なかなか撮影できなかったオオバンの足(弁足)をカメラに収めました。通常見かけるオオバンは水面が多く、足を見ることは出来ませんでした。今回浅瀬で撮れました。ツル目クイナ科なので水草を歩けるように、それにしても大きな足です。
今思い出すとこれほど理不尽な話はない。転校を余儀なくされるということである。自分も父親の転勤に伴い、小学校3回中学校2回の転校を経験した。異分子が入ってきたら拒絶されるのは世の常である。義務教育に学区制が引かれていた時期であった。小学校の複数校が中学校に集約されるが、入学する生徒と在校生とは、遊び仲間や、兄弟、姉妹がいる場合もある。地域においては何らかの接触があるため、顔なじみであるが、転校生の場合は同級生であっても見知らぬ者ばかりであり、四面楚歌の状況にある。
先ずは、転校生は言葉になまりやアクセントが異なるため、会話で苦労する。服装や髪型(地方は丸刈りが殆どであった。)、持ち物等学校毎に違いがある。昼食も異なり、弁当持参か給食なのかでの違いもある。母親が朝早く起きてこしらえた弁当ですら勝手に喰われるのである。異なることによるねたみか、排除の洗礼を受ける。
特に判断が付かないのは人間関係である。中学生ともなると、ボス的存在の悪ガキが必ずといって良い程いるのが当たり前で、ヤクザ組織ではないが、ボスを中心に、取り巻き連中がいる。対抗グループもあり、教職員の判らないところで、いじめや、けんかが絶えない。人生の縮図ではあるが、当然、悪ガキどもは地域の不良グループとの関係もあり、グループ同士が拮抗していれば大きな騒ぎにはならないが、何かの理由でバランスが崩れると、勢力地図が塗り替えられるのは大人の世界と変わりがない。
「眼(ガン」を付けた」「肩が触った」「からかわれた」等些細なことでけんかを引き起こされ、それが契機となって、いじめやグループ同士のけんかにまで発展する場合があり、刃物や、チェーンなどの武器となるものも所持し、時として殺傷沙汰となる場合もある。そこには、教職員が入る余地はない。中学生といえども大人顔負けの悪辣な行動が繰り広げられる。
けんかが高じて、痣や血を流し、骨折などすれば、外見が変わるため、教員の目にとまるが、原因が何であれ、けんか両成敗で、職員は深入りしない。そこには表面に現れることは極僅かで、転校生やおとなしい生徒など弱い立場の者が犠牲を強いられる。転校当初から様々なちょっかいに手を焼くが、我慢し、子供ながらこらえたが、心胆を嘗める繰り返しが続く。手を出せばこちらの負けである。(次回へ続きます)