しつこいようですが、またジョウビタキに出会いました。
死後の世界を垣間見る経験が臨死体験という現象で、世界中の多くの人が経験しているといわれている。この研究で有名な作家は立花 隆氏であり、数日前に深夜テレビで放映されていたので、見ることが出来た。3回シリーズで、第1回目であった。書籍も多く出版されているが、大変興味深い話である。通常人が死亡するときには、どうなるかは、死んでしまえば伝えることは不可能であるため、判らないで済まされていた。
しかし、物理的に呼吸が停止し、脳の活動が停止し、脳波が停止すれば生き返ることはないといわれていたが(不可逆性)、生き返る人がいて、その人が見た世界があるようで、殆どの人が共通した体験をしている。精神というか、心であり、魂といわれるものが、体内から離脱し、例えば、事故等にあって、緊急手術をしている自分の様子を別の自分が俯瞰的に見ており、生き返った後にそのことを事実として語ることが出来るとされている。
死に際して、暗いトンネルを抜けると明るい場所に出て、花畑や、既に死亡している両親などに会い、会話をするとのことである。光を浴び、精神的にも穏やかで、苦痛など全くなく、晴れやかな気持ちになったとのことである。
生き返っていることは、死んだのではなく、何らか理由やきっかけで、生き返ったのである。生から死の連続性ではなく、いわゆる、不可逆性ではなく、可逆性で捉えられる。死と生の境界にいることで、どちらかへの移行が生死を分けるのであるが、別世界へ行くことは、宗教観などの潜在意識が活性化されて、そのシーンを見ているようである。暗いトンネルから抜けるということは視神経が復活するのであろうか、光を浴びることはそのことを意味しているのであろう。
臨死体験を否定するつもりはないが、証明することは難しい。様々な動物実験もされているようである。数億個といわれる脳神経のネットワークの動きを確定することは不可能に近く、再生医療の分野で人間の脳の働きをミクロレベルで同定することに成功すればの話となるが、挫傷部分の復活等、新たな再生医療の可能性もある。ひょっとすると、その延長として、臨死体験が証明され、死後の世界が明らかになるかも知れない。
この世界は科学的に未だ確立できていないとされていて、なぞが多いが、はっきりとさせるよりは、ロマンや想像の世界としておいた方が、良いような気もする。次回の放映が楽しみである。