>彼らの頭の中では、アメリカが日本の民族主義者と結託し、存在しない北方領土問題を掻き立て、日露友好を妨害していることになっている。
日本は民族国家ですからね。 国家に対する国民の帰属意識は強いですね。
日本語には階称 (言葉遣い: hierarchy) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。わが国が学歴社会であるいうのも云うのも、序列社会の言い換えに過ぎない。
日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて、人々は堅ぐるしい日常生活を送っている。こうした観念は天皇制・家元制度・やくざの一家の構造にまでつながっている。
日本人は序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであると信ずる共通の序列メンタリティを有している。これは序列信仰の域に達している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の単なる表現に過ぎないため、個人的精神的な意味がない。下々の衆は上々の衆の祟り (仕返し) を恐れて神妙にしている。上々が無哲学・能天気である事については、下々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。
政治家にも、政治哲学がない人が多い。我々の未来社会の有様を大衆に言って聞かせる術がない。それは非現実 (考え) の内容を盛り込むための構文が日本語に存在しないからである。序列人間は人間の序列を作っている。上位の者 (先輩) と下位の者 (後輩) の間に自分を差し挟むことにより自分たちの存在を確認し合っている。だから、自己の所属する序列に並々ならぬ帰属意識を持っていて義理 (序列関係から生じる義務) を果たすことにより仕事にやりがいを感じている。周囲の序列仲間が自分たちの序列に対する貢献度を評価する。これにより自己の順位は上昇する可能性がある。それが日本人の人生における楽しみである。
>基本的に、ロシア人の頭の中で友好とは「ロシアへの服従」を意味している。
そうですね。それは中国人 (漢人) も同じですね。大国の自己中心主義的な思い込みですね。だから領土拡張にも力が入りますね。覇者のメンタリティ (考え方) を共有する中国とロシアは欧米とはそりが合わないでしょうね。権威主義にしがみついている限り民主主義国とは対等になれませんね。立憲主義、人権、民主主義といった近代憲法の諸概念は欧米由来のものであるから、これらを後に受け入れた日本を含む国々では反発を呼ぶこともありますね。しかしこうした諸原理自体は、多様な個人の共生を可能にする基礎であり、普遍的なものとして受け入れなければならないですね。
>ロシア人は他国のロシアへの服従は当たり前の自然状態だと考えているので、それに反発が起きることを想定していない。>したがって、反発が起きたときはそれを「敵対行為」と認識する。
反乱には鎮圧あるのみですね。
>ロシア人は、他の民族には独立意思があるということを理解できない。
民族自決は絵空事か。ロシアも中国も欧米諸国とは肌が合いませんね。 日本はどうなのかな。
>だからこそ、ロシアへの服従に抵抗を示す民族がいることに対して驚くわけである。
ロシアは唯我独尊ですね。
>日本人の皆さんにはなかなか理解できない感覚だろうが、ロシア人はそういう国民である。
ロシアの隣人であるウクライナの人 (グレンコ・アンドリー: Gurenko Andrii) の話は直接にロシア人との接触によって得られた貴重な知識であり、ロシア人ことを良く理解していますね。彼の発言はお花畑を持たない日本人の傾聴に値しますね。
我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。お花畑も捨てて批判精神を持てる。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。
『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)
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