鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ハラール

2015年03月19日 00時00分01秒 | 紹介

 最近ハラル食品、ハラル認証などの言葉を耳にすることが多くなった。ハラルとは日本語で、「合法的」という意味のアラビヤ語ハラールから来ている。お聞きになったことも多いと思うが、イスラム世界では食事の制限があり、豚肉を食さないことが知れている。イスラム教の法典であるコーランにそのことが記述されていて、この他にも、死肉、流れる血、アラー以外の名を唱えてされた動物の肉、絞め殺された動物の肉、撲殺された動物の肉、墜死した動物の肉、角をつき合わせて殺された肉、賭博で分配された肉などを食べることを禁止している。

 

 ハラールのは、「アラーの御名においてアラーは偉大なり」と唱えつつ、鋭利な刃物を用いて一気に頸動脈と喉笛を切開することである。この方法は、動物に最も苦痛を与えないでする方法といわれている。この方法でした動物の肉は認証されて販売される。

 

 我が国に観光等で来られるイスラム教の方も多いが、食事は大変困難な状況におかれていて、それによる来日客の増加が見込めないため、最近、国内においてもハラル食品等を販売する機運が生まれている。また、アルコールやリップスティックも禁止対象である。

 

 イスラム教徒は世界人口の1/4を占めるとされていて、2020年の東京五輪を考えれば、空港やホテルだけでは対応が不可能である。ついでであるが、食事のいただきますはビスミラーヒ、ごちそうさまはアルハムド・リッラーヒである。左手は不浄の手とされ、右手親指、・人差し指・中指の3本を用いて食べるのがよいとされている。金属製の食器・銀製の食器は地獄に堕ちるとされ使用されていない。

 

 注意しなければならないのは、食器類、調理器具等の厨房品である。日本料理、西洋料理、中華料理等で使う厨房品・食器とイスラム教徒に提供する料理はたとえ、食材がハラル認証を得ていればよいわけでなく、厨房品・食器は別のものでなければならない。つまり、禁止されている豚肉を調理した包丁や鍋で、料理を作ることも禁止されているからである。

 

 最近では、食事だけでなく、お祈りする部屋を設け、絨毯を敷き、メッカの方角まで表示する礼拝所を設けるホテルも多くなってきた。商機として、ハラル認証を行う食材店も広がりを見せている。異文化とどのように接するか多くの課題が残されている。