カタクリに交じって咲く エゾエンゴサクは
雨降り花と呼んでいた
摘むと雨が降るからと言われていた
敗戦後の昭和21年春
野原一面に咲いていた たくさん摘んでお浸しに
ほのかに甘い花の蜜を吸っておやつ代わり
漢字では「蝦夷の立金花」
エゾリュウキンカは「ヤチブキ」と呼んでいた
茎はフキのように 葉もお浸しなど
愛でるより
お腹を満たすための貴重な食料だった
カタクリの根からは 片栗粉がとれるようだが
食べた記憶はない
フクジュソウは 毒があると 子供でも知っていた
今日は晴れて暖かい カタクリ満開のニュースが流れていた