セキレイといってもホバリングすることはあまり無く、照準を追わせるのは至難ですが、何とかカメラに収めました。
三寒四温といわれるとおり、この時期の気候の変動は著しい。すっきりとした晴天に恵まれず、春霞がかかったような景色が多い。冬から春への季節の移ろいは、気温の上昇だけでなく、草花の新芽が芽吹いてきた。ツクシやノビルなどは春の先駆けであり、柳も新芽でうっすら緑色となっている。河津さくら、白梅は咲き終わり、ソメイヨシノのつぼみが大分膨らんできている。
野鳥も冬鳥から夏鳥に変わりつつあるが、昨日はコアジサシが1羽であったが頭上を鳴きながら通過していった。冬鳥とされているセッカ、ホウジロ、カシラダカ、オオジュリン、ベニマシコは殆ど見ることが出来なくなった。ツグミはまだいるが一時に比べ、個体数は少ない。ジョウビタキの雄と雌は定位置が決まっているので、そこへ行くとまだ合うことが出来る。モズも雄雌とも狩りの最中である。
留鳥である、カルガモは何時もいるが、渡りのかも類はめっきり少なくなった。セキレイ類も元気よく飛び回っている。カワセミはこれからがつがいとなる時期であるが、以前ほど見かけなくなっている。コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギの個体数は少ないが時折見かける。カモメも個体数を多く見るが、これからであろう。
今日はキセキレイに出くわした。2時間ぐらいの撮影であったが、チョウゲンボウ、コサギ、シメ、コゲラ、メジロ、四十雀、ホウジロを撮影できた。ヒヨドリ、椋鳥も数を増している。カワウ、キジバト、カラスは個体数が多い。小ガモ、マガモ、カイツブリ、オオバンはまだ見ることが出来る。
川のほうではマルタウグイの遡上が始まっており、ルアーを使った釣り客で平日でも多く見かけられる。ウグイの産卵が終わると鯉の産卵が始まる。川を取り囲む芦原や笹藪にはウグイスの鳴き声は聞こえるが、茂みに隠れて姿を見せない。鳴き方も上手になってきた。
上空を舞う猛禽類は、チョウゲンボウ、ハヤブサ、ノスリ、大鷹を見ることが出来る。もう少しすればミサゴがウグイマルタを餌として取りに来る。宿河原堰から下流方向に200~300メートルの間で見られる写真撮影できる野鳥を揚げたが、もれている種もあるかも知れない。遊歩道は暖かさに誘われて、散歩する人が多くなっている。学校が休みに入る時期には子供連れやグループでバーベキューを楽しむ人が増える。