黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

夫の旅立ち その二

2024年11月16日 | 旅立ち

霧の朝

今日も小春日和になりました




夫の旅立ちのこと



転院した夫は

短時間の面会が許され

娘たちは時々会いに行っってくれたが

食べられるるようにはならず

徐々に衰弱して行ったようである




私は ようやく歩行の許可が出

見守ってもらいながら

 トイレまでつたってやっと歩けるようになり

14日にリハビリ病院への転院が決まった




2023年 11月10日

入退院を繰り返していた 長女のお姑さんが亡くなられた

表装をはじめたころ画家を紹介し下さったり

夫も私も随分お世話になっていた


12日お通夜が行われ

悲しいが 

ベット上でご冥福をお祈りすることしかできなかった




13日葬儀の朝

夫の容態が急変したとの連絡があり


長女 二女夫婦は 葬儀に参列できないまま


夫の病院へ駆けつけた



娘から連絡を受けたが どうすることも出来ず


ただ涙が溢れるままでいた



様子を知った看護師の K さんが急いで枕元にやって来て


「ご主人に会わせてあげるから待っててね」と言ってくれる


ナースステーションでは娘と電話でやり取りしている声が


やや暫くして 

「ご主人と繋がったから・・・沢山お話ししてくださいね


何時間でもいいですよ」と





iPadの画面には


目をつぶった夫の姿があり


苦しそうに呼吸しながら時々声が漏れてくる


泣きながらiPadの中の夫に語り掛けた


私の声がわかるらしく


「長い間ありがとぅ」と言うと


「う~~ん」と返事をする


一緒に沢山旅行できてよかったね・・・・・

「うーん」


後は何を話したが覚えていないが


最後に

疲れたでしょう もう休んでいいよ 


「うーん」 と返事をしてくれた



夕方

容態は少し落ち着き楽そうになったと連絡があり


安心した






11月14日 朝

夫の容態は落ち着いており 昨日より楽そうだからと

二人の娘は私の病院へ来てくれ

リハビリ病院への転院に付き添ってくれた


手続きが終り 


病室へ入るのと同じころ


見届けたように


旅立って行ってしまった

つづく

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