風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』春のツアー②

2023-05-24 13:55:32 | 全国巡回公演

今回2週目の公演は、岩手県、栃木県での公演です。

 

5月17日(水) 【岩手県】大槌高校 同校体育館

5月19日(金) 【栃木県】小山城南高校 小山市立文化センター

 

大槌高校

大槌高校では、2013年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』、2016年の『ジャンヌ・ダルク』の公演以来、7年ぶり、3回目の公演となりました。

大槌高校では、毎年、様々な団体を呼んで、芸術鑑賞行事を行っているそうです。

ですが、新型コロナウイルス感染症の影響により今回の風の『ヘレン・ケラー』の公演は、2年の延期の期間を経ての公演となりました。

開演前に舞台見学に来てくれた生徒さんたち。

今日は、自由な場所で観劇して下さい!という先生方の声に、たくさんの生徒さんが、舞台面のぎりぎりまで来てくれました。

開演前には、司会のご担当の先生の劇団紹介からはじまり、副校長先生の「皆さんにとって、何かが芽吹くきっかけとなってほしい」という、生徒さん方への願いのこもったメッセージと共に公演がはじまりました。

とてもリラックスした姿で舞台に眼差しを送る客席。客席からの息づかいが舞台にも振動してきました。

終演後には、生徒会長さんから「みなさんの感情が伝わってきました。」と素敵な挨拶と、花束をいただきました。

終演後には、希望者の生徒さん方によるアニー・サリバン役の渋谷との座談会も行われました。自分の夢や想いを時間いっぱい使って語りあっている姿がとても印象的でした。

プレゼントの色紙を受け取ってくれた生徒さん。

運動部の生徒さんから帰宅部の生徒さんまで、たくさんの生徒さん方、そしてたくさんの先生方がお手伝いに駆け付けてくれました。

本当にありがとうございました。

 

小山城南高校

小山城南高校では、1999年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』、2013年の『ヘレン・ケラー』の公演と今回が3回目の公演となりました。

小山城南高校も新型コロナウイルス感染症の影響により、1年の延期の期間を経ての公演となりました。

開演前には、校長先生の「皆さんも、楽しみにしていた時間ですね。楽しんで観劇して欲しいです。」という想いと共に公演が始まりました。

会場いっぱいを使って席に座る生徒さんたち。

一幕が終わり、休憩時間になると、演劇部の生徒さんたちが舞台見学にきてくれました。

終演後には、代表の生徒さんの「今日は私たちのためにきてくださり、ありがとうございました」という素敵な挨拶と花束を頂きました。

終演後、お忙しい中、楽屋を訪ねて下さった校長先生。

「普段から、なかなか、このようなプロの時間に触れる機会が、本当に少ないです。生徒にとても刺激のある時間になったと思います。」と言葉をいただきました。

当初は予定されていませんでしたが、演劇部や希望者の生徒さんたちによる舞台見学も行われました。

今、自分が向き合っているもの、また、進路のことやこれからやりたいことに迷ったり悩んだり、期待に期待に胸を膨らませていることだったりを熱く語ってくれました。

 

また、終演後の後片づけには、小山中学校の2年生の生徒さんが職場体験に来ており、一緒に後片づけを行ってくれました。慣れない作業に汗だくになりながらも、気が付けば、「次はこうですね!」と声を掛け合いながら仕事をしている姿は、本当に頼もしくて素敵でした!

私たちも皆さんと一緒に仕事が出来たこと、本当に嬉しかったです。

ありがとうございました!!

 

たくさんの時間を乗り越えて、創ることが出来た公演であったことをひしひしと感じた時間となりました。

先生方をはじめ、公演を支えて下さった方々に心より感謝を申し上げます。

いつの日か再会できる日を心より楽しみにしています。

 

 

文:倉八ほなみ(ヘレン・ケラー役)


レパートリーシアターKAZE 再開第一弾 バリアフリー演劇『Touch~孤独から愛へ』

2023-05-07 16:24:29 | 公演情報

2023 年5 月より、いよいよ拠点劇場・レパートリーシアターKAZE を再開いたします。

幕開けは、バリアフリー演劇『Touch ~孤独から愛へ』(作:ライル・ケスラー、演出:浅野佳成)。
1991 年の初演以来2000 ステージを超える公演を重ねてきた劇団の代表作品に、舞台手話、音声ガイド、字幕を組み入れ、2021 年にバリアフリー演劇とした最新作です。この2 年間、全国各地での小・中学校、高等学校、特別支援学校、会館の自主事業、また社会福祉法人が主催となり、地域のあらゆる人々に開いた一般公演等を重ねてきました。
拠点劇場公演のすべてを延期・中止として以来まる3 年、ようやく皆さまをお迎えすることができる喜びと共に、劇場の扉を開きます。


