ブルーのバラがありましたが完全なブルーではなく紫系と灰色系があるようです。
盛岡食道楽(2回シリーズその1)
単身赴任の生活は一日に三食を規則正しく取ることに努めていても、思いどおりには行かない。朝食を抜くことや夕食を抜くことは再三であった。幸い、昼食だけは職場の近くに気に入った和食の小料理屋「照井」があり、昼間は特別に定食を作ってくれていた。職場の同僚と一緒に、情報交換を兼ねて、連日通っていた。仕事が終わった後も度々お世話になった。店主は美声で小林旭の「北帰港」を聴かせてくれた。季節料理をつまみとして出して貰い、旬の味を楽しむことが出来た。中でも根曲がり竹のタケノコ(姫竹といっていた)を皮ごと焼いて、皮をむき、タケノコを塩かわさび醤油で食べると大変美味であった。ホヤやアワビ、岩牡蠣をすだちで締めて食したものもおいしかった。
盛岡の有名料理といえば、わんこそばと冷麺であろう。さほど有名ではないジャジャ麺(炸醤麺:肉みそを麺にかけたもの)もあるが、どうも色といい、うどんの黒ごま和えかイカスミ和えのようで、好みに合わず、一度食してみたがそれ限りとなってしまった。
わんこそばはおもてなし料理といわれたが、椀にひたすら注がれる一口のそばを食し、食した椀の数を競うといったゲーム感覚の食事である。客の数だけアネッコが付く。食事が始まると接客するアネッコが座った自分の後ろに膝立ちし、アネッコのかけ声と共に次から次に、椀に注いだそばを肩越しに自分の椀に入れてくれる。その動作は素早く、満腹になって終わりにしようと思っても、なかなか止めてくれない。タイミング良く椀の蓋をかぶせることが出来れば、それ以上は注ぐことが出来ないので、終了となる。蓋をするタイミングがこんなに難しいとは思わなかった。
7椀で盛りそば1枚分に当たるといっていたが、一椀に入れるそばの量は店によって異なっていて、15椀で盛りそば1枚分というところもある。100椀を食すると将棋の駒(こま)をかたどった木片に、その店の焼き印が押された証明書を貰うことが出来る。何度か挑戦したが、1度だけ証明書をもらったことがある。そのときはもう二度とわんこそばは食べないと思ったものである。(次回へ続きます)
単身赴任の生活は一日に三食を規則正しく取ることに努めていても、思いどおりには行かない。朝食を抜くことや夕食を抜くことは再三であった。幸い、昼食だけは職場の近くに気に入った和食の小料理屋「照井」があり、昼間は特別に定食を作ってくれていた。職場の同僚と一緒に、情報交換を兼ねて、連日通っていた。仕事が終わった後も度々お世話になった。店主は美声で小林旭の「北帰港」を聴かせてくれた。季節料理をつまみとして出して貰い、旬の味を楽しむことが出来た。中でも根曲がり竹のタケノコ(姫竹といっていた)を皮ごと焼いて、皮をむき、タケノコを塩かわさび醤油で食べると大変美味であった。ホヤやアワビ、岩牡蠣をすだちで締めて食したものもおいしかった。
盛岡の有名料理といえば、わんこそばと冷麺であろう。さほど有名ではないジャジャ麺(炸醤麺:肉みそを麺にかけたもの)もあるが、どうも色といい、うどんの黒ごま和えかイカスミ和えのようで、好みに合わず、一度食してみたがそれ限りとなってしまった。
わんこそばはおもてなし料理といわれたが、椀にひたすら注がれる一口のそばを食し、食した椀の数を競うといったゲーム感覚の食事である。客の数だけアネッコが付く。食事が始まると接客するアネッコが座った自分の後ろに膝立ちし、アネッコのかけ声と共に次から次に、椀に注いだそばを肩越しに自分の椀に入れてくれる。その動作は素早く、満腹になって終わりにしようと思っても、なかなか止めてくれない。タイミング良く椀の蓋をかぶせることが出来れば、それ以上は注ぐことが出来ないので、終了となる。蓋をするタイミングがこんなに難しいとは思わなかった。
7椀で盛りそば1枚分に当たるといっていたが、一椀に入れるそばの量は店によって異なっていて、15椀で盛りそば1枚分というところもある。100椀を食すると将棋の駒(こま)をかたどった木片に、その店の焼き印が押された証明書を貰うことが出来る。何度か挑戦したが、1度だけ証明書をもらったことがある。そのときはもう二度とわんこそばは食べないと思ったものである。(次回へ続きます)