鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

函館散策その1

2013年10月16日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 函館は市電が路上の線路を走っている街である。バス路線も縦横に張り巡らされていて、大変便利な都市計画がなされている。道南に位置し、北海道の中でも一番暖かいところだというが、冬場は雪が少ないといわれても、吹雪になるときもあるし、路面も凍る。函館山山頂まではロープウエイがあるが、登山道は冬場には路面が凍結するため、通行禁止となる。しかし、旧市街にある住宅や観光地は山腹にあるため、スタッドレスタイヤを装着していても凍った坂道は滑りやすい。自分が赴任していた頃はまだスパイクタイヤで走行が可能であったため、スリップによる怖さは感じなかった。

 観光コース定番は函館史跡散策コースがお薦めである。外人墓地からハリストス正教会などのある元町を抜け、立待岬への5キロコースである。途中にロープウエイの発着駅が麓にあるが、その隣に護国神社があり、ここには函館戦争の新政府軍の墓地がある。更に続く場所に函館八幡宮があり、旧幕府軍の墓(碧血碑)がある。また、5万平米の敷地を持つ函館公園の中には、旧函館博物館舎、函館図書館、函館博物館等がある。

 ここまで来ると海岸に向かう道があり、石川啄木一族の墓や、与謝野寛・晶子の歌碑もある市営墓地を抜けると立待岬に到着する。立待岬は森昌子が歌っていたと思うが歌詞に登場する。天候が良ければ津軽半島が見渡せる。立待岬からは谷地頭を経由し十字街へ戻れる。

 お手軽なコースは函館駅→十字街→元町(ハリストス正教会)→元町公園→中華会館→道南青年の家(旧ロシア領事館)→高龍寺・称名寺→外人墓地→函館ドック前→十字街に戻るコースで、このコースは見学も入れ、2時間ぐらいである。元町公園の隣には旧函館区公会堂がある。
 高龍寺は函館最古の曹洞宗の寺で、境内に無縁仏を祀る塚があり、名も無くなくなった遊女達の悲しい歴史が刻まれている。函館は北の港町、ここから札幌等へ拡がる入り口となったため、多くの史跡があるのだが、津軽海峡を渡るために出航を待つ旅人の宿泊地でもあり、古くは遊郭(大門で囲まれた大森遊郭は売春防止法によって昭和33年4月に廃止)も存在していた。駅周辺の繁華街一帯の大門という場所は当時の名前がそのまま残っている。(次回へ続きます)