 

拠点劇場・レパートリーシアターKAZE 再開公演
バリアフリー演劇

Touch~孤独から愛へ

作:ライル・ケスラー 原題: ORPHANS 訳 小田島恒志
演出:浅野佳成
出演:柳瀬太一/蒲原智城/石岡和総
小島祐美(舞台手話)/辻由美子(音声ガイドナレーター)
バリアフリー演劇総合監修: 尾上浩二 
バリアフリー演劇 芸術監督:北岡賢剛 

令和5年5月5日[金・祝]~7日[日]

※6日[18:30開演]の追加公演を含め、すべてのチケットが完売いたしました。

定員60名・全席自由 入場無料
会場:レパートリーシアターKAZE[東京都中野区東中野1‐2-4]

開場13:20 舞台説明:13:40 開演14:00

【あらすじ】
街ゆく人から金を脅し取り、唯一の家族である弟を必死に支える強情な兄・トリート。兄の庇護のもと部屋の中で過ごしたまま、外の世界に想像をはせる弟・フィリップ。親の顔を知らず、社会の片隅で支え合って暮らす兄弟のもとに、謎の酔っ払いの紳士・ハロルドが現れた。
自分も二人と同じ境遇だったと語るハロルドは、「元気づけてあげよう!」と二人に手を差し伸べる。孤独と優しさを携えながら、人と人がむき出しで出会い、触れること(touch) の痛みと温かさの中で、三人はそれぞれ新しい自分と出会っていく。これは、自分と出会い直すことを待ち望む、
すべての人への物語。


『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』春のツアー①

2023-05-01 11:18:24 | 全国巡回公演

新年度の旅公演がいよいよ始まりました。
『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』はこの春、東日本地域を中心として45ステージを上演いたします。どんな出会いが待っているのか、身を引きしめながら千秋楽の舞台まで楽しみたいと思います。

4月26日(水)  栃木県 大田原女子高校  (那須野が原ハーモニーホール) 

4月27日(木)  栃木県 宇都宮文星女子高校 (同校体育館)

 

大田原女子高校 

初日の公演は、創立112年記念式典の行事として取り組んでいただいた栃木県大田原女子高校です。


舞台を見入る姿にこちらも圧倒されるほどの熱量を感じ、一幕休憩前の皆さんの大きな拍手に、私たちも歓びを大きくして2幕目へと励まされました。

新学期の始まりとともに生徒さんの心のなかにある、たくさんのバイタリティーを感じられた初日となりました。

公演後も演劇部のみなさん30名ちかくがバックステージ見学と座談会に参加していただき、たくさんの質問と感想で盛り上がりました。

 

歴史の長い部活らしく、先輩たちから引き継いできた観客のこころを温かくする舞台への熱情が感じられました。

宇都宮文星女子高校

翌日は宇都宮文星女子高校の体育館公演です。


体育館が2階にあるため、前日に舞台装置を入れさせていただきました。

遅い時間にもかかわらず、演劇部と剣道部のみなさんはじめ、先生方にお手伝いいただき、本当にありがとうございました。楽しみに待っている様子に、明日の公演に向け元気が出ます。

部活は文化部も運動部も盛んらしく、大変元気な学校であることが私たちに伝わってきます。生徒会長さんの感想に「人間の可能性と希望を見た瞬間」とありました。気さくな雰囲気の中、楽しんで観劇しながら、舞台上の出来事に自らの関連性を見つけ出していく生徒のみんなに刺激された公演でした。


終演後は三年生の10クラスそれぞれで出演者と舞台上で記念撮影をしました。3年間のきびしい学校生活を吹き払うように、元気な笑顔が溢れています。


今回の学校初めての演劇鑑賞会が今後継続していけることを願います。



これからゴールデンウイークを挟んで、旅は岩手県大槌町へと向かいます。

アナグノス校長役 緒方一則