連日35℃を超える高温が続いていて、写真撮影もままならずにいたところ、女房からの誘いで、近くの高根森林公園に出かけた。レンゲショウマという野草が咲いているので、それを撮影するためである。名前は聞いたことがあるが、実物を近くで撮影することは始めてで、雑草の中にかわいい花が咲いていた。何枚か場所を変えて撮影したが、この花を目当てに、カップルのカメラマンも来ていた。高根森林公園は、多摩丘陵にあり、結構有名な川崎市立の自然公園である。
丘陵地帯であるが、森林が多く、近くには緑が丘霊園があり、地続きである。また、紫陽花寺である等覚院もあり、時期々には見物客も多い。高根森林公園の駐車場は、土日は有料となるが平日は無料であるため、カメラマンや、ジョギングをする人で賑わっていた。近所の子供も、夏休みの自然観察か、昆虫採集かで来ていて、ザリガニ釣りを楽しんでいた。ザリガニポストが設置されていて、外来種のザリガニを捕獲することを積極的に行っている公園でもある。ヤドリギの実のなる時期には、姿や色合いがよいヒレンジャクやキレンジャクが飛来する。
この公園の近くには小田急電鉄が運営していた向ヶ丘遊園地があったが、現在では閉鎖されている。山を挟んで、生田緑地もあり、ここも野鳥が多くいて、多摩川に来ているカメラマンも多い。高根グループとか生田グループなどといっているが、常連のカメラマンである。
今回出会った高根グループのカメラマンは10人ぐらいのグループで、知った顔が数人いて、声を交わした。予想もしていなかったが、多摩川で出会うのと違った感覚であった。何故かさほど意味はないが、相手の縄張りに入ったからであろうか、場違いなところに来てしまった様な、言葉を探すのにちょっと気を使う。しかし、直ぐにうち解けて、写真撮影のターゲットの話となり、この時期は高根森林公園においても野鳥が少ない様であった。
グループ行動をすることは仲間同士の絆を深め、情報の共有化が出来、メリットも多いからであろう。自分は単独での撮影が多いが、最近は、携帯電話に飛来している野鳥情報を得ることも増えた。カメラマンの鉄則がある様で、写真投稿では撮影場所を明かさないとのことであるが、カメラマンが殺到することで野鳥を驚かすからであろう。以前、相模川の河原にトラツグミが出たとの新聞記事や、多摩川にトラフズク(フクロウの仲間)が出たとかで、話題に上がったが、直ぐにいなくなってしまった。