光線の加減で黒くも緑色にも見えます。
茶畑の隣町は鉈屋町(なたやちょう)といって古い家屋が残されており、第19代首相の原敬の墓所でもある黄檗宗大慈寺(禅寺で、曹洞宗の一派、おうばく宗)がある。ここには北上川の伏流水と思われる清水が枯れることなく湧き出しおり、古くは木管で、大慈寺から引かれていて、公共の水場が作られている。三段階に分かれていて、第一の枡は飲料用、二段目の枡は米や野菜の洗い場、第三の枡は洗濯用になっている。茶畑にはあさ開き酒造があり、この清水を使っていると聞いた。
なかなか上品なコクと香りを持つ清酒に「あさ開き」があり、常温のままポットに入れて、この酒を飲みながら羅漢寺公園で、さんさ踊りの練習風景を見学させて貰った。
盆踊りが何故にこれほどまでに勇壮になれるのか大変不思議で、浮世離れしている違和感がぬぐい去れないまま、岩手を離れた後、時間の経過と共に忘れ去ってしまったが、未だに納得いく答えはつかめていない。想像するに、岩手にも東北の秘めたる情熱を発散するといったことが無意識のうちに、これらの行事に反映されて行ったのではないかと思う。(次回へ続きます)