11月も2週目を迎え、今週は西日本をあちらこちらと飛び回りました!2週間前には九州で暑い暑い言っていたのが嘘のように過ごしやすい気温となり、公演中も作業中も快適に。秋を肌で感じる頃合いとなりました。
11月5日(火) 砺波工業高校(富山県) 同校体育館
11月6日(水) 広島井口高校(広島県) はつかいち文化ホール
11月7日(木) 徳島科学技術高校(徳島県) 同校体育館
11月8日(金) 高松南高校(香川県) 同校体育館
11月9日(土) 市岡東中学校(大阪府) 同校体育館
砺波工業高校
先週の千葉の公演が終わってから、旅班は一度東京へと戻りました。そして振替休日である4日に富山・砺波市へと移動。今回の公演は午前開演なので学校に到着次第の設営作業です。さすがに旅も後半。設営作業もスピーディーです。お互いに声を掛け合って、セットや照明用の足場など、人よりも大きなものをどんどんと組み上げます。
公演当日。体育館に生徒の皆さんが入場してくると、体育館の変貌ぶりに驚いている様子。また、工業高校ということもあってか、客席後方に組まれた照明・音響席にも目線がチラチラ・・・。
開演前には校長先生から「本物の演劇を生で観て、感じてほしい。その中から皆さんが今学んでいる『ものづくり』を考えてほしい。」とのメッセージ。
公演中は舞台上で起きた一つ一つの小さなことまで皆さんそれぞれ驚いたり、笑ったりと反応してくれました。演じている私達と壁を持たず、ありのままを受け入れてくれたのだと思います。
カーテンコールでは綺麗な花束と素敵なお礼の言葉を頂きました。ありがとうございます!
そして終演後は全校生徒の皆さんの舞台歌見学の時間となりました!約500人は一斉には上がれないので、1学年ずつ舞台上、舞台裏を見学することに。他の2学年は客席内での質疑応答の時間です。舞台も裏も生徒の皆さんが思い思いのところへ行き、俳優とも会話をしながら、共に創ったこの2時間を楽しんでいるようでした。また、質疑応答ではどの学年からも俳優に対して「演劇をはじめたきっかけ」「劇団に入ろうと思った理由」が質問されていました。皆さん自分の進路、ということを真剣に考えているのだな、と気づきました。
生徒の皆さんは授業があるので午後の撤去作業には参加出来ませんでしたが、昼休みや休み時間を使って沢山の生徒の皆さんが手伝ってくれたり、私達に声を掛けてくれました。皆さんから元気をもらいながら、部材の積み込みを終えることが出来ました。本当にありがとうございました!
広島井口高校
富山での公演を終えて一路広島へ。総移動距離なんと660km!
翌日の公演は広島井口高校での公演でした。会場ははつかいち文化ホール。約1100人の客席数がある大きなホールです。当日は2階席まで生徒の皆さんで一杯の空間となりました。
午前中の設営作業と並行して、当日の進行を務めてくれる放送部の皆さんも当日のリハーサルを行いました。カゲアナウンス担当の方、開演前に生徒の皆さんと私達を結びつけてくれる司会の担当の方々・・・。放送部の皆さんはほとんど1年生だそうですが、とても綺麗なアクセントと丁寧な滑舌、また堂々とした態度で立派でしたよ!
放送部の皆さんの進行で校長先生からご挨拶いただきました。『芸術の秋』の由来からはじまり、(1918年に雑誌で「美術の秋」という言葉が使われてから広まっていったそうです!)私達の舞台へと関心を繋げて下さいました。
終演後には放送部の皆さん、そして演劇部の皆さんが舞台上へ。バックステージツアーです。ほんの少し前まで俳優たちが演技をしていた空間へと上り、その余韻を感じるように舞台上のあちらこちらへと興味のあるところへと向かっていきます。
また、その後にはアニー役の高階との座談会。
座談会終了後も高階の周りに沢山の生徒の皆さんが集まって、自分の思っていること、感じたことを高階に伝えていました。
放送部の皆さん、演劇部の皆さん、そしてこの日出会ったすべての皆さん、高校生活楽しんで下さいね!
(諸事情により公演の写真はありません。ごめんなさい!)
徳島科学技術高校
広島での公演を終えて、そのまま徳島県へ移動。次の日の公演の搬入の為に徳島科学技術高校へと向かいました。
徳島科学技術高校の体育館は2階にあるので、前日に搬入だけさせていただきました。夜遅くまでお付き合いいただきました先生方、ありがとうございました。
また、今回の公演は人権行事として開催されたのですが、同窓会の皆様の支援もあり実現した公演となりました。当日同窓会の方々も公演をご覧いただきました。ご協力感謝いたします。ありがとうございました。
終演後にはこちらの学校にある『総合デザインコース』というあらゆるデザインを学んでいる生徒の皆さんとバックステージツアーを行いました。学校のステージの脇に設置した衣裳置き場に行って衣裳を見たり、舞台上の舞台の構造を劇団員に聞いたりと、あらゆる視点から私達の舞台を感じてくれていました。
バックステージツアーの後には人権委員の皆さん、バスケットボール部の皆さん(総勢約60〜70名)が搬出作業を手伝ってくれました!
前日12人で上げた荷物があっという間に皆さんの力でトラックへと運ばれていきます。皆さん声を掛け合いながら、ワイワイと劇団員たちと話しながら、荷物を運んでくれました。本当に助かりました。ありがとう!
最後にはその日一日のための劇場から元の空間へと戻った体育館で終わりの挨拶。写真にはありませんが公演の記念の色紙を学校にプレゼント。代表の生徒さんにお渡ししました。学校のどこかで飾ってもらえたら嬉しいです。この公演が、皆さんの高校生活の思い出の一ページとなってくれたらとても嬉しいです。また大人になった時に、思い出してくれたらもっと嬉しいです。ありがとうございました!
音響 渡辺雄亮
高松南高校
香川県の高松南高校での公演は9年ぶりでした。
香川県では毎年多くの学校で上演させていただいき、他校で風を観た先生方もたくさんいらしゃいました。なつかしい再会でした。
千人近い生徒さんたちで体育館はいっぱいの中、一人一人の舞台へ集中する姿が印象的でした。
そして公演後には、たくさんの部活や委員会の生徒たちがお手伝いに集まってくれて感激でした。劇団員とたくさんの交流を持ちながらあっという間に搬出も終了です。
生徒たち同士の仲もとってもいい感じで私たちも元気をいっぱいもらった1日でした。
市岡東中学校
土曜日の公演は大阪市・市岡東中学校の午前開演でした。三年前にも『ヘレン・ケラー』を観ていただいた学校です。先生方には前日夜と公演当日の早朝から、いろいろと準備のやりくりをしていただき、本当にありがとうございました。
しっかりと舞台に向かう生徒のみなさんの鑑賞でした。
公演終了後には校長先生をはじめ先生方に大変喜んでいただき、旅班のメンバーもこの一週間の締めくくりを実感して来週の最後の一週間に向かいます。
東京・富山・広島・徳島・香川・大阪と広域を巡り出会った若い観客のみんなと、またいつの日かの再会ができることを願っています。
アナグノス校長役 緒方一則