風のBLOG

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『肝っ玉おっ母とその子供たち』   文化庁“文化芸術による子供の育成事業”巡回公演スタート!

2014-09-09 13:13:40 | “文化芸術による子供育成推進事業”

お馴染みの代表作『肝っ玉おっ母とその子供たち―あとから生まれてくる人たちに』、
2006年から全国の高校・中学での巡回公演を行ってきましたが、
今年から文化庁による“文化芸術による子供の育成事業―巡回公演事業”の委託を受け、9月1日~19日まで、そして来年1月に関東・東海地域の小学校・中学校で巡回公演を行います。

終幕に「平和の地に」(ブレヒト詩「子供の十字軍」より)というソングを肝っ玉おっ母と児童生徒たち全員がかけ合いで歌い、出演者全員と校長先生ほか先生方が「あとから生まれてくる人たちに」の詩を朗読するという構成です。

戦争の世紀の直中を生きたブレヒトの願い、人と人とが支え合い、手を差し伸べられる、人間の真の豊かさへの期待は、さまざまにひとりひとりの子どもたちに受け止められることでしょう。

ホームページの掲示板には、さっそく子どもたちからの書き込みが寄せられています。
http://www.kaze-net.org

まもなく、9月24日からは、『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』が九州へ、
『ハムレット―to be or not to be』が東日本・西日本地域への巡回公演に旅立ちます。随時、ご報告していきます。

レパートリーシアターKAZEでの次回公演は第14回凱旋公演『ハムレット―to be or not to be』、ご期待ください。


平成25年度 文化庁“次代を担う子どもの文化芸術体験事業” 『星の王子さま』 中国地方公演

2014-02-11 13:23:47 | “文化芸術による子供育成推進事業”
2月3日 松江市立川津小学校(島根県)
  4日 雲南市立佐世小学校( 〃 )
  5日 広島市立基町小学校(広島県)
  6日 吉備中央町立下竹荘小学校(岡山県)
  7日 玉野市立玉小学校( 〃 )


先週一週間中国地方でおこなった“文化庁 次代を担う子どもの文化芸術体験事業”による『星の王子さま』のツアー報告です。文章からツアーの様子を想像していただければ幸いです。 


松江市立川津小学校

今回のツアーは島根県松江市の川津小学校からスタート。この時期の山陰地方に珍しく春のような温かい初日でした。
この学校では1~3年生と特別支援クラスが鑑賞しました。子どもたちは舞台に元気に声をかけながら、自分たちの持つ“みる力”を発揮してくれました。クライマックスで王子とヘビ一緒に歌う「ぼくはいく」もとても素晴らしく、「勇気!希望!」という言葉をひとりひとりがしっかりと声をかけてくれたこと、とても嬉しかったです。

そんな子どもたちの様子を先生方が嬉しそうに写真に収めていたのもとても印象的で、校長先生が演じた地理学者も優しさに溢れていました。酒瓶を持参し呑助役を演じて下さった先生もお見事な共演でした。

カーテンコールではそれぞれの学年代表の子どもたちが舞台に上がり感想を伝えてくれました。本当に良い初日を迎えることが出来ました。


雲南市立佐世小学校

前日とは打って変わって雪が降った佐世小学校。

この学校では読書に力を入れているということで、子どもたちは台本をしっかりと読んでこの日を楽しみにしていてくれていました。
校長先生の「ゲームやテレビと違い‘本を読む’というのは積極的な行為なんです。」という言葉通り、子どもたちは事前に台本を読むことから受け取ったものと共に、舞台からさまざまなことを読んでくれているようなしっかりとした観劇でした。

舞台見学では全学年の皆さんが体育館に遊びに来てくれました。そのなかでは星のなかを体験したり、身振りをつけて参加の歌を聞かせてくれる子がいたり、スタッフの作業を手伝ってくれる子がいたりと私たちも本当に楽しい時間を過ごすことができました。そして舞台に上がった6年生も堂々としていて立派な姿を見せてくれました!
皆さんのそれぞれに「王子に声をかけよう!」という気持ちはワークショップから本当に素敵でした。


