宇部鴻城高校(山口県) 渡部翁記念会館
天理高校(奈良県) 天理市民会館
宇部鴻城高校
『Touch〜孤独から愛へ』秋のツアー、第一週目は宇部鴻城高校さんからのスタートです。
この公演は担当の先生が以前勤務されてた学校で風の『ジャンヌ・ダルク』を観て、ぜひまた風の演劇を生徒たちに届けたいという想いで実現した公演です。
仕込み時には演劇部の生徒さんたちが手伝ってくれました。
開場が始まると会場全体が一気に明るい雰囲気に包まれ、本番がすごく楽しみになりました。
公演中は真剣な眼差しで舞台をみつめ、時には驚いたり、笑ったり、一人一人の感覚で観てる姿が印象的でした。
二幕の開演時にも自然と拍手が起こり、一緒に『Touch』を創ってくれました。
カーテンコールの生徒会長さんの挨拶では「貴重な時間で今日感じたことをこれからの学校生活に活かしていきたいです」と堂々とした姿で話してくれました。
そして校長先生からも「素晴らしい芸術に触れて、様々なことを感じて、心が動き、文字通り感動しました。今日をきっかけに生徒たちの中から芸術の道へ興味を持ってくれれば嬉しい」と力強くご挨拶をいただきました。
公演後にはバックステージと座談会も行われました。
「一幕は後ろで見てたけど、これは前で観ないといけない!と思って二幕からは前で観て号泣してました。」と伝えてくれた生徒さんもいました。一緒に『Touch』を創れたことが劇団員にとっても大きな喜びです。
演劇部はすぐ間近に県大会が控えているとのことでした。素敵な時間になることを劇団員も願ってます。
天理高校
天理高校は03年の『星の王子さま』、
98年・00年・19年の『ヘレン・ケラー』の公演に続いて風の公演は五回目の公演です。
公演はツーステージで行われました。
午前の部の開演前には打ち合わせに来ていただいた担当の先生方が「この舞台装置凄いですね!」と興奮しながら舞台裏見学を行いました。
TVの中や冷蔵庫の中、二階はどうなってるのか。と細かいところまで見て、「細かいところまでこだわっていて凄いですね。これから観劇する生徒たちに何か小さなことでも感じとってほしいと」想いを語ってくれました。
開場が始まると生徒さんたちも舞台装置を見て「おお、すげぇ」「なんか凄いのができてるぞ」と先生方と同じように興奮した様子で入ってきて、舞台袖でスタンバイをしている劇団員たちもこれからどんな本番になるんだろうとワクワクしていました。
開演前には「貴重な時間になるように楽しんでください」という担当の先生の挨拶と会場が揺れ動くような大きな拍手とともに開演です。
午前のステージでは、身を乗り出しながら観る生徒さんやジッと舞台を観る生徒さん、すごい集中力で観ている姿が印象的でした。
午後のステージでは、大きな笑い声をあげて楽しみながら観て、時にはその場で何が起こっているのかを真剣に観ている姿が印象的でした。
カーテンコールでは代表の生徒さんから「最初のフィリップとトリートの関係、そしてハロルドが登場してからまた変化する関係性が面白かったです。」と自分自身が感じたことを素直な言葉で笑顔で伝えてくれました。
「生徒たちが楽しそうに観ている姿を見れて嬉しかったです。生徒たちに響くものがたくさんあっだと思います。すごく良い時間になりました。ありがとうございました。」と担当の先生方も喜んでいました。
出会い、再会し、”今”ここで創造された時間。『Touch』の旅はこれからまだまだ続きます。これからまたどんな出会いがあるのかどんなことが起こるのか楽しみに、最後まで駆け抜けていきます。
トリート役 蒲原智城