ジョウビタキ定位置に現れた雄の写真です。雄も尾羽を広げるとなかなかのものです。
ゼンマイ(薇):山野に生えるワラビによく似た多年生のシダ植物で、春先、渦巻き状の形に曲がった若芽がでるが、全体に白い綿毛を被っていて、食用になる。この渦巻き状の弾力性を模して、鋼製のバネのことも言うが、発条と書く。アクがあるため、灰汁(重曹を代用可)に浸して熱湯をたっぷり注ぎ、冷めるまで待ってアク抜きを行い、適当に切っておしたしとして食するが、塩漬けにして使うときに塩抜きするが、一年中使用できる。我が家では、油で炒めた後きんぴらに仕上げる。
ワラビ(蕨):日当たりの良い山地に生える多年生のシダ植物で、春に先がうす緑色で、小粒の丸い若葉を出す。この若葉と茎が食用として用いられる。根茎からはでんぷんが取れ、蕨餅の材料となる。薇と同様にアク抜きをして用いる。若干とろみを持つ。蕨や薇を茹でた後、卵とじにしてもおいしくいただける。
ウド(独活):山野に自生し、多年草で、白い若い茎を食用にする。最近は一年中販売している。これは暗い室で栽培しているためで、地中に穴を掘り栽培しているところもある。ウドの大木などという言葉もあり、大きいだけで役に立たない者の喩えとして使われる。
独特の春らしい食感を持ち、ぬたやサラダに利用される。ウドは皮を剥いた後、2~3等分に切って酢水に曝す。レモンの絞り汁を入れた水で30分ほどアク抜きする場合もある。ぬた用は乱切りに、サラダは短冊切りにする。サラダはドレッシングをかければよい。剥いた皮も千切りにして、酢水に浸けてアク抜きした後、きんぴらにすると良い。
フキノトウ:フキ(蕗)の芽生えたばかりの花茎で、春先に、フキが生えていた場所に芽を出す。フキのほろにがさを食感として利用する。フキノトウは中の芯を取り去り、花弁と茎だけを千切りに清水に曝す。2時間ほどすると水が黒みを帯びアクが出るので2~3回水を取り替えながら良く洗いざるにとって水切りをする。分葱を少し混ぜ合わせ、削り節をかけて醤油・味醂で味付けする。
アク抜きは灰を水に浸したときの上澄み液を利用する。物を洗う場合や、染織するときにも用いる。アクは植物に含まれるえぐい成分で、昆虫などに食べられないように植物が防御のための物質であると思われる。タンニンによる苦味・渋みといわれる味覚ではないが、若干のえぐみは喉に刺激があるため、辛さや苦さではない味覚を楽しむ。