風のBLOG

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2019年 秋『Touch~孤独から愛へ』九州ツアー第12週目

2019-12-12 17:00:38 | 全国巡回公演

12月9日 (月) 吹上高校 同校体育館

12月10日(火) 久留米附設中学校・高校 石橋文化センター

12月11日(水) 島原商業高校 島原文化会館

12月13日(金)  別府溝部学園高校 ビーコンプラザ

 

9月から始まった『Touch~孤独から愛へ』九州ツアーは師走に入り、第12週目を終えました。

滴る汗を拭っていた長い夏も終わり、秋は一瞬に過ぎて、吐く息は白くなり南国九州にもいよいよ冬の匂いを感じます。

 

 

吹上高校

 

 

九州ツアー最後の一週間を残しての第12週目の始まりは、3年に一回の芸術鑑賞行事が3年前の「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」の公演から風が続いていて、過去にも風の公演を行っており、今回の『Touch~孤独から愛へ』は吹上高校7回目となるの風の公演でした。

入場時間の前にもう何人かの生徒さんたちは体育館にやってきて、今か今かと言わんばかりに体育館に組まれた舞台に驚きの声と期待の目を向けてくれていました。

280人ほどの全校生徒は舞台上で起こる出来事に反応しながら、自分が向き合いたいものに向かってる様子でした。

公演後は舞台撤去作業のお手伝いに来てくれた生徒会、視聴覚委員、体育館の部活動の生徒さんたちから「舞台に上がって見たい」という声もあり、作業の前に舞台見学を行いました。

そして体育館を覗きにきた生徒さんたちも徐々に増えていき作業を始める頃には全校生徒の3分の1くらいの生徒さんが集まってくれていました。

 

たくさんの生徒さんたちが劇団員に声をかけてくれ、舞台がバラバラになっていく様や構造にものすごい関心を持ち本当に一緒になって作業をしてくれました。

 

 

久留米大学附設中学校・高校

 

久留米附設中学校・高校は今回の『Touch~孤独から愛へ』が風の公演初でした。

人権学習の一環として行った公演は、中学校1年生から高校2年生までの900人の観劇となりました。

会場は学校近くの会館で客席は生徒さんたちでいっぱいになりました。

公演中の彼らは一つ一つの登場人物の言葉に、思い思いの言葉や態度で返事をしているかのように舞台に向かっていました。

舞台の最後には集中が増していき、客席に熱を感じました。

終演後には担当の先生の呼びかけで何人かの生徒が集まり、舞台見学が行われました。

 

 

 

生徒さんたちは舞台の場面を真似てやって見せたり、「心に突き刺さるものがありました。」と自分自身が感じていることを、舞台に対する答えという形ではなく、今ある自身の中にあるものを大事にしながら伝えてくれているようでした。

 

その生徒さんたちの和らいだ姿を見ていた、その場にいた先生方はとっても暖かい表情をしていました。

 

 

 

島原商業高校 

 

 

この学校も2016年の「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」の公演に引き続き、今回の『Touch~孤独から愛へ』の公演で風は7回目となる公演でした。

過去に一度学校の体育館でも公演を行ったことがあるのですが、学校からも徒歩圏内にある島原城の目の前の島原文化会館での観劇会となりました。

「ジャンヌ・ダルク」の公演の時は時間が足りないほど盛り上がった座談会後に、島原城をバックに生徒さんたちと記念写真を撮ったことを昨日のことのように思い出しました。

 

 

入場時の生徒さんたちは「楽しみ!」と興奮を声にしながら席に付いていました。

先生方も「楽しみにしてます!」と声をかけてくれ、公演前の客席が盛り上がっているのを感じました。

舞台に向かう生徒さんたちは、笑いたいところは盛大に笑い、最後のシーンでは「どうして?」と問いを投げかけながら泣いている子もいました。

生徒さんが舞台に向かっている姿は、一人一人自分が感じていることが溢れていっているように見えました。

 

カーテンコール時、生徒会長さんが「最後にお兄ちゃんが自分の感情を爆発させるシーンでは、自分と重なるところもあってとても感動しました。」と目に涙を浮かべながら挨拶をしてくれました。

