
10月22日 秋田県 秋田中央高校
23日 福島県 いわき翠の杜高校
24日 群馬県 桐生工業高校
25日 静岡県 日本大学三島高校・中学校
26日 静岡県 静岡雙葉学園
九月下旬から始まったヘレン・ケラーの旅はいよいよ終盤になりました。ひと旅で何千キロもバスとトラックで走りながら、次の公演地へと向かう風のメンバーたち。その先には私たちの公演の場を楽しみにしてくれている十代の若い観客や先生方が待っていてくれます。
私たちを支えてくれているのはこの新たな観客との出会いなのだと思います。日本全国を公演しながら私たちは若い観客の中で舞台が新しく発見され続けることに日々刺激を受けます。そして、十代という多感で可能性を創造し続けている彼ら彼女たちが何を発見してくれるかが一回一回の場に試されています。
未だ形をとらない豊かさを求めて…。
豊かさとはなんだろう、未完成とはなんだろう…。
私たちたちが旅公演を初めた頃にはインターネットも携帯電話もフェイスブックもなく今の時代とは違っていたけれども、旅公演で変わらないものはそこへ行って若い観客の視線のなかで同じ時間と空間を共有していくこと。そこで生まれる人と人とのお互いのつながりと幸せなのだと思います。









公演後の生徒さんたちの笑顔のなかに、またいつか今日の日のことを思い出しそれぞれの人生を豊かに生きていく未来の断片を見続けたいと思いながら、あとわずかな秋のツアーを次なる公演地へとバスを走らせています。
アナグノス役 緒方一則