や友好に貢献すると期待する」とあいさつした。
 パネル展は日本側の市民団体の働き掛けで実現。中国政府は慰安婦問題について「日本軍国主義が犯した深刻な重罪の一つ」と位置付けているが、政府主導での実態調査や展示会などは行ったことがない。(共同)

なにが中日相互理解友好であろうか。捏造歴史で未来永劫日本に謝罪させ続けるという中共反日教育戦略の一環だ。
パネルを提供した日本側市民団体とは、あのバウネット・ジャパンだそうである。
この団体の主宰者は、もと朝日新聞の松井やより、今は池田恵理子といわれる。
池田恵理子は、NHKエンタープライズ21のプロデューサーで、2001年1月30日に、NHK教育テレビの「戦争をどう裁くか」の第2夜「問われる戦時性暴力」を制作した。
国民の受信料で給料・退職金を貰い、いまや悠々と年金で反日活動とは・・・

詳細 ↓
■坂真氏ブログ「依存症の独り言」
今度は中国で従軍慰安婦 懲りないVAWW-NETジャパン
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2011/08/post-1c76.html


議員の靖国参拝

2011年08月15日 | 政治・外交
与野党の国会議員50人以上が靖国参拝 2011.8.15 11:58
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110815/plc11081511530004-n1.htm

 66回目の「終戦の日」を迎えた15日、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・古賀誠衆院議員)のメンバーら50人以上の国会議員が東京・九段北の靖国神社を参拝した。

 一方、菅直人首相は在任中に参拝しない考えを表明しており、12日に記者会見した菅内閣の閣僚で参拝の意向を示した人もいないため、昨年に続き閣僚の参拝はない見通しだ。

 「国会議員の会」によると、同会で参拝したのは衆参の国会議員52人。政党別では民主党13人、国民新党1人、自民党31人、たちあがれ日本4人など。

 衛藤征士郎衆院副議長や尾辻秀久参院副議長のほか、政府側からは国民新党の森田高総務政務官が参拝した。民主党では羽田雄一郎参院国対委員長ら、たちあがれ日本は平沼赳夫代表らが参拝した。
 また、「国会議員の会」とは別に、自民党の谷垣禎一総裁や安倍晋三元首相、国民新党の亀井静香代表も参拝した。

■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2011年8月13日 NO.998号)より
http://melma.com/backnumber_133212_5261927/
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◎西村真悟 靖国神社を無視する者に未来はない
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 昨日の本時事通信で、安倍内閣の命脈は、安倍総理が「開戦の詔書」に副書した岸信介国務大臣の行為を間違ったことをしたと答弁したときに尽きたと書いた。

 しかし、安倍内閣のことだけで止めていてはいけないので更に書いておく。
 その安倍総理の答弁をペテン師よろしく詐術で引きだした菅直人こそ、我が国に有害な人物であり、決して総理にしてはならない反日的な人物であったのだ。菅は、その時既に、日本の統治機構の中に入り込んで日本を卑しめる実績を積み重ねていた。
 従って、この菅の内閣の閣僚と菅を総理にした民主党の命脈も尽きているのだ。


 また、この命脈尽きた者達が未だ内閣に群がり、八月十五日の靖国神社参拝をしないと申し合わせたという。  もともと靖国神社は、このような者達の参るところではない。 彼らは、靖国神社の狛犬にペンキを塗った中国人や、拝殿に乱入した台湾人の女よりまだタチが悪いからである。
 菅と閣僚は、我が国の統治機構に入り込んだうえで、彼ら中国人や台湾人以上に反日的だからである。

 そして、菅の後釜も、靖国に参拝できない彼らの中から選ばれるという。毒の木になる実も毒である。従って、誰がなっても菅と五十歩百歩であると昨日書いたのだ。

 靖国神社を軽くみていてはならない。
 英霊を無視する者に、未来はない。

 ところで、話が違うようで、実は同じなのであるが、原子力安全庁が、環境省の外局とは何事か。
 菅直人は、経済産業省から原子力保安院を分離したことを以て自らの業績としたいようであるが、馬鹿も休み休み言え。
 この決定は、菅内閣は、原子力を国家戦略の問題として位置付けることができないということを暴露しているのである。
 原子力を煙草の煙と同じ環境問題に矮小化してしまった菅内閣の頭の程度は、驚くべきレベルである。
 この菅内閣の措置によって、諸外国は、日本を中国よりも不可解な未熟児の出世する国で頼りにできないとみなすであろう。
 これは、菅直人の業績どころか、日本の恥である。

 さらにあの京都。これも菅と同様、けったいな街である。
またまた、被災地の松を五山の送り火にすることを断ったという。
 恩着せがましく被災地に松を送らせておいて、二度も断るとは何事ぞ。
 京都では、「はやく帰れ」と言うことを「お茶づけ食べていきなはれ」と言う。
 お茶席で、座敷の掛け軸を褒めちぎっておきながら、その家の玄関を出る前には、必ず「もひとつでんなー」と悪口を言う。

   東日本の被災地は汚れていて、京都だけは綺麗なのか。
 京都で燃やせないほど危険な松ならば、被災地でも危険ではないか。何故、その危険な松を被災地に送り返したのか。
 そして、被災地で迎え火として燃やされるのを、危険だから辞めなさいと言わなかったのか。京都では燃やせないが、被災地は汚れているので燃やせるのか。
 京都市長よ。被災地の松を再度断るに際して、安易に「断腸の思い」と言うな。偽善者か君は。
 肉親を失った被災者に、断腸の思いをさせたのは京都ではないか。そういえば、外国人から献金を受けていて辞任した菅内閣の閣僚も、この京都の選出だった。うんざりする。

   この京都と比べて、被災地の悲しみもてる人々は、何と辛抱強く奥ゆかしいのか。
 人々は、京都から送り返された松を迎え火として燃やしていた。その炎を見つめる人々の頬に、涙が流れきらきらと光っていた。