今回は時間の関係で座談会を行うことはできなかったそうなのですが、公演後の楽屋に生徒会長さんと担当の先生、教頭先生が来てくださり、役者と互いに公演の感想や舞台に向かう生徒さんたちの話をしていました。

 

 

別府溝部学園高校

 この学校は風初となる公演であり、芸術鑑賞行事自体も創立以来初めてとなる公演でした。

「生徒に見せたい」という熱い思いを持ち続けていた担当の先生の声がやっと繋がった公演でもあり、生徒入場時にはその声が届いたかのように、

期待感に溢れた生徒さんたちは「すごーい!」「本格的だ!」とそれぞれ目に写る組み上がった舞台に反応しながら会場に入って来ました。

本番中の生徒さんたちは最初は少し緊張した様子でじっと舞台に向かっていましたが、徐々にほぐれていき、クスクスと控えめに声をあげていたり、前のめりになって見ている生徒さんたちがほとんどでした。

 

公演後の舞台見学には30人ほどの生徒さんたちが集まり、登場人物の衣装を身につけたり、小道具を使って役者の身振りを真似て見たり、時間いっぱい自分たちが触れたいものに自由に触れていて、客席の一人一人が何に向かっていたのかがとてもよく伝わってくる時間でした。

 

 

舞台見学にはたくさんの先生方も参加していて、生徒さんたちと一緒になって舞台見学をしていました。

最後には、「時間が足りないくらい楽しかったです!」と伝えてきてくださる先生もいました。

 

 

 

 

初めて出会う人たちがほとんどですが、同じだけの再会も多いのが九州ツアーだと改めて思う、濃い時を巡回してきています。

今の若い人たちが、一生懸命に向かっているものや、これからやりたいことに向かおうとしているのを目の当たりにした時、吐けない言葉や覆い隠したい自分の姿を彼ら自身が打ち明けた時、それは彼らが誰かに聞いて欲しかった声や叫び、希望や願いだったのではないかと思う瞬間が何度も何度もありました。

自分を決めつけられたり、決めつけてしまったりすることと戦いながら、今に耀くこれまで出会って来た人たちの姿を持って、これから出会う人たちを”元気づけて”行きたい、とそう思います。

 

来週はいよいよ九州ツアーの最終週です。

その後、ちょうどクリスマスに当たりますが、凱旋公演も待っています。

年末年始までノンストップ、気張っていきましょう。

 

スタッフ/高階ひかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019 秋『Touch~孤独から愛へ』九州ツアー第11週目

2019-12-10 21:28:33 | トピックス

9月から始まった Touch~孤独から愛へ のツアーも12月に入り残り3週間となりました。

今週は

12月2日(月) 五日市高校(広島県) 同校体育館

12月3日(火) 福徳学院高校(大分県) 同校体育館

12月4日(水) 三潴高校(福岡県) 城島総合文化センターインガットホール

12月5日(木) 講倫館高校(福岡県) ももちパレス大ホール

12月6日(金) 博多工業高校(福岡県) 同校体育館

12月7日(土) 九州産業大学付属九州高校(福岡県) 同校講堂

での公演でした。

 

五日市高校

五日市高校は2010年ハムレット、2013年、2016年ヘレンケラーを上演している学校です。今回の九州ツアーのなかで唯一広島県での上演です。ぜひ生徒さんたちにTouchを見せたいという先生の想いから実現しました。

体育館に入場すると普段の体育館の様子から変わっていて驚きの声が飛び交いました。本番が始まると入場時の興奮からガラッと変わりとてもじっくり、味わうように見てくれていました。終演後には演劇部の生徒さんはじめ何名かが舞台を見学し、役者と話す時間もありました、みなさん1人1人にとって大きな思い出になってくれたらうれしいです、そして片付けには担当の先生方も手伝ってくれました、本当にありがとうございました。また再会できることを願っています。

終演後の様子です、少しの時間でしたが俳優たちと話し、舞台の見学を行いました。

 

福徳学院高校

福徳学院高校は2005年Touch、2016年にジャンヌダルクを上演している学校で3年ぶりの再会となりました。

朝トラックから体育館へ荷物を運んでいると、たくさんの生徒さん、先生方が声をかけてくれました、普段とは違う雰囲気を感じながら、なかには今日芸術鑑賞の日だ!と盛り上がっている声が聞こえてきました。