広島市立基町小学校

広島市内の団地の真ん中にある基町小学校での公演では、併設されている幼稚園や保育所の子どもたちも参加し、団地中の子どもたちとお母さんが一緒に『星の王子さま』に集まってくれました。
学校のお昼の放送では劇中で一緒に歌う歌が団地中に響き、地区全体が私たちを迎えてくれているように感じました。

公演中は子どもたちが盛んに舞台に声をかけながら、一緒に舞台をつくってくれました。自由に見て、聞いて、物事とかかわることで、自らの感性を発揮できるーーーその大切さ、力強さを体現してくれた観劇でした。
6年生の皆さんがつくってくれた旅立ちの場面、素晴らしかったです!幼稚園の園長先生の「子どもたちには本物がわかるんです!」という言葉もとても嬉しい言葉でした。

また呑助を演じた先生も、校長先生の地理学者もその演技で、子どもたちに大人気でした。王子に思い思いに声をかけてくれたクライマックスは圧巻!カーテンコールは熱気に満ちた体育館全体が一体となりました。



吉備中央町立下竹荘小学校

全校生徒26人、今回のツアーで一番児童数が少ない下竹荘小学校では、役者たちがお昼に全校児童の皆さんと一緒に給食を食べ、親交を深めると共に午後の本番に向けてみんなで盛り上がっていきました。ワークショップから本番まで歌を歌ったり練習したりととても本番を楽しみにしてくれていました。

先生方の細やかな働きかけによって、近隣の保育園や、沢山の地域の皆さん、県の教育委員会の担当の方まで体育館に足を運んでくれました。カーテンコールでは会場の皆さんが自由に手を挙げて感想を述べてくださり、中には「昔から『星の王子さま』が大好き。今日は娘と孫と一緒に観ることができ本当に嬉しかった。」という方も。
校長先生も「地域の人たちも一緒に感動を共有できることが大切」と言ってくれました。みんなでつくった『星の王子さま』の思い出を家族の皆さんや地域の皆さんと共有してもらえればとても嬉しいです。
皆さんの真剣な眼差しと「やってみよう!」という気持ちが素晴らしい公演でした。保育園の先生と教頭先生による呑助、校長先生の地理学者も、子どもたちにとって何よりのプレゼントになったと思います。王子の帰った星を見上げる皆さんの姿、とても美しかったです。

また、この日からガリマール出版社のマサールさんが娘さんを連れて、そして『異邦人』でお世話になっているカミュの著作権を管理するサビーヌさんがフランスから駆けつけてくれました。
公演を観た彼女たちは「フランス政府ではこんな細やかな公演はできない。日本は26人の子どものためにこのような公演が実施出来ている、とても素晴らしい!」とこの事業に賞賛の声を上げていました。


玉野市立玉小学校

千秋楽の玉小学校では嬉しい再会がありました。実はこの学校の教頭先生は4年前同じ市内にある鉾立小学校の公演でお世話になった先生であり、「玉小学校の子どもたちにも『星の王子さま』を届けたい」とこの事業に応募してくれました。
劇団員が学校に着いた瞬間から温かいコーヒーで迎えてくださり、本当にこの公演を楽しみに取り組んで下さったことがヒシヒシと伝わってきました。先生方の子どもたちのために!という想いがたくさん詰まった一日でした。

午前中の舞台見学の時には上級生たちが下級生の面倒をみていて、そんな6年生たちが本番の舞台に立った瞬間は本当に格好良かったです。皆さんがつくったクライマックス、本当にたくさんの想いが溢れていました。
カーテンコール後も子どもたちの興奮は続き、役者・スタッフ問わずサインを求めていました。

