12月13日(水) 【福岡県】浮羽工業高校 同校体育館
12月14日(木) 【福岡県】八女農業高校 同校体育館
浮羽工業高校
今週の始まりは、浮羽工業高校での公演です。浮羽工業高校での風の公演は、今回で5回目、そして、2019年の『Touch』の公演から3年ぶりの公演となりました。
体育館が2階ということもあり、前日からの搬入作業を行いました。
体育館に着くと、なんと、野球部、演劇部をはじめ、たくさんの生徒さん方や先生方がお手伝いに駆け付けてくれました。また、以前にもお世話になった先生方も声をかけて下さり、再会を感じる時間ともなりました。作業の最中、公演を楽しみにしてくれていたことを伝えてくれたり、友達と声をかけ合いながら、チームワークもばっちりに作業を手伝ってくれる姿に支えられ、予想を超える、あっという間の時間に終わりました。
公演当日の本番では、元気な声で入場する生徒さんたち。ですが、本番が始まると、間数愚な眼差しで舞台で起きていることをとらえながら、時には笑いながら、時には、友達と反応しながら、思い思いに向き合ってくれる姿がありました。
終演後にも、たくさんの生徒さんがお手伝いに駆け付けてくれました。
また、撤去作業が終わった後には演劇部の生徒さんが声をかけてくれ、これから新たな作品作りに取り組んでいること、そして、なにより、仲間と遺書に“楽しかった”と喜び合える公演を創りたいと、とても胸の熱くなるような言葉を語ってくれました。
先生方の熱い想いと再会、そして、生徒さんたちの生命力あふれる姿に支えられた公演となりました。本当にありがとうございました。
八女農業高校
八女農業高校では、風は今回、4回目の公演です。
公演の日を、生徒さん方と楽しみにして下さっていたと語ってくれた先生方。
八女農業高校の皆さんから、皆さんが作られた、お茶とお菓子を頂きました。デザインもとても素敵で本当に美味しかったです。公演への活力になりました!本当にありがとうございます!
開演前に、何人かの生徒さんが、舞台をのぞきにきてくれました。
その生徒さんのなかには、以前小学校で、『星の王子さま』の公演を観たという生徒さんと出会いました。“あの頃は、小学校低学年くらいでしたが、覚えてます!”と話してくれました。また、先生方のなかには、前任校で風の公演を観られた先生、そして、高校生の時に学校で公演を観られた先生もいらっしゃり、声をかけてくれました。
時間を経て、またさまざまなかたちで再会をすることが出来たことは、私たちにとって、嬉しく、かけがえのないもののように感じました。
本番が始まると、客席もとてもリラックスした姿で全身で舞台を感じて、一瞬一瞬を一緒に創ってくれる姿に支えられた時間でした。終演後にも、たくさんの生徒さんが、お手伝いに来てくれたり、寒いななかにも関わらず、じっと舞台がなくなてゆく様子を一生懸命に観察してくれている生徒さんたちの姿に支えられました。
その最中にも、学科の説明やその中で今自分が取り組んでいること、将来の夢、未来はわからないけど、こういうことをやりたい、とたくさんの想いを生徒さんが語ってくれました。ひとりひとりの、皆さんの姿は、本当に輝いていました。たくさんの言葉と姿に支えられた公演となりました。本当にありがとうございました。
9月から始まったツアーも、来週が最後となりました。
一回一回が、たくさんの出会いとつながりから産まれた時間だったと感じる公演でした。公演をつなげ、ささえて下さった、皆さんに心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
文:倉八ほなみ(ヘレン・ケラー役)
11月13日(月)【佐賀県】 佐賀女子高等学校 同校体育館
11月15日(水)【鹿児島県】 国分中央高等学校 霧島市民会館
佐賀女子高校
この学校は、1990年に『星の王子さま』、1998年と2015年に『ヘレン・ケラー』、2018年に『Touch』を上演していますが、それ以降コロナの影響もあって、芸術鑑賞行事が実施されていなかったとのことです、800人を超える生徒さんたちの期待感が高まりが、舞台裏の私たちにひしひしと伝わってきました。
担当の先生の諸注意のあと、開演を知らせるチャイムが鳴ると、場内は水を打ったように静まり返りました。
食い入るように舞台を見つめる生徒さん達。
ときおり聞こえる笑い声や、驚きの声、しっかりと共に舞台を創ってくれています。
終わった後のカーテンコールでの、生徒さんのお礼のことばは、「私は将来、保育士を目指していますが、サリバン先生のような、すてきな教育者になりたいです。感動をありがとうございました。」と語ってくれました。
撤去作業にかけつけてくれたたくさんの生徒さん達。
いっぱいの笑顔がありました。どうもありがとう!