本番中はとてもリラックスしながら見てくれました。驚きや歓声、笑い、迷い、その場で起きていることに反応が絶えませんでした。カーテンコールの生徒さんのお礼の言葉では「Touchを通してひととひととのつながりの大切さ、あきらめないことの可能性を感じました」と言葉をくれました。そして撤去作業では部活動の生徒さんが手伝ってくれました。みなさんとても元気に、何人かでものを持つときなどは積極的に声を掛け合いながら運んでくれる姿が印象的でした、また再会できるのを願っています。

撤去作業を終えた生徒さんたちとの記念撮影、これも1つの思い出になっていたらうれしいです、ありがとうございました。

 

三潴高校

三潴高校は2017年にジャンヌダルクを上演し、2年ぶりの再会になりました。3年生は1年生の時にジャンヌダルクを見ており、開演前に先生から「3年生ジャンヌダルク覚えてますか?見ましたね!」という掛け声に「あー!」と歓声が聞こえてきました。そして先生から「みなさん今日は楽しんでみてください!楽しいときは笑って、泣きたいときは泣いてください!」と熱のこもったあいさつから開演しました。

終演後のお礼の言葉では「いままで講演会やミュージカルをみたことはあったけど、演劇がこんなに引き込まれるとは思いませんでした、心に残りました」と言葉をかけてくれました。終演後には舞台を見学し、そのなかで役者、スタッフと話す時間もあり、さまざまにかんじたことをはなしてくれました。ありがとうございました、また会える日を楽しみにしています。

 

終演後の舞台見学の様子です。

舞台の見学後にはハロルド役 柳瀬との座談会もおこなわれました。

 

講倫館高校

講倫館高校は1992年孤児たち、2012年、2013年Touchを上演しています。今回は2年生のみの観劇になりました。本番中は1人1人何かを思いながら、自分や身近な人たちのことと照らし合わせながら見ているようにじっくりと見てくれていました。終演後に担当の先生の呼びかけで舞台見学が行われ、20人くらいの生徒さんが参加しました。舞台の小道具をじっくりとみる姿や、Touchの1シーンを友達同士でまねる姿が印象的でした。また再会できるのを楽しみしています。

 

博多工業高校

博多工業高校は1991年に星の王子さま、1994年にTouch、1998年にヘレンケラーを上演していて久しぶりの上演になりました、今回は3年生の人権行事としてTouchを鑑賞することになりました。前日の搬入作業では担当の先生も手伝ってくださいました。

カーテンコールの生徒さんのお礼のことばで「あきらめないことの大切さをかんじました」と話してくれました。そした終演後、お手伝いに参加してくれる各クラスの代表の生徒さんが舞台の見学を行いました。撤去のお手伝いでは、みなさんとても元気よく、いま見ていたものがばらばらになっていく風景に驚き、それを互いに話しながら運んでくれているのが印象的でした。ありがとうございました!また会えることを願っています。

撤去を終えた生徒さんたちとの記念撮影の様子です。

 

九州産業大学付属九州高校

九州産業大学付属九州高校は1995年星の王子さま、2014年、2015年ヘレンケラー、2016年、2017年ジャンヌダルク、2018年Touchを上演しています、1年生のみの観劇でした。

前日トラックが到着すると吹奏楽部のみなさんが待ってくれていて、搬入を手伝ってくれました。吹奏楽部のみなさん、普段から楽器を運んでいるというのもあり、チームワークよく、声をかけあいながら運んでくれました。

本番は担当の先生から、「今日は楽しんで、いろんなことを感じてください」というあいさつでスタートしました。本番はその言葉のようにその場で起きていることをじかに受け取り、反応しているのがよくわかる公演でした。ときにくすっと聞こえ、ラストシーンでは会場の空気がぐっとしまり、それぞれにタッチを通して感じてくれたものがあるのだと思いました。