「戦後体制からの脱却」を掲げた安倍内閣は、野党やマスゴミの袋だたき合った。
アノ男の詐術によって絡め取られたとは、悔しい。
しかし、その民主党政権も死に体だ。閣僚のどの男が総理になろうが大して違いはない。
解散総選挙こそが、震災復興の第一歩ではないだろうか。
フジTV番組が韓流に乗っ取られ、局の周りを抗議デモが取り囲んだそうである。
放射能汚染の報道も大事なことが漏れたりした。世論調査の政権支持率もアテにならない。
マスコミ対する疑念が国民に浸透しつつある。
次回も騙されることはあってはならない。


領土教育

2011年08月14日 | 政治・外交
日本の国境について問われれば、いい歳をした当方も怪しい。
当方の勉強嫌いは棚上げするが、戦後教育特に現代史については、国民としての基本を習っていないのではないかという気がする。
【安藤慶太が斬る】なぜ日本の高校生はわが国の国境を書けなかったのか 領土教育を阻むもの 2011.8.14 07:00
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110814/edc11081407000000-n1.htm

 7月31日の産経新聞で青年経済人や若手経営者が加盟する「日本青年会議所(日本JC)」が全国の高校生約400人に日本の国境を描かせる調査を行ったところ、正解できた生徒は全体の2%にも満たなかったという話をニュースを報じている。
 ご記憶の方もおられるかもしれない。調査は7月上旬から行われ、高校生に千島、樺太と北方四島、日本海、東シナ海(南方)の3つの地図を示して日本の国境を実際に書かせるというものだ。

 その結果、南方の国境の正答率は26・3%の105人。北方の国境は正解者59人(14・8%)で、日本海の国境を正解したのは37人(9・3%)。全問正解者はわずか7人(1・8%)だった。自信満々に答えた生徒は少なく、択捉島や与那国島がわからない生徒や竹島と鬱陵島を取り違える生徒や対馬すら識別できない生徒が続出。「習っていません」と答えた生徒も目立った-というものだ。

すぐに横やりが入る領土教育

 報道後、「これは超難問ですよ」という反応を聞いた。「結果自体はそう意外な気がしない。そんなもんでしょ」という声も聞いた。なかには「国会議員にやってくれ」「『習ってません』と答えた生徒の声を報じるのは産経新聞らしい恣意(しい)的な報道だ」というものもあったらしい。
 どうだろう。本来、まともな国民教育が行われている国家ならば、この手の領土教育は程度の差はあれ、学校でも行われ、国民の常識として定着しているだろうと考える。学校が教える必要がないくらいに親が教えているという場合だってあるのかもしれないが。

 ところで日本の場合はどうだろう。ちなみに私は小学校から高校を卒業するまで一度として教師から国境を確かめるような授業を受けた記憶がない。竹島に関する指導を学習指導要領に入れようとするだけで、韓国が反発して日本にさまざま働きかけてくる。日韓議員連盟の国会議員らが彼らの意を忖度(そんたく)してか、あれこれ動いていつのまにか学習指導要領に入れるはずの話が、解説書に盛り込むかどうか、といった話になっていたりする。それがごく最近まで何度も何度も繰り返されてきたのである。

領土に関する教科書記述

 教科書だってそうである。領土問題について日本の立場をきちんと明記した教科書はどれだけあるのだろう。
 例えば教育出版の記述を見ると、《日本海に位置する竹島(島根県)については、日本と韓国の間にその領有をめぐって主張に相違があり、未解決の問題になっています。また、東シナ海に位置する尖閣諸島(沖縄県)については、中国もその領有を主張しています》とある。

 うーん。日本の領土と書いていないわけじゃないが「日本と韓国の間にその領有をめぐって主張に相違があり、未解決の問題になっています」というひとごとのような書きぶりで済ますのでいいのか、と感じる。いわゆる両論併記を装ってはいるが、わが国の立場である「わが国固有の領土であり、不法占拠されている」とは書かないのである。

 帝国書院はどうか。《歯舞諸島・色丹島・国後島・択捉島は、明治時代から、日本の領土として国際的に認められてきました。しかし、第二次世界大戦後にソ連が占領してから60年以上、これらの島々ではソ連、そしてロシアの支配が続いています》

 これも間違いとはいわない。それまで住んでいた家や土地を奪われ、今も返還運動に取り組む同胞の心の叫びや痛みはわれわれが語り継がねばならない問題のはずだ。この両社の記述に共通するのは、どちらも冷淡でひとごとのような書きぶりであるということである。

自国の立場を教えるのは「自己中心的」か

 一方、自由社を見ると、《わが国には、領土に関して、北方領土問題、竹島問題、尖閣諸島問題という三つの重大な領土問題があります。いずれも、歴史的にも国際法的にもわが国固有の領土ですが、近隣諸国が不法に占拠したり、不当に領有を主張したりして紛争となっています》

 育鵬社はどうか。《日本も近隣諸国との間で領土問題をかかえています。歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の北方領土、日本海上の竹島は、それぞれロシア、韓国がその領有を主張し、支配しています。また、東シナ海上の尖閣諸島については、台湾と中国がその領有を主張しています。しかし、これらの領土は歴史的にも国際法上も、日本の固有の領土です》とある。比べてみると違いは一目瞭然だろう。

 こういう記述が最近、ようやくできるようになってきたのだ。この2社の教科書について左翼の方々は「自己中心的な見方に終始している」などと盛んに批判を浴びせる。そういう主張をうのみにしているメディアもあれば、採択に携わる教育委員も真に受けていることすらある。

