鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

釜石三陸博(3回シリーズその2)

2013年10月25日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 この他、団扇を参加者へ配布することとし、スタッフであることが判るように、黄色のTシャツを揃えることとした。この期間に盆休みはあるが、平常どおりの勤務があるため、職員の貼り付けは困難を期し、企画に関わった関係もあり、釜石に泊まりながら数日間を過ごした記憶がある。テントも盛況で来場者は全体で200万人に達した。

 この先、釜石には雇用促進住宅が7棟(1棟約40世帯)もあり、全国からの移転就職が盛んなところであった。住宅の関係業務で何度も盛岡と釜石の往復が続いた。

 釜石は鉄鉱石の鉱山があった場所で、たたら製鉄の発祥の地とした有名な場所である。
 たたら製鉄は宮崎駿のアニメ「もののけ姫」にも登場する。砂鉄を原料としたたたら製鉄法は古くから行われていたが、国防のための大砲鋳造では、砲身に亀裂が入ることが原因で、たたら製鉄法の限界が判り、洋式の高炉に変わっていく。

 古くから南部鉄器として岩手県人に鉄鋼関係の経験者が多く、新日鐵の溶鉱炉が出来たのも関係が深い。安政4年(1857年)南部藩士大島高任が釜石市大橋で日本初の洋式高炉法による出銑に成功した。明治になって官営製鉄所となり、明治19年釜石製鉄所が誕生する。その後、鉄鋼合同によって、富士製鉄と八幡製鉄が合併し、昭和45年(1970年)に新日鐵になる。採算の面で既に工場は撤去されていて、跡地にはバイオ関連の研究施設となっていた。(次回へ続きます)