カーテンコールでは演劇部の生徒さんから「ぜひ今日みたものを自分たちの公演でも生かしていきたいです」と力強いメッセージをくれました、ありがとうございます、頑張ってください。そして終演後に希望の生徒さんたちによる舞台見学と座談会を行いました。舞台見学・座談会はたくさんの生徒さんたちが参加してくれ、今見たものをお互いに話し、舞台の細かい工夫や舞台裏の様子に触れました撤去作業中には、昨年上演したTouch、その前のジャンヌダルクを見ている2,3年生の生徒さんたちが「去年Touchみました!」「ジャンヌの人は今日いますか?」と話しかけてくれ、うれしい再会にもなりました。また来年も再会できることを願っています、ありがとうございました。

 

9月から始まったツアーも冬になり、残り3週間となりました。1回1回の客席のために引き続き頑張っていこうと思います。

スタッフ・中村滋

 


2019年秋『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』西日本・東日本ツアー【第9週目】

2019-12-08 17:29:47 | 全国巡回公演

(更新が大幅に遅れて申し訳ありません。何とか最終週のアップをすることが出来ました。)

9月から始まったヘレン・ケラー~ひびき合うものたちもついに最終週を迎えました。


11月11日(月) 東海大学付属大阪暁星高校・中等部(大阪府) 同校講堂
11月12日(火) 立花中学校(兵庫県) 同校体育館
11月13日(水) 三木高校(兵庫県) 三木市文化会館
11月14日(木) 奈良学園登美ヶ丘小学校・中学校(奈良県) 同校体育館
11月15日(金) 天理高校(奈良県) 天理市民会館

 

東海大学付属大阪仰星高校・中等部

前日、準備のため学校に行ってみると、野球部のみなさんがお出迎え。荷物の運び入れを手伝ってくれました。

「いい筋トレですよ」と笑顔で手伝ってくれた皆さん、本当にありがとう!

午前の部では高校2年生・3年生の皆さんが観劇しました。

開場中部隊のセットに驚いたりと、とても楽しみにしている事を感じました。本番中は打って変わって集中した緊張感のある客席でした。舞台上で起こるっていることを捉え、考えている姿に支えられていることを感じる時間でした。

午後の部では高校1年生と中等部の皆さんの観劇でした。午前とはまた違った元気いっぱいの雰囲気から本番を迎えました。公演中、しっかりと集中しながらも、色々な反応を見せながら一緒に舞台を作ってくれていました。

終演後、片付けには多くの生徒たちが手伝いにきてくれました。役者と一緒に荷物を運びながら、今日の感想など多くのことを語り合っている姿が、そこここにあり、今日の公演がみんなにとって何かと出会う、きっかけの時間になってくれていたことを感じる充実した時間でした。





片付けが終わった講堂を見に行ってみると、ヘレン・ケラー役の倉八と演劇部の皆さんが集まっていました。前日が大会だった皆さんにとって、この公演が新しい一歩を踏み出す力になってくれていることを願います。

 

立花中学校

立花中学校では、今回で4回目となる公演です。

開場すると、「スゲー」「本物やん」と、はしゃぎながら元気な姿を見せてくれていました。開場中の雰囲気を持ったまま迎えた本番は、その元気の良さで客席から舞台を支えながら一緒にヘレン・ケラーを作ってくれていました。

公演後のカーテンコールでは、美化委員長さんが「目の前で本気で演じている姿を見て、私も本気になれるものを見つけたい」と中学生とは思えないしっかりとした自分の決意を語ってくれました。



 

下校前、ヘレンやアニーに会いたいと多くの生徒さんたちが体育館を覗きに来てくれました。公演後の新鮮な感覚を確かめるような充実した交流時間になりました。

その後の片付けでは、バレー部の生徒さんたちが、元気よく手伝ってくれて想像していたよりも早く片付けを終えることができました。本当にありがとうございます!

また再会出来ることを祈っています。

 

三木高校

三木高校で風が公演するのは今回が初めてです。どんな公演になるのか、私たちもワクワクしながら準備をしていました。

開演前、教頭先生から生徒たちに「これを通じて見て感じて考えて欲しい」と想いのこもったメッセージが送られました。

その言葉を真に受けて、本番中客席からは何かを感じ取ろうと力強い視線を客席から向けてくれていました。

終演後、代表生徒さんから実感のこもった素敵な挨拶と花束をいただきました。

 

この公演が三木高校の生徒さんたちにとって、教頭先生の仰っていたような何かを考え、感じる、充実した時間になってくれていたらと願います。そして今後の学校生活楽しんで色々なことに挑戦して見てください!