 だが、それってとてもヘンな話だ。わが国が自国の考えや見解、立場を将来の担い手である児童生徒たちに教えるのは至極当然の話で、周囲にはばかる必要など何もないはずだ。自国の立場を教科書に書くときは周辺国や他国の立場も必ず添える。なぜこんな“セット販売”が義務づけられなければならないのか。

自国の立場を教えなくていいか

 要するに左翼の口車にのって、あるいは韓国との軋轢(あつれき)に腰砕けになって「自己中心的だから」といいながら「自己」をきちんと教えなくなっている。それが実態であって、その方がよっぽど非教育的な状況だということだ。

 国旗や国歌もそうである。来春から中学校で使われる帝国書院はこう記述している。

 《国民の自覚を高めるために用いられるものに世界各国の国旗と国歌があります。ほかの国々の国旗と国歌を尊重することは現代世界の礼儀となっています》

 東京書籍はどうか。

 《主権国家は、国家を示すシンボルとして、国旗と国歌を持っています。日本では、1999年に法律で『日章旗』が国旗、『君が代』が国歌と定められました。国どうしが尊重し合うために、たがいに国旗・国歌を大切にしていかなければなりません

 国旗や国歌を尊重することが大切だ、とは書いてあるが、児童生徒が「わが国」の国旗や国歌を尊重して大切にしていかなければならないとは明記しないのである。こうした記述に書き手の意図が潜んでいる。全国の教育委員は読み解けているのだろうか、甚だ怪しいもんである。

朝日のいう自制って何だ

 日本の国会議員が竹島をめぐり、鬱陵島に視察に行こうとして韓国に入国拒否された事件があった。

 朝日新聞は社説で「領土問題は、簡単に解決できるものではない。短兵急にことを構えず、事態をこじらせぬよう、自制した大人の対応が双方に求められる」と書いていた。

 国会議員の行動を「(議員は)領土や歴史認識の問題で、韓国や中国に厳しい態度をとる人たちである。(中略)これでは、領土問題の解決に資するような展望も戦略も持たないまま、騒ぎを巻き起こすだけのパフォーマンスとみられても仕方あるまい」として「ここはまず、刺激しあうことを避け、悪循環にこれ以上はまらぬよう自制すべきだ」「解決への効果も期待できない行動を強行することが『毅然(きぜん)とした外交』ではないし、自制は『弱腰』ではない」といった具合で論じている。

 ざっとこんな調子である。朝日新聞のいう、弱腰ではない自制の方針って何だろう。結局、何もしない、何も主張しないということではないのだろうか。一体、領土問題の解決にどんな展望と戦略を朝日新聞は持っているのだろうか。まさか竹島を韓国に譲ってあげる秘策が領土問題の解決策ということなのか。

朝日の社説は大人だったか

 視察に向かった国会議員について「領土や歴史認識の問題で韓国や中国に厳しい態度をとる人たちである」と断じている。これもおかしな表記である。

 日本の政治家が(のみならず国民も)国益を踏まえて日本の立場を示すために中国や韓国のみならず外国に厳しい態度を取ることは当然あるだろう。まさか朝日は厳しい態度を取ってはいけないとでもいうつもりなのだろうか。

 また「騒ぎを巻き起こすだけのパフォーマンスとみられても仕方あるまい」と付しているのだが、騒いでいるのは韓国であって、日本の国会議員ではない。自制すべきは韓国であって双方ではない。事態をこじらせない自制した大人の社説が求められるのは朝日新聞だと考える。

 厳しい態度を取ることは当然あると書いたついでにいえば、むしろ、今の日本の外交問題は外国の首脳クラスとの会談時に、いうべきことを言わない政治家が多すぎるということだ。それがもたらす外交上の害悪の方がよっぽど問題である。竹島もそう。韓国や民主党政権の動向を見ていると、民主党政権はなめられているし、相手にされていないように思えてならない。

わが国を尊重させまいとする態度

 教科書も新聞もこういう書きぶりがまだ散見するくらいだから、教育委員の認識にだけそう多くは期待できないのかもしれない。

 ただ、自分の住む国に領土問題があれば、国民として自国の主張や論点をきちんと知っておく。そんなことは自然になされるべきことであろう。間髪入れずに「自分の国ばかりでなくて他国の立場も尊重すべきだ」とすぐに難癖をつけてくる空気の方が要注意だということだ。

 新聞にせよ教科書記述にせよ、結局はいつも相対化してしまって自国を尊重させまいとしているからである。

時間の経過とともに国民意識がむしばまれていく

 暴投冒頭、日本JCの調査について述べた。日本の高校生がほとんど国境を描けない。なぜ、そうなるのかについて考えてきた。国境についてわが国の子供たちが日本の公教育の現場で教わろうにも、学校にはさまざまな仕掛けがあり、教育の機会が摘み取られてしまっているのである。

 記事では、高校生だけでなく、大人も満足に描けないとあった。もはやそういう教育を受けてきた子供たちがすでに大人になっているのである。20年、30年と続けば、徐々に社会は麻痺(まひ)してくる。

 まず、領土について、自分の立場を毅然と主張することをはばかるのが当たり前になってくる。例えば民主党の岡田克也幹事長。外相時代、国会答弁で何度促されても断固として竹島について「韓国に不法占拠されている」とは言わなかった。彼は、そういうことを口にするのは対立をあおることだ、だから口にすべきでないと堅く信じているのだろう。

 ロシアの閣僚が民主党政権の足元を見て北方領土に行っても、国民的な怒りが沸騰することすらない。どちらも時間とともに関心そのものが薄れているのだ。それが社会がむしばまれていくひとつの兆しだ。

 日本JCの調査結果も同じである。決して好ましいことではない。そういう異常が続けば、犠牲になるのは子供たちである。領土を正しく認識できなければ、考えることも、まして主張することすらできないからである。 (安藤慶太社会部編集委員)


