はじめてオーケストラの生演奏を聴いたのは
ベートーベンの第九交響曲
68年前(1952年)の札幌で 19歳の冬だった
肺結核での2年以上の療養から癒えて
全寮制の養成所で勉強中のこと
北海道で戦後初めての演奏会が 松竹座で開かれた
指揮は 高田伸一
オーケストラは東京フィルハーモニー
ソリストは
ソプラノ 三宅春江 アルト 川崎静子
テノール 柴田睦陸 バリトン 中山悌一
日本を代表する演奏家たち
300人の合唱は札幌の合唱団総動員で
私たちの音楽の先生も一員だった
どうしても聴きたかった
可愛がってくれた事務官が無理して
私の分も手に入れてくださり
授業と実習をさぼって行った
生の演奏会も何もかも生まれてはじめてのこと
満員の聴衆の一人として
感激! 感動! は 言葉では表現できないほど
今でもあの時の高揚が胸いっぱいに広がってくる
音楽に酔いしれ 夢うつつは数日以上続いた
規則を破って欠席して 出かけたことで
担任や主任の先生から さんざんお小言やお叱りを受けたが
全然気にならなかったし 反省もしなかった
今日も⛄
サイモン・ラトル指揮のロンドン交響楽団演奏
年末恒例の
ベートーベンの第九演奏を ゆっくりテレビ観賞する
♪ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 「合唱付き」 Op. 125 / サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,バーミンガム市交響楽団合唱団 2002年4月-5月