パーシー役 石岡和総

奈良学園小学校・奈良学園登美ヶ丘中学校

今週4日目の公演は、風の公演は、初めてとなる、奈良学園小学校・奈良学園登美ヶ丘中学校での公演でした。
P1(小学校1年生)からM4(中学校2年生)の生徒さんたちとの公演。



開場が始まると、劇場となった体育館へ、驚きやこれから何が起きるのだろうかという想いが伝わってくるような、とても元気な声を響かせながら入場してくる生徒さんたち。
また、公演が始まると、とてもリラックスした様子で、友達や先生たちといる空間を思いっきり感じながら、舞台と対話をするように、公演に向き合っている客席の姿に、私たちも一緒に公演を創り過ごすことが出来た時間となりました。



終演後の送り出しでは、帰り際に『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』に出てくる指文字をアニー・サリバン役の髙階の手にうっていたり、「ヘレン・ケラー知ってたから、劇でみれて面白かった」、「頑張ってください」とハイタッチをしながら、思い思いの感想を語ってくれました。



また、終演後には、小学校5年生、6年生の生徒さん達とのバックステージツアーと座談会も行われました。
ポンプに触ったり、階段に登ったり、一つ一つ仕組みを自分の手で触れ、感じていたり、感想や質問をしていたひとりひとりは、本当に生き生きとしていました。



公演が終わった後の後片付けには、なんと!先生方がお手伝いに来てくれました。
公演後の子供たちの生き生きとした表情について話してくれたり、慣れない作業もあった中、先生方が声をかけ会いながらお手伝いをしてくれる姿に支えられ、とても早く後片付けも終わりました。
本当にありがとうございました!

天理高校

今週最後、また、2019年、秋の『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』のツアー千秋楽となった、天理高校の皆さんとの公演でした。
天理高校では、2003年の『星の王子さま』の公演から、16年ぶり、4回目の公演、そして、『ヘレン・ケラー』は、今回で3回目の公演となりました。



1200人以上の生徒さん方がいる学校ということもあり、天理市民会館で、午前と午後の2ステージの公演がとなりました。
午前、午後と、また、客席の雰囲気が変わっていましたが、どちらの公演もとても集中した視線や身体全体で舞台に向き合っている客席の姿は印象的でした。




終演後には、バックステージと座談会も行われました。
公演を観て、舞台に上がって観たい、興味があると集まってくれた有志の生徒さんたち、そして幼少年指導班という、学校で演劇の活動をしている生徒さん達が来てくれました!
座談会では、舞台の後片付けの作業を観ながら、生徒たち、また、先生たちも、思い思いの言葉で、質問や想いを伝えてくれました。
幼少年指導班の1年生と2年生の生徒さんたちは、なんと、明後日には、先輩である幼少年指導班の3年生、そして、天理高校の生徒さんたちに向けての演劇の本番だったそうです。
自分たちも演じる側として、また、先輩たちも自分たちが経験したことを通して、後輩たちを暖かく見守っているようでした。
きっと、素敵な大切な時間を過ごしたことでしょう。
皆さんとの再会の日を楽しみにしています!

先生たちの暖かく、真っ直ぐな情熱や想いをひしひしと感じた『2019年秋ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち 東日本・西日本ツアー』の公演。
さまざまな地に飛び回る中(九州の地での公演も含めて!)、再会と大きな出会いの日々となりました。
先生方、生徒さんたちの姿と思いを胸に、2019年秋ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち 東日本・西日本ツアーの公演はここで一区切りとなりましたが、この後の文化庁の事業である『星の王子さま』、そして九州を盛り上げている『Touch〜孤独から愛へ』の公演へと繋げていきます!!