そして体育館の片付けも全て終わりバスが動き出すと、グラウンドには一列に並び手を振ってくれる先生たちの姿が・・・素晴らしい千秋楽をさせていただきました。


私たちが上演する『星の王子さま』のなかでは、キツネが王子に「肝心なものは目には見えない、心で見なくてはね」と伝えます。
中国地方で公演をした4年間、人が人を思い、誰かのために行動する…その力強い姿に度々出会うことができました。
ひとりで旅立つ王子に懸命に声をかける姿、子どもたちのために本気で演じる姿、友達にちからいっぱい声援を送る姿、公演の準備にあたる先生方の姿、有意義な公演を!と書類に向かう文化庁の方々や教育委員会の方々の姿、公演をつくってくれた先生やスタッフに感謝を伝える子どもたちの姿……
そこにはあたたかな「目には見えない肝心なもの」がキラキラと輝いていました。芸術のチカラによって微力ではあっても、ひとりひとりの想いと願いが集まれば、“人間の持つ可能性と出会う機会をつくりえること”を教えてもらったように感じています。そして私たちが夜空を見上げたとき、そのひとつひとつの輝きは私たちを照らしてくれる道しるべとなっていくでしょう。
公演を支えて下さった先生方、教育委員会の皆様、地域の方々、本当にありがとうございました。
この場を借りて心からの感謝を申し上げます。
そして共演してくれたすべてのみなさん、素晴らしい参加、素晴らしい舞台を本当にありがとう!

そして、今年の秋からは九州の北部地域で『星の王子さま』の公演がスタートします。



   

平成23年度文化庁“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』の追加公演が行われました!

2012-02-22 11:04:25 | “文化芸術による子供育成推進事業”
2月13日~17日、平成23年度文化庁“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』の追加公演が行われました。
昨年の11月~12月にかけて行われた本公演と同様、中国地域の小学校・中学校での5ステージの公演でした。

 2月13日 島根県 雲南市立掛谷小学校
 2月14日 島根県 奥出雲町立八川小学校
 2月15日 広島県 三原市立沼田西小学校
 2月16日 広島県 呉市立明立小学校・原小学校
 2月17日 山口県 周防大島町立久賀中学校・久賀小学校

雲南市立掛谷小学校


↑6年生による旅立ちの歌「僕の旅は続く」リハーサルの様子



2月11日、『星の王子さま』のメンバーは東京を出発し、12時間をかけて島根県の雲南市へ。いよいよ追加公演のスタートです。
翌日は掛谷小学校の体育館で、朝から公演の準備に取り掛かりました。その日の雪はちょうど少なくなったところ、とお聞きしましたが雲南市も毎年雪が積もる地域。寒い中、先生方が到着を待っていてくれました。


↑特別クラスの子どもたちの舞台見学で、音響の仕事を体験する子どもたち。呑み助を演じてくれた先生を一生懸命応援してくれました!


↑舞台裏を体験する子どもたち

1月のワークショップからみなさん一生懸命練習してくれていました。全校で歌ってくれた歌もとても素晴らしかったです。公演には近くの分校の高校生も観劇に来てくれました。終了後はみなさんとお話しすることはできませんでしたが、どんなことを感じてくれたでしょうか。公演後先生方が「子どもたちの普段とは違う様子を見られるよい機会でした」と言っていただきました。公演を通して感じてくれたことが、これからのみなさんの成長に何か生かしていただけるものがあれば嬉しいです。


↑出演者と交流する子どもたち、出演者にサインをもらいに来てくれました。


奥出雲町立八川小学校


↑6年生が書いてくれた黒板。「星の王子さま」の絵もたくさん書いてくれました。

掛谷小学校での公演を終えて、旅班は夜7時ころから八川小学校での準備にとりかかりました。準備を進める私たちに、先生方が豚汁をつくって待っていてくれました。みなさんの細やかなご配慮、本当に嬉しかったです。