残暑厳しく

2011年08月12日 | 日常・身辺
立秋を過ぎて、暑さは益々厳しくなった。
夜は風が止んで、寝苦しい。
朝になり日が射してくると、空気が流れはじめ、また蝉の大合唱が始まる。

ベランダや階段に蝉がころころと横たわるようになった。
足で突っつくとあわてて飛び立つものもいるが、もう生を終えたものもいる。

映画「小早川家の秋」 百姓の老夫婦が、火葬場から立ち上る煙を見ながらつぶやく。
「死んでも死んでも あとから せんぐりせんぐり 生まれてくる」
「そうやな」
「よう でけとるわ」

蝉も人間も、生きとし生けるもの、みな同じ・・・


米の戦争犯罪

2011年08月10日 | 政治・外交
広島・長崎原爆忌も終わり、間もなく66年目の終戦記念日を迎える。
当方は赤ん坊で記憶にないが、大空襲体験者や戦争体験者は70代以上になってしまった。
米の大空襲や原爆投下は多数の非戦闘員を虐殺したことを忘れるべきではない。

個人同士の結びつきは、誠意とか思いやりなどが動機だが、
こと国同士のことになると、国際社会は国益で結びついている。
第二次大戦は連合国(日英露仏中)対日独伊であったが、戦後は東西冷戦となって、今もそう変わっていない。
日米は同盟関係にあるが、これも国際情勢によっていつひっくり返るかわからない。
米とシナは似ていることを頭の隅に入れておくべきと思う。

■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2011年8月8日 NO.994号)より
http://melma.com/backnumber_133212_5257288/
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◎西村修平  <米国の戦争犯罪を糾弾できない保守派の痴呆>
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長崎原爆忌日(9日)、愛国保守は米国大使館前に集合を
8月6日、米国が広島に原爆を投下して66年目を迎えた。一瞬にして14万人が殺戮された。その後の原爆後遺症で約6万人が死亡している。
当時の広島市の推定人口が約34万人、人類史上に銘記される米国の犯した戦争犯罪である。
日本軍の軍事的抵抗が無力化した状況下において、米国は日本列島各地に爆撃を繰り返し、非戦闘員の殺戮を目的に無差別な空襲を欲しい
ままに展開した。東京大空襲に続く8月6日の広島と9日の長崎はその集大成として行われた。

『残忍な人たち ~ なぜ原爆を落としたか』
(週刊新潮●変見自在) 2005年8月11・18日号高山正之(帝京大教授)

映画「パール・ハーバー」の中で、日本の艦載機が病院を銃爆撃し、患者や看護婦がばたばた殺されていく場面があった。日本軍の残虐さを訴えたかったらしいが、これに石原慎太郎知事は「嘘が過ぎる」と怒った。 真珠湾やヒッカム飛行場攻撃ではこの種の言い掛かりが昔からあったと、羽田記者クラブ時代に付き合いのあった日航機長の藤田怡与蔵氏が 言っていた。氏は民間航空パイロットとしては異例の旧海軍出身で、真珠湾攻撃にも参加したが、「米軍のパイロットならいざ知らず、日本軍はそんなことは思いつきもしない」と。

  確かに、米軍パイロットはそういうこことを平気でやったと慎太郎知事が体験談を書いている。「麦畑を走っていると、米軍のP51がきて機銃掃射された。胴体に原色で漫画が描かれていた」。 二子玉川の床屋で聞いた話だが、戦時中、あの橋を東京側に逃げる若い女性を、米軍機が低空で追って撃ち殺した。パイロットの顔が地上から見えたそうだ。

  教育出版の教科書に「夏の葬列」というのがある。疎開した男の子が地元の女の子に庇われて米軍機の機銃掃射から逃れる。でもちょっとした諍(いさか)いがあって女の子が外に飛び出して米軍機に撃ち殺される。作者の意図とは別に「米軍のパイロットは子供まで狙い撃ちしていた」ことを図らずも告発している。

  米国はまた日本の文化財に敬意を表して京都を爆撃しなかったと主張する。これも米軍の公式資料を調べれば大嘘とわかる。即ち原爆の投下候補地は?直径3マイルを超える都市で?かつ有効な損害を与えられる地形をもち?通常爆弾による爆撃をしていないことが条件だった。

  これに適うのが京都、小倉、新潟、広島、長崎などで、中でも盆地状の京都市街は申し分なかったため、本土爆撃が始まってからも一切の通常爆弾による爆撃は行なわれなかった。確かに最終段階で第一候補の京都に“執行猶予”がついたのは事実だが、それをもって「京都を守った」とはよくも言えたものだ。

  広島もまた同じ。原爆を落とし、それがどれほどの人的、物的被害を及ぼすかを測るために、ここも通常爆弾を落とさなかった。それを元長崎市長の本島等は「広島は殺人軍団・第五師団の本拠地。原爆を落とされて当然」と言う。そんなに危険な軍都なら、原爆ができる前にとっくに通常兵器で爆撃しているはずだ。こういう馬鹿を言う人につける薬が欲しい。

  米国はもう一つ、この原爆を落とすに当たって「日本には継戦能力があり、米兵百万が失われるおそれがあった」とも主張する。昭和20年の日本は、原爆用の都市以外の都市はすべて焼かれ、飛行機も船もなかったが、米国は「戦争を継続する能力あり」と判断したのか。 鳥居民氏は「原爆が完成するまで日本に降伏させなかった」と著書で説く。 8月6日に考えてみることは多い。

愛国とはわが祖国の同胞を守り、愛することではないのか。その同胞が非道極まる残虐な殺戮をされた。

保守派は映画『凛として愛』を高く評価し、映像空間のお話に陶酔するが、愛するということは抽象ではなく行動を伴う。同胞を殺戮した相手を憎み、殺戮された同胞の無念を晴らすことが愛なのである。

