黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

私が13歳のころ

2013年08月14日 | つぶやき

食について

昭和20年から21年の冬はひどかった

配給も何もないので 母は毎日買い出しに農家を訪ねた

お金はあっても売ってくれない 物々交換だが物もない

払い下げの軍服や毛布を背負い 一里(3.75km)以上も歩き

憐れんだ農家が じゃがいも かぼちゃを僅か交換してくれるのが

その日の糧だった 吹雪の日も -30℃のしばれる日も 

親子7人が生き延びるために 必死に歩き続けた

姉たちは働き 私は子守と炊事係

じゃがいも かぼちゃ だけの食事が続き 

お米は見たことがなかった

白いご飯を(銀シャリ)お腹いっぱい食べるのが夢だった

腐ったでんぷんカスだけは嫌だったが 

空腹に勝てず食べたことがある

皆痩せこけ 4歳の弟は体中おできができ治らず

赤ちゃんの末の妹は お誕生がきても這うこともできない

毎日泣いてばかり ひもじかったのだろう

肺炎に罹ったが やっと助かった

 21年 父の不在のお正月は いも餅のお雑煮らしきもので祝った

親戚が農家の小母さんが こっそりお餅を2~3枚下さったので

弱っていた弟にだけ食べさせることができた

士別に落ち着いたおかげで 生き延びれたのだと思う

都会や 海岸だったら 誰か亡くなっていたかもしれない




今日のお昼は 夫はお餅

今では何時でも何処でも食べたい時にいただける

飽食の時代 

肥満 糖尿病 などが増え続け ダイエットによる栄養失調も多い

しかし世界では 飢えている人たちも多い

勿体ない 粗食の生活を心がけようと思っている

 


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