↑地理学者役で出演してくれた校長先生のリハーサル

校長先生は公演前日から、学校の様子を八川小学校のBLOGで伝えてくれていました。とても嬉しい記事でした!
八川小学校のブログ


↑公演終了後には、5年生のみなさんが撤去を手伝ってくれました。


↑先生方もたくさん撤去を手伝ってくれました。みんなでつくった公演、みんなの舞台であることを感じることができました。撤去を手伝っていただいたみなさんありがとうございました。


↑公演終了後には、6年生の皆さんと俳優との座談会も行われました。公演後みなさんの感想やお話を聞くことができて、私たちもとっても楽しかったです。

みんなで一緒につくった舞台だからこそ、愛着が感じられる公演でした。児童のみなさんは出演者としての自覚をしっかり持って参加してくれましたね。観劇中舞台を支えてくれる視線や姿にびっくりしました。1月から1カ月しかたっていないのに、とても親しい人同士のように感じられたことが本当に嬉しかったです。みなさんありがとうございました。


三原市立沼田西小学校



沼田西小学校での公演は、午前中の公演で、午前中怒涛のように本番を迎えましたが、先生のご配慮で出演者と一緒に給食を食べる機会を設けていただきました。公演後の感想を聞きながら一緒に過ごせたこと、楽しい時間でした。


↑子どもたちと一緒に給食。キツネ役の工藤と。

公演後には沢山の児童さんが、控室や体育館に会いに来てくれましたね。少し照れくさそうに声をかけてくれたみなさんの様子や、一人一人のみなさんの顔が今も心に残っています。公演後校長先生とも色々なことをお話しできました。この事業が子どもたちにとってとても大事な事業だと話してくれました。みなさんの期待や想いに、少しでも応えることができたでしょうか。お忙しいなか準備してくださった先生方ありがとうございました。


↑撤去をしている体育館に5年生のみなさんが来てくれました。公演後すぐ書いてくれた感想を持ってきてくれたとのこと。5年生には「うぬぼれ男」が大人気でしたね!かきたての感想、とっても嬉しかったです。


↑感想を持ってきてくれた5年生のみなさんと


呉市立明立小学校・原小学校


↑地理学者を演じてくれた校長先生。校長先生の元気な姿が、学校全体を明るい雰囲気に包んでいました。

明立小学校での公演は、近隣の原小学校の6年生も一緒に参加してくれました。短い時間でしたが先生に調整していただき合同でのリハーサル、参加をすることができました。中学校では一緒に学ぶことになるとのこと、両校ともとてもかっこいい立ち姿でした。


↑午前中に行われた舞台見学の様子


↑どこから音が聞こえるでしょう?午前中は先生方が舞台に触れる時間をたっぷりとってくれましたね。


↑照明の操作を体験する子どもたち


↑光の形をどうやって変えるのか。みんな興味深々でしたね。

1年生から両校の6年生まで、それぞれの見方、参加の仕方で舞台を支えてくれました。先生方もそんなみなさんの鑑賞の様子が嬉しかったとおっしゃっていました。ワークショップで初めて出会ったときから、大きな声で声をかけてくれました。元気な皆さんと出会って、私たちもたくさんの元気をもらうことができました。先生方、児童さん達本当にありがとうございました。


周防大島町立久賀中学校・久賀小学校

平成23年度文化庁“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”追加公演の最後の公演となったのは、周防大島町立久賀中学校体育館で行われた、中学校・小学校の合同公演でした。
先生にお願いし、午前中には舞台見学の時間、そして中学校3年生、小学校6年生合同での「僕の旅は続く」リハーサルの時間をとっていただきました。


↑公演に向けて図書委員会のみなさんがつくってくれた「星の王子さま」の紹介掲示板。公演に向けて少しでも作品に興味を持ってくれるよういろいろ工夫してくれていました。


↑卒業を間近にひかえた中学校3年生、小学6年生が一緒に参加してくれた「僕の旅は続く」


↑午前中に行われた舞台見学。中学一年生のみなさんはワークショップの時インフルエンザでお休みでした。当日は元気な皆さんの姿に出会えて本当に嬉しかったです。みなさん色んな事に興味を持って見学してくれましたね。