 ヘレン・ケラー役 倉八ほなみ


2019年 秋『Touch~孤独から愛へ』九州ツアー第10週目

2019-12-02 21:49:09 | 全国巡回公演

2019年 秋『Touch~孤独から愛へ』九州ツアーついに二桁代、第10週目に突入しました。

トップの画像は週末に行われたNPО法人抱樸主催の公演の客席の様子です。

川内商工高校
今週最初は、鹿児島県の川内商工高校での公演です。
今回で風の公演は4回目、2016年の『ジャンヌ・ダルク』から3年ぶりの公演となりました。
開演前には、担当の先生が「演劇は、観客であるみんなも一つの空間、ひとつの時間を創ります。若い感性で観て欲しい。」と客席に向けてメッセージ伝え、客席も、私たちも想いを受け取るようにして始まったら本番となりました。
 
とても集中した姿で舞台に向き合っていた生徒さんたちの姿。
また、川内商工高校には、2016年の『ジャンヌ・ダルク』のジャンヌ役の高階の妹さんも在籍されており、妹さん、そして、お友達と先生たちと一緒に、嬉しそうな表情で舞台に触れ、ひとつの出会いの時間となっていたようでした。
 
 
終演後には、終礼後にたくさんの生徒さんたちがお手伝いに来てくれました。
先生方の中には、3年前の『ジャンヌ・ダルク』の公演を覚えてくれていた先生方も多く、お手伝いに来てくれた生徒さんたちに、その時のことや、覚えている台詞を教えていたりと、とても嬉しい再会の時間となりました。
 
上天草高校
今週2日目は、熊本県の上天草高校での公演でした。
体育館が改修工事のため、高校から歩いて約40分のところにある大矢野総合体育館で公演が行われました。
上天草高校では、風は3回目の公演、また、こちらも、2016年の『ジャンヌ・ダルク』から3年ぶりの公演となりました。
 
とても広い体育館でしたが、客席は、生徒さんたちも先生たちもとてもゆったりと、リラックスした様子で一緒になって、舞台に向き合っていた様子でした。
終演後には、図書委員長さんの素敵な挨拶と、上天草のお菓子をお土産に頂きました!
ありがとうございました!
 
 
終演後には、後片付けのお手伝いに来てくれた生徒さんたちとバックステージツアーも行われ、その最中、以前からお世話になっていた先生方と、ハロルド役の柳瀬との嬉しい再会もあったようでした。
そして、図書委員、放送委員、有志で集まってくれた生徒さん方が、とても元気に後片付けのお手伝いをしてくれました!
また、上天草の可愛らしい小みかんも頂き、とても美味しくいただきました!!
 
浮羽工業高校
今週3日目は、福岡県にある浮羽工業高校での公演でした。
浮羽工業高校では、風の公演は4回目、2011年の『ハムレット』の公演から、8年ぶりの公演となりました。
2階の体育館ということで、上天草高校の公演が終わった後、すぐに向かった浮羽工業高校の体育館には、なんと!!搬入のお手伝いに20人くらいの先生方が集まってきてくれており、お手伝いをしてくれている中、時には掛け声をかけたりと、とても盛り上げてくれた姿から、今回の公演を心待ちにして下さっていたことが強く伝わってきました。
 
そして、先生かたの想いが繋がり始まった本番では、生徒さんたちも、ひとりひとりが自分の身体でしっかりと、空間を捉え、向き合っていた姿が印象的でした。
 
カーテンコールの演劇部の生徒さんのお礼の挨拶では、「わたしたちも今回の公演を、自分たちの演劇につなげていきたい」と語ってくれました。
終演後の後片付けのお手伝いには、演劇部の生徒さんたち、運動部の生徒さんたち、そして、前日の搬入作業のお手伝いをしてくれた先生たちが集まってくれました。
先生たちが、舞台装置のことを生き生きと生徒さんたちに説明してくれていた姿もあり、「なんで、先生が知っとるとー!」という生徒さんの問いかけに、前日の搬入のことを語っていた姿から、本当にみんなで創ることが出来た時間であったと感じました。
 
本当にありがとうございました!
 