「また、来てください」の声に送られて、体育館をあとにしました。
国分中央高校
ここは、1990年と1995年に『星の王子さま』を、そして、2014年に『ヘレン・ケラー』を上演した学校です。
女性の校長先生のユニークなお話から、スタートしました。
「ヘレン・ケラーがあなたたちの年令になったのは、およそ何年前でしょういか?3択で答えてください。①85年前、②105年前、③125年前、さてどれでしょう?①と思う人は手を挙げて下さい!」考える生徒さんたちのざわめきが聞こえます。正解は③の125年前。挙手した人が一番多かったようです。続けて、今日の鑑賞にあたって、3つのことを提案されました。①ヘレン・ケラーに理解を深めること、②演者の表現から何を学ぶか、③観る側の鑑賞力の大切さ。
先生のお話を聞いたあとの客席は、すっかりくつろいだ空気が流れています。
大きな拍手で、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』がスタートしました。
シーンとしながらも、やわらかな客席。校長先生の思いが生徒さんひとりひとりに伝わり、演じている私たちにとっても、心地良い空間でした。
都合により、バックステージツアーも、座談会もできませんでしたが、明日につながる「元気」をもらうことができた公演でした。
文:酒井宗親(アーサー・ケラー役)
早いもので、秋の旅公演もゴールが見えて来ました。
12月4日月曜日【鳥取県】鳥取県文化振興財団主催
中央高等学園専修学校 大栄体育館
12月8日【長崎県】小浜高校 同校体育館
中央高等学園専修学校
約2ヶ月半ぶりの本州は鳥取県での公演でした。
前日、6時間ほどかけて福岡県から移動してきました。
鳥取県文化振興財団アルテプラザの主催、数年前から鳥取県での上演を企画して下さっています。
今回は鑑賞校が中央高等学園専修学校、公演場所は学校からほど近い大栄体育館。
朝から仕込みをし、13:30開演。
開場中は自由にバックステージツアー、俳優やいろいろな道具に親しんでもらいました。
開演前には理事長先生が教育の真髄は心と心の交流。
ヘレンとアニーにどのような心の交流があったのか観てほしい。など温かい思いを受けて開演。
生徒さんたちは控えめながら笑ったり、友人と話したりしながら、しっかりと向き合っていてくれている態度を見せてくれました。
カーテンコールでは代表の生徒さんから「こんなに近くで生の演劇を観られて貴重な経験になりました。」という言葉をもらいました。
終演後は数人の女子生徒さんたちが撤去のお手伝いをしてくれました!
小浜高校
再び九州に戻ってまいりました!
小浜高校は6回目の上演です。
前日は宿泊した小浜温泉でゆっくりお湯を堪能し、名物の黒たまごで英気を養いました。
これも旅公演の楽しみのひとつ。
よし!今日もやるぞー!と学校に向かったところ、体育館の前にたくさんの生徒さんたちの姿が!
何と!野球部と生徒会の皆さんがお手伝いをしてくれるべく、いまか今かと待ち構えていてくれました!
私たちのテンションは爆上がり!
元気に挨拶を交わして、早速作業に取り掛かりました。
ちゃっちゃと運び入れてくれて、あっという間に搬入終了。
担当の先生からスタートのひと言と生徒さんたちの拍手をいただき、開演。
少し冷え込む状況でしたが、終演までとても集中して観てくれました。
カーテンコールでは代表の生徒さんから「演劇は初めて観たのですが、近くで観られて、楽しくて、いい経験になりました。」とメッセージをもらいました。
撤去作業にはバレー部、バドミントン部、卓球部、柔道部と有志の皆さんが積極的にお手伝いしてくれました。
今週も公演実現に向けて尽力下さった先生方、一緒にその場、その時間を創ってくれた生徒さんたち、作業を手伝ってくれた生徒さんたちに心からの感謝を申し上げたいと思います。
本当に本当にありがとうございました。
皆さんとの大切な出会いをエネルギーにあと2週間、ゴールに向けて“風"は駆け抜けます。
ケート・ケラー役 仲村三千代
12月3日(土) 九州産業大学付属 九州高校 同校講堂(Qコム)
九州産業大学付属 九州高校
この学校は毎年1年生の皆さんに風の演劇を鑑賞してもらっています。コロナ禍で期間が開く前は先輩から後輩へ『去年はこんなお芝居だったよ』と、語り継ぐ風景がとても印象的だった学校です。
さすが九州高校の皆さん、集まるのがとても早く約500名が10分以上前に集まって静かに着席していました。そんな様子の生徒にご担当の先生が、トイレを促したり、拍手の練習を一緒にしたりと、緊張をほぐそうとしていた姿がとても印象的でした。
本番が始まると、程良く緩んだ緊張感の中クスクスと笑い声が聞こえ、客席後方から見る客席の姿は、食い入るようにヘレン・ケラーの世界を感じ考えていることが強く伝わってきました。カーテンコールでは演劇部の生徒さんが代表して、お礼の言葉と花束を送ってくれました。ありがとうございます!
終演後、当日の呼びかけで舞台裏見学も行われ、ヘレンの舞台上が埋まるほどの生徒が見学に残ってくれました。九州高校には造形芸術科があり、背景の幕の絵や照明の色の変化に興味を持つ生徒も多く見られました。
その後、演劇部の皆さんとの座談会が行われました。サリバン役の高階とヘレン役の倉八が交代で色々な質問に答えていました。終演後の熱気もあり、話は片付けの最後まで続いていました。演劇部の皆さん頑張ってください!
片付けには片付けを手伝いたい演劇部の皆さん、有志で囲碁部のみなさんも駆けつけてくれました。『すごく面白かったので手伝いに来ました』と、他の生徒は帰ったり部活動にいく中最後の最後ブルーシートを片付けるところまでいてくれました。本当にありがとうございました!最後は残ってくれていた皆さんと記念撮影。
来年入ってくる一年生と、今日の話題で盛り上がってくれていたらとても嬉しいです。
9月から始まった「ヘレン・ケラーひびき合うものたち」の公演も、もう12月に入り、後3週間を残すところとなりました。健康に気をつけて残りの公演走り抜けていきます。
文:スタッフ石岡和総