↑撤去を手伝ってくれた生徒さんたち。3年生が率先して自主的に手伝ってくれた撤去。みなさんの気持ちが嬉しかったです。そして「大切なものは目には見えない」みなさんの優しさや、暖かさに触れることができました。


『星の王子さま』追加公演を終えて、みなさんとの出会いを通して、私たちは改めて人と人とが出会うことの可能性と、人と人とが協力してつくるものの力強さを感じることができました。真剣に人と対峙すること―忘れてはいけないことですね。いつかまた公演のことを振り返ることがあったら、一緒に過ごした友だち、先生、みなさんがいま持っている大事な感性とともに全員が一緒に過ごした時を思い返してくれたらと願います。心温まる時間をありがとうございました!どうぞみなさんお元気で過ごして下さい。


↑撤去を手伝ってくれたみなさんと、「星の王子さま」ツアーメンバー



















“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』⑧

2011-12-20 15:18:04 | “文化芸術による子供育成推進事業”
“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』は今ツアー最後の3ステージとなりました。

遅くなりましたが、第4週目の後半に行われた、福山市立大谷台小学校、岡山県立盲学校、そして今旅最後の公演となった岡山県・矢掛町立小田小学校の公演の様子をお伝えします。


福山市立大谷台小学校(126名)


↑大谷台小学校で、午前中舞台見学と一緒に行われた“質問コーナー”。「ライトはいくつあるのですか?」
「どうして星の王子さまを始めたのですか?」などたくさんの質問をしてくれました。

「星の王子さま」は第2次世界大戦のさなか、たくさんの人たちが戦争に巻き込まれたときに書かれた作品…と
みなさんにワークショップの時にお話ししました。この作品には、私たちが人としてなくしてはいけないもの、
くじけそうになった時心を支えてくれるもの、“目に見えない大切なもの”がたくさん含まれています。
そして、みなさんが大きくなってもまた思い出して、読み返してくれたらいいな、と思っています。
みなさんはどんなことを感じてくれましたか?


↑照明のオペレータを体験する児童さん達。6年生が歌う“僕の旅は続く”のリハーサルでは、照明の操作もしてくれました!
6年生もびっくりしていましたね。


↑6年生のみなさん、リハーサルの後の見学では色々な質問をしてくれました。こちらは俳優たちが付けている小型のワイヤレスマイクの説明をしているところ。

岡山県立岡山盲学校(100名)


↑岡山盲学校のカーテンコールで。


↑午前中に行われた舞台見学の様子。小学部、中学部・普通科に分かれてのバックステージ体験が行われました。子どもたちは舞台に上がってみたり、俳優の衣装に触れたり、俳優やスタッフとお話ししたりして、これから見る舞台に期待を膨らませていました。
俳優の名前を覚えていてくれたり、3か月前のワークショップの時の台詞を覚えていてくれたり、みなさんが期待して待っていてくれたことをとても嬉しく感じました。


↑“呑み助”役で出演してくださった先生。先生の突然の場外乱入?に子どもたちはびっくり!先生方の出演で客席がぐっと和やかな雰囲気になりました。校長先生の“地理学者”も大喜びでしたね。本当に有難うございました。

校長先生の出演の後には、“僕の旅は続く”のシーンで小学部6年生、中学部3年生の2人が王子・飛行士と一緒に参加してくれました。2人には王子・飛行士とおそろいのスカーフがリハーサルで手渡されました。舞台での堂々とした姿、まだ目に焼き付いています。一緒に舞台をつくってくれて本当にありがとう。


↑「星の王子さま」ラストシーンで。僕は行くを一緒に歌ってくれました。みなさんが一生懸命舞台に耳を傾け、心と体で見てくれたことが私たちにも伝わってきました。みなさんの集中力には本当にびっくりしました。みなさんは初めてのお芝居どうでしたか?
ワークショップで一緒にやってみたこと、しっかり覚えていてくれましたね。すっと立ち上がる姿が本当に素敵でした。