原爆投下は日本人殺戮の集大成、8月6日はその象徴たる忌日、日本人であるならば忘れてはならない日である。そして8月6日の米国大使館は、戦争犯罪を追及する日本人によって幾重にも包囲され、同胞の恨みを晴らす糾弾の声が飛び交うのである。愛国を語る保守派が一堂に会する忌日ではないのか。

しかしながら今年も米国大使館前は穏やかそのもので、土曜日ということもあって閑古鳥が鳴く静けさであった。その静けさは、日本人が死滅したかのような不気味な静寂であった。

そうした中で、主権回復を目指す会は恒例ともなっている8月6日の原爆忌日、米国大使館下に集合し、「広島原爆投下66周年 米国の戦争犯罪を許すな!」の抗議集会を開いた。

■【動画】広島の恨みを忘れるな!米国の原爆投下に時効はない youtube
http://www.youtube.com/playlist?list=PL05C533FA81756A62

■ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15231767

■ustream
http://www.ustream.tv/recorded/16471427

人気が途絶えた8月6日の米国大使館一帯、日本人よ!愛国保守よ!何処を彷徨っているのか 米国大使館へ向けて「米国の戦争犯罪に時効はない!」を叫ぶ

小野寺秀一氏(NPO外国人犯罪追放運動理事)が米国の戦争犯罪と共に、「東京裁判史観からの脱却とは日米安保の破棄だ」と保守派の欺瞞を追及 炭化した母子の焼死体から目を背けるな!
焼き殺された同胞の恨みを忘れない!米国の戦争犯罪に時効はない!
史上最大の戦争犯罪国家が米国だ

共同通信社の屋上から抗議街宣を監視する機動隊米国大使館前から排除された槇泰智氏(政経調査会代表)が、日米安保に拝跪する保守派の欺瞞を痛烈に暴いた

広島原爆投下66周年 米国の戦争犯罪をゆるすな!
 決 議 文 「日米同盟の幻想からの脱却を宣言する」

平成23年8月6日
主権回復を目指す会 政経調査会
66年前の今日、昭和20年8月6日、広島に原子爆弾が投下された。
米国は、我が国の組織的な軍事行動が既に瓦解し、戦争終結がもはや時間の問題であった状況下にもかかわらず、ただただ実験目的のために原爆を使用し、無辜の非戦闘員である日本国民を無差別殺戮した。
推定人口35万人のうち、実に14万人を死に至らしめた人類史上最悪の惨禍は、血が通った人間ではない、まさに鬼畜のなせる業(わざ)に他ならず、米国の許されざる戦争犯罪=“人道に対する罪”として歴史に刻み込まれ、未来永劫、消え去ることは無い。
このおぞましい戦争犯罪行為について、米国は未だ一言たりとも我が国に対する謝罪の言葉を述べていない。そればかりか、戦争を早期に終結させるための必要な手段であったと詭弁を弄し、居直りを決め込んでいる。

今さら言うまでもなく、米国とは、現在進行形の帝国主義国家であり、覇権主義国家である。
我が国をはじめとするアジアのみならず、中東や中南米の諸国に対する数え切れないほどの所業が、その戦争犯罪行為に満ち溢れた悪鬼の歴史を証明している。
米国が、それら己の戦争犯罪を隠蔽し、我が国に目を転じさせるために、シナ中共や朝鮮と結託して「南京大虐殺」や「慰安婦強制連行」といった、いわゆる「歴史問題」を捏造させて、プロパガンダとして利用していることは明々白々である。

我が国は現在、シナ中共による侵略の脅威に直面しているが、裏でシナ中共と通じている米国が到底真の同盟相手になり得ないことなど自明の理である。
日米同盟という名の幻想を妄信し、日米安保という名の虚構に支配されている国内の「保守」派と、我々は明確に立場を異にする。我々は、米国による戦争犯罪への追及の手を断じて緩めず、併せて、欺瞞と怠慢に満ち満ちた国内「保守」派を厳しく指弾していく。

我々日本国民は米国に対して宣言する。
日本国民は日米同盟の幻想から脱却し、自主独立の道を突き進む。
日米安保の虚構を打破し、我が国土は我々自身の手で守り抜く。
米国が犯した数々の戦争犯罪を糾弾し、米国とシナ中共、米国と朝鮮が結託した歴史の捏造と徹底的に闘い抜いていく。


韓国人気質

2011年08月09日 | 政治・外交
■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2011年8月8日 NO.994号)より http://melma.com/backnumber_133212_5257288/
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◎西村真悟 朝鮮・韓国に関して述べておく
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 先日、新藤義孝、稲田朋美そして佐藤正久の三人の国会議員が韓国の欝陵島に行こうとして韓国内の空港で入国を拒否された。
 韓国の大統領の指示で彼らの入国が拒否されたようだが、空港内の騒動も大変なものだったらしい。
 テレビで見ていると、ええ歳をした男達が、空港で、テレビカメラの前で、韓国に来た三人の議員の顔写真を燃やし、我が国の国旗「日の丸」を引き裂いていた。何とも、準備万端整った受け入れ体勢だったと言わざるを得ない。

 それにしても、共産主義国でもあるまいに、正規の入国手続きに何を大騒ぎをしているのか。これを見ていて、はっきり言って韓国人とは何と馬鹿な者達なんだ、と思った。
 仮に、「どうぞ欝陵島の竹島資料館をご覧ください、大歓迎しますよ。何故なら、百聞は一見に如かず、あの資料館を見ていただければ、竹島は韓国領であることがすぐ分かるからです」、 という対応を韓国がとれば、何のニュースにもならず、韓国が竹島を不法占拠して大騒ぎをしていることなど世界に発信されなかった。
 また、韓国側が、日本の三人の国会議員を、「竹島が韓国領であることを日本国民を代表して確認しに来た者達」であるとして扱えば、かえってこの三人の議員の方が困ったであろう。

