↑西南学院中学校、公演後の座談会で。ハムレット役・佐野と生徒さんたち。
南国九州も朝晩は冷え込んできました。
そんななか『ハムレット』班は、九州各地での若いまなざしとの出会いに元気をもらいながら、順調に旅を続けています。
8週目は、11月16日(火) 鹿児島県・鹿屋女子高校
17日(水) 福岡県・西南学院中学校
18日(木) 福岡県・立花高校
19日(金) 長崎県・佐世保東翔高校
以上、4校の生徒さんとの出会いがありました。
旅も中盤から後半に差し掛かりましたが、相変わらず多くの生徒さんからの声が劇団ホームページの掲示板や、このブログに届いています。実際に公演を見た生徒さんや先生方の声を聞いても、「風」の『ハムレット』は、いまの若者に大きな現実感をもって受け入れられているようです。「このままでいいのか、いけないのか」という、社会や時代に対する問題意識を持ち続け、自身の生命を賭けて人生を貫いたひとりの若者ハムレット、そして周りの登場人物の姿を、生徒さんたちは批評的に見つめているように思います。
鹿屋女子高校は3年前に引き続き2回目の『ハムレット』の公演です。3年にいちどの演劇鑑賞の機会をふたたび『ハムレット』に託していただいて嬉しく思います。「3年前より生徒は減りましたが、反応は大きくなりました!」という担当の先生の言葉にあらわされるように、客席からの歓声と拍手には私たちもびっくりしました!
↑鹿屋女子高校での公演後行われた座談会の様子。ハムレット役の佐野と、クローディアス役の柳瀬が生徒さんと一緒に公演後の感想や質問などを話し合いました。
西南学院中学校の公演は今ツアーはじめての中学生との出会い。開演前に担当の先生が「この公演のために長い時間をかけて、劇団の人と話し合って準備をしてきました」と挨拶されました。その言葉に呼応するように、大切にこの時間を過ごそうとしてくれた生徒さん。静かながらも熱い客席だったように思います。
立花高校は在校生のみならず、卒業生も何人か観劇に来てくれました。終演後にステージで「迫力があって、胸が熱くなった」と挨拶してくれた男子生徒、「うまく言えませんが、とにかく感動しました」と目を潤ませながら(と私には見えました!)挨拶された担当の先生。言葉は少なくとも、率直な感想は私たちの胸を打ちました。
↑こちらも、立花高校での公演後の座談会より。
佐世保東翔高校は今週唯一の体育館での公演でした。朝早くから部活動の生徒さんを中心に舞台設営のお手伝いをしてくれて、学校全体で、一日全部を使って、この行事を盛り上げようとしてくれたように感じました。終演後の演劇部との座談会も盛り上がりましたし、後片付けも本当に多くの生徒さん、先生方と一緒に有意義な時間を過ごせました。
↑撤去だけでなく、搬入にもたくさんの生徒さんが手伝ってくれました。
↑公演後は演劇部の皆さんとお話ししました。座談会の場だけでは話は尽きず、演劇部の活動場所を見せてもらうことに。
仲の良い部員のみなさんの様子、嬉しく感じました。みなさんこれからも頑張ってください。
劇団員・先生方・もちろん生徒のみんなが、学校のひとつの行事のために集まり、語りあう姿が、きっと生徒さんの生命の原動力になるだろうと信じて、多くの声に励まされながら、次の公演地へと向かいます。
来週は宮崎県での5ステージです!