↑カーテンコールでは代表の生徒さんがお礼を言ってくれました。とてもしっかりした感想でしたね。ワークショップの時から、先生に点字でつくってもらった台本を持って参加してくれていました。いつかまた、この舞台のことを思い出してくれたら嬉しいです。

「真剣に向き合えば、必ず想いは届くこと、そしてそれを信じること」。
もう一度原点に戻り、振り返る機会を得たような気がしました。私たちもたくさんのことを教えてもらいました。ありがとうございました!


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矢掛町立小田小学校(95名)

平成23年度“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』、ツアーの最後の公演となったのは岡山県矢掛町にある小田小学校での公演でした。


↑“呑み助”を演じてくれた先生。


↑“地理学者”を演じてくれた先生。

小田小学校では、若い先生方が出演してくれました。お二人ともとても緊張されていたそうですが、全然感じられない演技でしたよ!児童さん達は毎年学習発表会でお芝居をされているとのこと、ご担当された教頭先生は「いつも指導いている側が舞台に立ってみるのは良い機会。演じてみて“子どもたちはすごいなー”と言っていました」と話してくれました。
児童さんたちも、先生方が出演されてとても喜んでいました。ありがとうございました。


↑こちらは小田小学校6年生の参加の様子。堂々とした様子が伝わってきますね。間もなく卒業する6年生、一緒に舞台に立って歌ったこと、学校生活の一つの思い出として心にとどめてくれたら嬉しいです。


↑公演後のカーテンコールでは、児童さん達が感想を話してくれました。「最初は面白かったけど、あとから感動してきました」という感想が多かったですね。いまは言葉にならなくても、すぐ言葉に出せない想いや、感じたことを大事にしてください。少しの言葉でも私たちにはしっかり伝わってきましたよ。


↑星の王子さまのカーテンコールで。出演の先生方もとてもいい表情ですね。


お忙しい中、公演のためにたくさんの時間を費やし協力していただいた先生方、本当に有難うございました。
みなさんにとってこの公演は、どのような機会となったのでしょうか。
児童・生徒さんを含めお話を聞けたこともありますが、お話しできなかったこともたくさんあると思います。
この公演が、見えない出来事であっても、なにか一つでも子どもたちの今後の生活のなかで、また学校がより闊達な日々を送る
手助けとなることが生まれたなら嬉しく思います。

そして、本番まで一生懸命練習して待っていてくれた児童・生徒さん達に心からお礼を言いたいと思います。
ほんとうにありがとうございました。みなさんとの出会い、忘れません。


『星の王子さま』の旅班は、休む間もなく『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の旅公演へ。
たくさんの出会いを胸に、旅はまだ続きます。







“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』⑦

2011-12-11 21:33:14 | “文化芸術による子供育成推進事業”
“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』はいよいよ第4週目に入り、残すところあと6校となりました。
第4週目は、

 12月5日 広島県 広島大学付属東雲中学校
 12月6日 広島県 呉市立豊中学校・豊小学校
 12月7日 広島県 府中市立明郷小学校・明郷中学校
 12月8日 広島県 福山市立大谷台小学校
 12月9日 岡山県 岡山県立岡山盲学校

での公演が行われました。

広島大学付属東雲中学校(261名)

第4週目の最初の公演となったのは、広島大学付属東雲中学校での公演でした。みなさん、本当に短い期間にもかかわらず参加の歌を練習してくれ、私たちもみなさんの歌声にびっくりしました。


↑中学校3年生が歌ってくれた“僕の旅は続く”参加のリハーサル。


↑午前中に行われた舞台見学の様子。音響のオペレートを体験する生徒さん達。

前日、公演の準備のために訪れた学校は、たくさんのきれいな折り紙で飾られていました。先生方が生徒さんと一緒に折り紙プロジェクトで学校を飾られているとのこと。ワークショップで学校を訪れた際に、先生から「子どもたちが自ら前に踏み出すこと、失敗してもいいから挑戦をしてほしい」というお話を聞きました。今回の公演が何か少しでも、そのような経験ができる場となればと臨んだ公演でした。

