鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

函館食道楽 海鮮編その2

2013年10月13日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 決して函館で水揚げされたイカが加工されているのではない。商品になると加工した場所が表示されるため、産地にこだわりがある消費者の厳しい目はかいくぐっても、実態は原材料仕入れ先まで商品表示されているわけではないのである。数の子に至っては殆どがロシア産で、干物の一部には、ニシンの雄の腹にサイズが小さい数の子を無理矢理押し込めて子持ちニシンとして売っているものもある。子持ちわかめなども加工品が殆どで、本物の方が少ないという。中には数の子を分離したものを型に入れて再度接着剤で固め、本物に似せた数の子や雄のシシャモに卵を注射器で注入するものもある。価格が安いからといって偽物を掴まされることがないよう、十分にご注意されたい。

 北海道で水揚げされた多くの食材は、全国各地で加工されている。北海道産で有名な食材は羅臼昆布や日高昆布ではないであろうか。昆布も大阪で加工された「えびすめ」、たらこに至っては福岡のからし明太子の方が商標を知られている。まさか原材料が北海道産とは誰も思っていない。つまり加工や宣伝の技術はどうも苦手のようである。

 簡単に家庭で出来るイクラの醤油漬けや塩漬けは、最近では関東地方でもスーパーマーケットの鮮魚売り場に鮭の生卵が販売されるようになったので、それを買い求める。大きいもので片腹分が1000円ぐらいであろうか。そのまま塩漬けにしたものが筋子である。

 イクラはまず40度ぐらいのぬるま湯を用意する。生卵を包んでいる薄皮を取り除くことから始める。粗めの網(バトミントンのガットのようなもの、餅焼き網でも可能)を準備する。バットにぬるま湯を入れその上に網を載せ、生卵を持って網にこすりつけ、薄皮から卵を分離させる。ぬるま湯を数回替えることによって破裂した生卵の薄皮を取り除く。
 最後に水切りをして調味液に浸ける。調味液は生卵が被るぐらい入れる。醤油と味醂、酒1:1:1ぐらいでよい。醤油の代わりにめんつゆを使ってもよい、味醂を多くすると甘みが強くなるのでお好みで加減する。1日冷蔵庫で寝かせれば醤油漬けのイクラができあがる。炊きたてのご飯にのせればイクラ丼のできあがりである。(次回へ続きます)