小林多喜二のお母さん セキさんを
拝見したことがある
昭和20年代後半の札幌で
映画 「また逢う日まで」が上映されるというので
行った会場
内容も 何の会だったかも忘れたが
小柄で白髪のセキさんが挨拶をされた
当時80歳近いお年だったろうか
凛としたお姿が脳裏に焼きついている
息子を殺された 悲しみと苦悩を抱えながら
多喜二の生き方を理解し暖かく見守り続け
1961年 87歳で亡くなった
1933年2月20日
プロレタリア文学者だった多喜二は
特高警察に逮捕され 拷問されて亡くなった
私が生まれるひと月前である
セキさんを題材にした
小説 「母」 三浦綾子
映画も作られている
あの恐ろしい時代のことは忘れてはいけない