みなさん、本番には自分たちのの意思で立ち、歌うこと、その感覚に触れてくれたのではないでしょうか。みなさんが自らの判断で立って一緒に歌ってくれた“光と影”、そしてクライマックスの“僕は行く”心に響く歌声でした。


↑公演後は、先生が事前に参加者を募り、俳優との座談会が行われました。生徒さん達だけでなく先生方も一緒に「俳優という職業について、良かったことや、つらかったことは何ですか」など、たくさん質問してくれました。


↑生徒さんの質問に答える花役の渋谷愛。


↑そして公演後は座談会だけでなく、有志の生徒さんが撤去を手伝ってくれました。みなさんが一生懸命手伝ってくれる姿本当に嬉しかったです。みなさんありがとうございました。


↑生徒さん達と一緒に撤去を手伝ってくれた先生たち。
先生方も一緒に撤去を手伝ってくれました。ご担当の先生は、「公演だけでなく、撤去や座談会を通して、俳優やスタッフの方たちと身近に触れる機会があったことがとてもよかった」と話してくれました。本当にお世話になりました、ありがとうございました。

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呉市立豊中学校・小学校(93名)

呉市立豊中学校は、呉市の中心から瀬戸内海のほうへ4つの橋を渡った島にある学校です。


↑私たちが体育館を訪れると、入口に生徒さんたちのつくった「星の王子さま」の本についてのPR文が出迎えてくれました。生徒さんたちはこの公演のために、近くの施設や、町の中にポスターを張ったり、いろいろなところで頑張ってくれたそうです。


↑体育館前に飾られた、生徒さんの「星の王子さま」についてのPR文。


↑全部は紹介できませんが、たくさんの生徒さんが自分ならではのPRを書いてくれていました!


↑公演の午前中に行われた中学生の舞台見学。


↑豊中学校でも、公演後には中学校の生徒さんが撤去を手伝ってくれました。俳優と交流しながらの時間。みなさんはどんなことを感じてくれたのでしょうか。普段の日常とは違う時間、ワークショップに参加できなかった小学生のみなさんも一生懸命見てくれましたね。


↑撤去を手伝ってくれた中学校のみなさんに、記念の色紙が手渡されました。家が近くだからと、最後まで手伝ってくれる生徒さんもいました。みなさん本当に有難うございました!!

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府中市立明郷小学校・中学校(380名)

旅班は呉市から府中市へと移動。12月7日は府中明郷学園での公演が行われました。こちらの学校はいま小学校・中学校一貫教育をされている学校です。
公演後、ご担当の先生方から、「小学校1年生から中学校3年生まで、一緒に同じ作品を観劇するのは難しいと考えていました。みんなが最後までしっかり見てくれたことにびっくりしました」という言葉をいただきました。私たちもみなさんの鑑賞の様子にはびっくりしました。お互いを気遣いながら、同じ空間でひとつの演劇を見る。『星の王子さま』はきっとどの世代にも、大切のものを残してくれると思います。
みなさんすごい力を持っていますね。先生も、私たちも感心しました!


↑明郷学園の公演では、小学校6年生と中学校3年生が“僕の旅は続く”で参加してくれました。中学生はワークショップに参加できませんでしたが、6年生と一緒に歌ってくれました。


↑午前中の舞台見学で。見学の後には質問コーナーも。。。


↑舞台見学の様子。舞台に設置されたスピーカー、今度はどこから聞こえてくるでしょう?


