今の時期は新芽がまだ出そろっていないので見つけやすいですが、葉が茂ると追いかけるのが大変です。
花見の時期や、神社仏閣で行う祭等、いわゆる夜店、露天商のことで、固定した店を持たない販売店であるが、どうもはっきりしない。ビル街で昼食を販売するキッチンタイプの移動販売車、高齢化社会では必要とされている、固定した店が売り物を積んで山村部等への出張販売などは同類なのであろうか、疑問を持っている。
露天商というのは、野外で店舗を持たずに商売をする街商のことをいう。簡易の屋根を付けて商売するテキ屋(的屋)が含まれる。千葉、栃木、茨城等から干物や、野菜を販売に来る行商なども固定客を持つ物売りで、いってみれば小規模の小売業の範疇なのであろう。新たな露天商として、自治体などが主催する日曜マーケットやフリーマーケットなどに一般人が参加する場合もあり、定義は曖昧である。
自分が子供の頃に良く自宅まで訪ねてきた研ぎ屋、鋳掛け屋、大きな駅では必ずといって良いほどあった靴磨き、駅回りに店を構える占い師などは殆ど見なくなった。これは屋台やテキ屋には含まれないようである。
数年前に、テキ屋が開いていた店で、プロパンガスが爆発し、花火を見に来ていた、多数の見物客が死傷した事件があった。このときも思ったのであるが、主催者やその地域を管理する行政の責任問題が云々されていて、火気を扱う場合の安全管理について問題提起されたことがあった。詳しくは覚えていないが、露天商はどこで何が行われるのかの情報網が行き渡っていることに驚いたことを思い出す。
テキ屋と聞くと暴力団との関係を疑いたくなるが、古くは市や縁日などで縁起物を売っていた商人、大道芸を行っていた手品師、曲芸師、楽士などが源流といわれていて、江戸時代になってからは、生活困窮者の救済を目的とした物売りや、飲食を簡易提供する屋台などが起源とされている。東南アジアなどでは、どこへ行っても軽食を路上で提供する屋台がある。金額的にも安く、小腹を満たす揚げ物や、焼き鳥などは、人気がある。
綿飴、フランクフルト、杏飴、焼きそば、たこ焼き、げそ焼き等の定番に子供達が群がっていて、縁日のにぎわいにもなっているようで、花見客が利用しているところを見ると、良い商売が出来るのであろう。時代は変わっても、幼少期に経験した思い出がよみがえるのであろうか。