 私は、朝鮮・韓国の良識のある素朴な人々を知っている。従って、あの金浦空港での大騒ぎは、韓国の馬鹿がしていることだとは分かる。
 しかし、すぐに我が国の国旗を燃やしたり引き裂いたりする韓国人の様を見るのは、日本人としてやはり腹が立つ。
 しかも、韓国の官憲は、警備が厳重であるべき国際空港内で、韓国人が日本への敵意を表すために騒動を起こし、日の丸を引き裂き議員の写真を燃やすのを取り締まらず放置している。
 彼らは日本と日本人を侮辱しているのだ。
 従って、韓国人が、このようなこれ見よがしの憎たらしい大騒ぎをしなければ言わないことだが、この際、言っておく。
 以下、私の見聞と、それに基づく判断である。

 大阪千日前に戦前から地面を所有していた人が、生前言っていた。
 終戦後には、空襲で建物が焼けた跡地を何時も見回らねばならなかった。
 何故なら、焼け跡にはうっかりしているとすぐに朝鮮人が住み着いて、「ここは私の土地だ」と言い張って立ち退こうとしないからだ。
 戦地に男手をとられた家では、朝鮮人に土地を占拠されても、取り返せず泣き寝入りするしかなかった。

   関東大震災の時、避難先から戻ると、自分の家に朝鮮人がいて、「ここは私の家だ」と言い続けた。

 三月十一日の東日本大震災から二ヶ月間被災地に滞在して見て回ったカメラマンの宮島茂樹さん(不肖宮島さん)が、言っていた。
 津波で家が全て流されたところに、縄張りをして「ここは私の土地だ」と言い張る外国人が各所にいる。避難所から近所の人が戻ってきて、「嘘を言うな」ともめている現場の写真も写した。
 タヒチなど世界各地の災害現場に行ったが、日本以外では被災地での略奪は当たり前だ。略奪がないのが例外だ。
 宮嶋さんは、東日本の被災地を不法に占拠しようとする外国人の国籍を確認していないのではっきり言わなかったが、日本語を話す日本人と同じ顔つきの外国人だという。

 以上が、我が国の災害時もしくは混乱時に、我が国国民が朝鮮人もしくは外国人から土地を奪われてきた状況である。
 共通しているのは、土地を奪う側が、「ここは自分の土地だ」という嘘を執拗に繰り返すことである。
 この状況!
 竹島を不法占拠しながら、「竹島は自分のものだ」とわめき散らし、日本の国旗を引きちぎる韓国人の金浦空港で演じた大騒ぎと同じではないか。
 大阪千日前の空襲の焼け跡の土地に朝鮮人が勝手に住み着いたように、竹島も戦後のどさくさのなかで、千日前の土地と同じように朝鮮人が勝手に入り込んだのだ。

 戦前満州で、日本人がえばり散らして悪いことをしたとよく言われる。しかしその時の日本人には、朝鮮半島出身者もいたことを忘れてはならない。
 満州でえばり散らし悪いことをしていた日本人の出身地は何処か。点検すれば、汚名が晴れる。
 以前、アメリカバージニア州の大学で、韓国人学生が銃を乱射して多数の学生を殺した事件が起こった。
 その時、アメリカに住む韓国人社会では、アメリカ人の韓国人への反感を逸らすために、「韓国人でないように振る舞おう」という申し合わせが為されたという。つまり、アメリカの韓国人は日本人になりすまそうとしたのだ。
 この報道に接した時、韓国人は今も何かあれば日本人になりすまそうとするのかと思い、戦前の満州にいた朝鮮半島出身の日本人のことを思い起こした次第だ。

 また思い出した。戦前彼らは日本人だった。しかし日本の敗戦と同時に彼らは手のひらを返すように「戦勝国民」になった。
 父が言っていた。終戦後電車に乗っていると、数名の朝鮮人が乗ってきて「敗戦国民は立て」と言って座席から日本人を立たせて、自分たちが座った。

 かつてアジア通貨危機の波の中で韓国も通貨危機に陥った。その時、多額の援助をして韓国経済を救済したのは日本である。
 この度の東日本大震災に際し、各国からの義援金の内、台湾からの義援金額がダントツに多く韓国からの義援金がダントツに少なかった。
 これに対して、韓国内のマスコミには、「台湾は日本から色々な援助を受けてきたが、韓国は日本から何の援助も受けていない」という理由で両国の義援金額の格差を説明するものがある。
 この度の東日本大震災に対する各国の義援金の多寡をとやかく言う気はない。
 ともに、ありがたく感謝すべき諸国民の善意である。
 しかし、その金額に各国国民の我が国に対する思いが表れていることも確かである。
 従って、菅内閣のようにその金額を国民に隠すのではなく、公表すべきである(菅内閣が各国からの義援金額を隠す理由は、台湾の義援金額がダントツに多いので、中国から公表するなと圧力をかけられたからだ)。

 そこで、店舗を各国に展開するコンビニのセブン・イレブンが各国の店舗内に設置した義援金箱に入れられた金額を公表しているので、それをご紹介したい。
 言うまでもなく、コンビニは子供から大人までの普通の庶民が、大金を持たずに日常の買い物をする場所である。従って、一店舗当たりの義援金額は、その国の国民の素朴な対日感情を表していると思われる。
 そして、これは、我が国の友好国は何処なのかという我が国の国家戦略にも影響を与えるべき要因である。
 次が、各国内のセブン・イレブン店舗内の義援金箱に入れられた一店舗当りの金額である。

 第一位、インドネシア   108519円
 第二位、台湾        63892円
 第三位、シンガポール    20491円
 第四位、アメリカ・カナダ   6534円
 第五位、マレーシア      4275円
 第六位、タイ         2684円
       ・
 第○位、韓国          217円

