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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

バラ科サクラ属

2015年03月22日 00時00分01秒 | 紹介

 サクラ属は旧分類のようで、バラ科には多くの果物がある。その中でサクラ属はアンズ(杏)、ウメ(梅)、サクランボ(桜桃)、スモモ(プラム)、モモ(桃)、プルーン、ネクタリンが含まれる。これらは露地栽培であるため、収穫時期が決まっているため、時期物である。しかし、生産は世界に及んでいるので、輸入によれば一年中店頭に並ぶことになり、季節感は乏しくなっている。

 

 しかし、どのような果実にも旬があり、その時期がおいしいのはいうまでもない。今回の標題は、開花した花だけでは結実する果実は予想できず、数年前に植えたネクタリンであったが、この時期、蕾を持ち、開花しようとしている。まるでハナモモのようであり、桃の種類かなと思い、調べてみた。そうしたら、サクラ属という言葉が出てきて、多くの果実があることが判った。ネクタリンはツバイモモ、ツバキモモ、ズバイモモ等という和名が付いている。プラムと呼ぶこともあり、スモモ、ハタンキョウ(巴旦杏)等といっていた。地域によっても呼び名が違うのであろう。

 

 すもももももももものうち「スモモもモモもモモの内」という言葉遊びがあるが、スモモは中国原産の「日本スモモ」とヨーロッパ原産の西洋スモモ(プルーン)に二分類され、英語名で「プラム」、フランス語で「プルーン」という。なにやら判らなくなってきたが、厳密な区分と、通常使っている呼称とは同一ではないことは想像できる。品種改良によって多くの雑種が生まれるとますます複雑となる。

 

 スモモは中国語では李の漢字を当てる。格言に「李下に冠を正さず、瓜田で沓を正さず」があるが、その意味は、果実が実っているところで帽子を直したり、スイカ畑で履物を直したりすることは、幾らそのことが正しくても、他人から見れば果実を盗んでいると見られる。疑わしい行いをするなという戒めである。

 

 サクラの果実はサクランボであるが、佐藤錦やアメリカンチェリーという米国産のサクランボについてはソメイヨシノと異なる品種である。子供の頃によその庭に生えていたユスラウメの果実を取って食べたものである。小さな赤い梅のみであった。「桜」の旧字は「櫻」と書くがこの字の語源は女性がユスラウメの果実を頭部に飾った状態から来ているとのことである。花と果実が楽しめるサクラ属は、意外と広範囲であったことが判った。