ラ・サール中学校・高校
今週4日目は、ラ・サール中学校・高校(中学1年生から高校2年生)での公演でした。
ラ・サール中学校・高校の公演は、今回で5回目、2017年の『ジャンヌ・ダルク』から2年ぶりの公演となりました。

1000人を超える客席、そして、男子校ということもあり、迫力のある客席となりました。
本番が始まると、時には笑ったり、ふっと、深い眼差しで舞台に向き合っていたりと、ひとりひとりの呼吸を感じる客席であったように感じました。
長年芸術鑑賞行事の担当をされている先生。
東京の劇場にも足を運んでくれたこともあります
終演後には、有志の生徒さんたちとのバックステージツアーと座談会も行われました。
新聞部の生徒さん、そして、担当の先生方の声かけにより、中学生から高校生まで8人ほどの生徒さんが参加してくれました。
舞台の仕組みや音響や照明などにも、とても細かな視点で観察したり、真っ直ぐに質問をぶつけてくれていました。
ハロルド役の柳瀬との座談会では、『Touch〜孤独から愛へ』の公演を通して、感想を自分の抱えているものや、自分の中で繋がったり、感じたりしたことを、自分の言葉で語ってくれていたそうです。

柳川高校
今週5日目は、福岡県の柳川高校での公演でした。
柳川高校では、今回が7回目、2015年の『ヘレン・ケラー』の公演から、四年ぶり、また、『Touch』は、4回目の公演となりました。
 
 
生徒さんたちの入場が始まると、とても元気な声が会場に響いていました。
すでに設営されている舞台を観て、「すごい!」、「何あれ!」とこれから一体何が始まるのかと、期待感に満ちた雰囲気が漂っていました。
また、先生たちの中には、以前行われた『Touch』の作品を全て観た、という先生もいらっしゃり、「とても良い作品で、印象に残っている。今日は、ぜひ、しっかり観て欲しい」と以前のことを思い出しながらしみじみと話してくれました。
 
本番が始まると、舞台上で起こる一つ一つ出来事に、心を動かせながら、友達や先生といる空間の中で、一緒になって、笑ったり、驚いたりしている姿はとても印象的でした。
終演後には、生徒会役員の生徒さんたちによるバックステージツアーと座談会も行われました。
思い思いに舞台に触れる生徒さんたち。
座談会では、舞台装置のことや、「どうしたら台詞が覚えられるのか」など、気になったことや思ったことを、質問したり、話してくれていたようでした。
 
NPO法人抱樸主催
今週最期の公演は、NPO法人抱樸主催の公演となりましまた。
NPO法人抱樸は、1988年に北九州を拠点に、ホームレス、困窮孤立者の生活再建、支援を目的として設立されました。
今回は、抱樸活動30年記企画として、東京演劇集団風の『Touch〜孤独から愛へ』の公演を通して、“出会いとふれあいの開く可能性を描いた演劇作品を皆さんと味わい、また集いの機会にもしたい”と企画されました。
そして、今回の収益金は支援活動のための資金となるそうです。
 
公演日当日の搬入のお手伝いに、なんと30人ほどのスタッフの方々が駆けつけてくれました!
 
会場には、大人から子供まで、様々な年齢層の方々が続々と入場してきました。
本番が始まると、明るい笑い声や息を飲むような声が客席からも漏れ、舞台を通して、また、自身の身体に詰まったものを通して舞台に向かっている姿が印象的でした。
 
終演後には、今回のNPO法人抱樸の理事長を務める、奥田さんと、ハロルド役の柳瀬との対談も行われました。
毎日を今の社会に生きる孤独を抱えた人々と向き合い続ける、奥田さんをはじめ、NPO法人抱樸の皆さん。『Touch』という作品は、ただの物語ではない、とても心にひびき、痛感する演劇でしたと語り、対談は次第に熱を帯び、客席からも、情熱的なふたりの対談にしっかりと耳を傾け、客席からも熱を感じる時間となりました。
対談後は、学習センターに通う子供達とのバックステージツアーやロビーでは、役者たちに想いを伝えている、暖かい観客の姿もありました。
また、後片付けには、また、多くのNPO法人抱樸のスタッフの皆さんがお手伝いに来てくれました!
 
再会や出会いをひしひしと感じた怒涛の一週間。また、今回の公演をつなげて下さった皆様、そして、お手伝いに駆けつけて下さったり、思い思いに言葉をかけてくれた生徒さんたち、先生方、本当にありがとうございました!
皆さんの想いを繋げて、来週も出会いと発見の旅を続けます!!
 
文:舞台スタッフ・倉八ほなみ