中学生の頃、クラスに韓国人(日本姓でA)がいた。
Aは、一人では何もしないが悪童をたらし込んで仲間で悪さをするが、先頭に立ってはやらない。
私は転校生でかつ虚弱、生意気にみえたのか、標的になったのかもしれない。
そういうこともあって、韓国人にはいい印象は持っていない。
西村氏の評論を読むと、なるほどと思う。大阪駅前にまだ市電が走っていた頃、パチンコ屋の多かったこと。

広告、メディア業界では韓流が幅を利かし、フジTVが乗っ取られたとネットでは話題になっている。
TV局を抗議の列が取り巻いたという。
日本は合法的に儲かればなんでもあり、致し方なし。
視聴率と売上の世界、気に入らなければ、見なければいいし、スポンサーの商品を買わなければいいのだが。

韓国民は子供の頃から反日歴史教育を受けているにもかかわらず、上記のように義援金は0ではなかった。
全ての韓国人がそういうわけでない、というと甘いかな。

例の「過ちは繰り返しませんから」

2011年08月07日 | 政治・外交
原爆記念日になると思い出すこの碑文「過ちは繰り返しませんから」。
なぜ日本人が、全人類の罪を背負った殉教者のような云い方で反省しなければいけないのか、どうも腑に落ちない。
日本は敗戦が決定的になったころ、日本の主要都市は米軍の大空襲に見舞われた。
数十万の一般市民が多数犠牲になったが、原爆はその総仕上げだった。
戦争を早く終わらるため原爆投下をしたとのことだが、実験的な要素が多分にあると云われている。
原爆を投下したエノラゲイは今もぴかぴかに磨き上げて博物館に保存されているそうだ。
白人のメンタリティの一面をよく現しているのではなかろうか。

□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2011年8月7日 NO.993号)より
http://melma.com/backnumber_133212_5256225/
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◎西村真悟  「過ちは繰り返しませんから」、とは、誰のことか
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 八月に入れば、やはり六日の広島への原爆投下から、各地のお盆の行事が続くなかで十五日の終戦の日がくる。
 本日朝、テレビで爆心地で行われた「広島平和記念式典」の様子を見た。菅直人が例の目をきょろきょろさせて座っていた。本人は睨んでいるつもりのようだが、目に力がなく軽薄である。

   昨年の六日は、「記念式典」の終わった後の広島の爆心地にいた。そこは、赤旗とマイクのアジ演説と、シーシェパードのようなヒッピーがうろうろする広場だった。
 そして、広島市内には、全国各地から集まった左翼組織が赤旗を立ててデモ行進をしていた。彼らは危険人物の前航空幕僚長田母神俊雄さんの講演が行われるホテルの回りを練り歩き、 「田母神、広島から出て行け」とマイクで叫んでいた。
 本日は、広島にいないので、街の様子は分からない。

 そこで、あの「平和記念式典」を象徴する碑文、 「過ちは繰り返しませんから 安らかにお眠りください」 に関して書き留めておく。

   もうぼつぼつ、この碑文の重大な危険性に気付くときだ。
 日本人が、如何にセンチメンタルな思いをこの碑文に持とうが、日本人以外、特に核保有国は、この碑文を次のように読む。

 A「日本は過ちを犯したから原爆を落とされたのだ」
 さらに、日本を核ミサイルで狙いを定めて実戦配備している国、つまり中国は、こう読む。
 B「過ちを犯した日本を核攻撃することは正義である」
 では、日本が過ちを犯したか否かは、誰が判断するのか。
 「判断するのは中国であり、断じて日本ではない」

 つまり、この碑文は、日本を核攻撃する国に正当性を与える内容なのだ。過去に核攻撃した国(A)に止まらず、将来の核攻撃をも正当化する(B)危険きわまりなき内容がこの碑文に書かれている。
 よって、この碑文を削除しない限り、誰も安らかに眠れない。

 昨年の「平和記念式典」にはアメリカ駐日大使が出席し、本年は大使は公務出張で公使が出席したらしい。  彼らは、碑文をAと読んで出席しているのだ。 つまり、過ちを犯した日本に原爆を投下したことは正当であったとして出席している。決して、原爆を広島に落として申し訳ありません、ごめんなさい、として出席しているのではない。

   更に言うならば、アメリカが広島に来るのは、日本の「反核平和運動」、「原水爆禁止運動」を励まして、日本の核武装を阻止するためである。
 アメリカは、中国や北朝鮮の核は容認している。そして、中国や北朝鮮と手を握り共同してでも、日本の核武装を阻止するのがアメリカである。
 アメリカや中国が進める六カ国協議は、その為の多国間枠組みである。その六カ国協議で、拉致被害者解放の話しが進み、北朝鮮の核放棄が決定されると思ってはならない。
 この協議の中では、日本は北朝鮮に金や物資を出す役割だけを押しつけられ、敵が強力な核保有国になって手も足もでなくなるまで、非武装を強いられることになる。
 この意味で、ブッシュ政権での国務長官コンドリーサ・ライスと彼女にヒルのようにくっついていた次官補のヒルは、我が国にとって最悪の裏切りをした。
 まずライスは、ブッシュ政権末期、北朝鮮に対して効果を発揮していた「制裁路線」を放棄して「協調路線」に転換させた。その結果、拉致被害者救出は背後に押しやられた。大統領のブッシュは、ホワイトハウスで横田めぐみさんの母早紀江さんに会ってめぐみさん救出への協力を約束した男ではなかったか。
 これはアメリカブッシュ政権の日本への裏切りである。

   次に、中川昭一さんが、「日本の核武装」に触れたとき、ライスは日本に飛んできて、「アメリカの核の傘」を約束して我が国の核論議を押さえてその芽を摘んだ。
 しかし、アメリカの核の傘など無いのだ。ライスがそれを一番よく知っている。ライスは、日本の安全を嘘をついて誤魔化した。これが同盟国の国務長官がしたことだ。
 コンドリーサ・ライスは、最悪の国務長官だった。
 二年前の十月三日に、中川昭一さんが亡くなった。
 自国日本の安全を真摯に考える貴重な政治家が死んだ。
 アメリカは、ほっとしたのではないか。
 これほど、アメリカは日本を「蓋をしたビン」の中に閉じこめておきたいのだ。これが日米安保は、「ビンの蓋」というアメリカの論理である。そして、中川昭一君以外の政治家は、蓋をされたビンの中で生きることしかできない。したがって、ライス如きの嘘に喜んで飛びついて自ら核の論議を封殺した。

 次に、中国の読み方Bに移る。
 この中国は、日本を良い国と賞賛しているのか。全く賞賛などしていない。朝から晩まで、日本は悪い国だと繰り返している。
 昨年九月の我が国の巡視船に追突した中国漁船の船長逮捕に際しては、「過ちを犯した日本」を非難し、強力な制裁をほのめかしている。そして、この日本を攻撃することは、広島の碑文によって正当性が与えられている。

   本年一月、中国外務相は、中国の核の先制使用方針を否定して次のように国際社会に表明した。
「中国は如何なる状況下でも核兵器を先制使用しないと厳粛に約束し遵守している」
 これを以て、我が国の政界やマスコミ界を安堵の雰囲気がおおった。しかし、彼らは、何とおめでたい、一体、自分の頭で考えることができないのか、と思われないか。
 核を先制使用するか否かは、核を保有する国同士に通用することであって、核を持たない国に対しては、先制するもしないもないではないか。
 中国は、こういう核を持たない国に対しても核を使用するか否かだけが問題なのだ。
 そこで、中国は何と言っておるか。

 二〇〇五年、朱成虎国防大学防務学院長、曰く、
「台湾、日本、インド、東南アジアは人口密集地帯であり、人口消滅の為の核攻撃の主要目標になる」

 戦慄されたし。
 中国は、核を持たない国に対する懲罰的核使用を公然と認めているのだ。我が国を「人口消滅の為の核攻撃の主要目標」だと!
 しかも、広島の碑文がその核攻撃を自ら招き寄せているのだ!

   このことに思いを致さず、
相変わらず安楽な「蓋をされたビン」の中にいて広島に集まり、
「核廃絶」、「原子力との決別」を訴える政治家は、無責任かつ不勉強を通り越して、 無念の思いをもって殺された多くの物言わぬ被爆者をダシにする国家への裏切者ではないか。


福島第一原発で過去最高の放射線量

2011年08月03日 | 原発
【放射能漏れ】 建屋内最高5シーベルト超 福島第1原発1号機、屋外でも新たに10シーベルト  2011.8.2 23:01
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110802/dst11080223010036-n1.htm

 東京電力は2日、福島第1原発1号機の原子炉建屋2階で、屋内では過去最高となる毎時5シーベルト(5千ミリシーベルト)以上の高い放射線量を測定したと発表した。
 ロボット「パックボット」での測定で判明、遠隔操作していた作業員の被(ひ)曝(ばく)は最大で0・2ミリシーベルトだった。東電は、この場所を立ち入り禁止にした。
 東電によると、計測限界を超える5シーベルト以上が測定されたのは「空調機室」と呼ばれる部屋で、事故時に放射性物質を含む気体を放出する「ベント」作業で使われた、「非常用ガス処理系」と呼ばれる配管が通っている。この配管は毎時10シーベルト以上の高線量が見つかった1、2号機の主排気筒の下部につながっている。

 東電は「ベントの際に大量の放射性物質が通過して配管に付着したとすると、(両地点の)高線量検出は辻(つじ)褄(つま)が合う」としている。

 今回測定された毎時5シーベルトは、事故に伴って設定された作業員の被曝限度の250ミリシーベルトに3分で達する値で、一度に浴びると死亡する恐れもあるという。これまで屋内で測定された最高値は1号機1階の毎時4シーベルトだった。
 また、東電は2日、10シーベルト以上の放射線量が測定された主排気筒下部付近で、別の10シーベルト以上の場所があると発表した。

武田教授のHPより
http://takedanet.com/2011/08/10_1367.html
福島原発の10シーベルトを考える

福島原発の排気口近くの放射線量が10シーベルトもあったということで、大騒ぎになっています。

すでにこのブログで書きましたが、土壌の汚染と空間のシーベルトの簡単な関係は、「1マイクロシーベルトなら3000ベクレル」という感じです。1マイクロシーベルトと1シーベルトでは100万倍違いますから、1シーベルトということは30億ベクレルです。つまり福島原発で10シーベルトが観測されたというのは、その辺の瓦礫や建物、地面などが「300億ベクレル」の放射性物質があるということです。
・・・・・・・・・
この300億ベクレルというのはどういう数字かというと、

1) 福島原発全体の放射性物質量  約6亥ベクレル(土偏と思う)
2) 漏れたと推定される量     100京ベクレル
3) 福島原発の近くに100分の1があるとして、 1京ベクレル
4) 今回の量   300億ベクレル

5) 福島原発付近にあると思われる量に対して、今回の量は、300万分の1

ということです。つまり、福島原発の掃除では問題になりますが、社会には影響のない量です。

私は4月からずっと「福島原発はなにも起こらない」と繰り返してきました。その間には1号機の再爆発、3号機の臨界、4号機の倒壊など繰り返しネットなどで警告が出ていたものもありますが、もともと福島原発にはすでにそんな力はありません。

それよりなにより福島近辺の 除染が何より必要 で、おそらくは「原発がまだ収束していない」といういいわけを使って、除染を遅らせているものを思われます。

(平成23年8月3日 午後2時 執筆) 武田邦彦