↑舞台見学の時も、子どもたちは元気いっぱいでした。


↑呑み助、地理学者の役では小学校の教頭先生、先生が参加してくれました。

明郷学園では、公演後体育館の撤去を中学生のみなさんが手伝ってくれました。小学校、中学校関わらず、たくさんの先生方が公演後に話しかけてくださったことも印象的な公演でした。中学校3年生のみなさんは受験を控えているとのこと、みなさん!頑張ってください!私たちも応援しています。

『星の王子さま』の旅、残すところあと3校となりました。この旅が「目に見えないものを感じられる」旅であるよう願って。
第4週目の後半へと続きます。



“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』⑥

2011-12-11 16:16:43 | “文化芸術による子供育成推進事業”
“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』、第3週目の公演の続きをご報告します。

広島市立久地南小学校(227名)

『星の王子さま』旅班は広島県に入りました。広島県での最初の公演となったのは、広島市内にある久地南小学校での公演でした。
児童さん達はワークショップのことしっかり覚えていてくれましたね。朝、廊下や体育館のそばで、みんなが「王子!」「ヘビ~!」と声をかけてくれました。とっても嬉しかったです。参加の歌も先生方と一緒にたくさん練習してくれていました。
みなさんが公演を心待ちにしていてくれたことが、私たちにも伝わってきました。



↑公演当日の午前中には、全校児童のみなさんが体育館にできた舞台を見学に来てくれました。舞台監督から舞台の説明がされます。


↑舞台の中で使われる、煙を出す装置。みなさん急に煙がもくもく出てきてびっくりしていました!


一夜で一変した体育館、みなさんにはどんなふうに映ったでしょうか。公演後には、控室にたくさんの児童さんがサインをもらいに来てくれましたね。この公演を通して、みなさんが工夫・努力することの楽しさに少しでも触れてくれたら嬉しいことです。


↑素晴らしい歌声を聞かせてくれた6年生。間もなく卒業を迎えます。最初は少し緊張していたけれど、本番はとても堂々としていました!

ご担当の先生も呑み助役で出演されるなど、先生方と協力して本番を迎えてくれました。先生方も本当にお疲れさまでした、ありがとうございました。

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広島市立福木小学校(702名)

福木小学校は、広島の公演の中で一番人数の多かった学校でした。本番は体育館がみなさんの熱気に包まれていましたね。みなさんの元気なパワーには圧倒されました。そしてたくさんのエネルギーを私たちももらってきましたよ!午前中に行われた舞台見学には、クラスごとにたくさんの児童さんが見学に来てくれました。俳優やスタッフがクラスごとに案内役をしても足りないくらいでしたね。


↑呑み助役で出演してくださった6年生の先生。いつもと違う先生のおどけた姿に子どもたちは大盛り上がりでしたね。日々授業をされているからか、先生方とっても演技がお上手でした!!


↑6年生のリハーサルで。“僕の旅は続く”を共演してくれた6年生。リハーサルでは、「君たちのためにつくった舞台。たくさんの経験をしてほしい」と俳優たちから話されました。この公演が最後の大きな行事となる学校も多くありました。6年間共に過ごした仲間と、卒業を間近にしてつくった舞台。みなさんはどんなことを感じてくれたでしょうか。


↑舞台に立つ6年生のみなさん。先生方はリハーサルを経て本番舞台に立つ6年生の姿にびっくりしたと言ってくれました。みなさん一緒に頑張ってくれて本当にありがとう。立ち姿もかっこいいですよ!

公演後、体育館横には児童さんたちが集まってきました。寒いなか下校時間ぎりぎりまでみんなそれぞれの俳優に話しかけてくれましたね。いつかまた、この公演のことを思い出してくれたら嬉しいです。先生方もお忙しい中最後まで、学校を出る私たちを見送ってくれました。ありがとうございました。


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広島県立広島中央特別支援学校(173名)

平成23年度の『星の王子さま』の公演では、目に障害を抱えた子どもたちが通う学校での公演が2校ありました。
広島県の広島中央特別支援学校、そしてこの後公演が行われる岡山県の岡山盲学校です。

広島中央特別支援学校は、元県立盲学校。ほとんどの児童・生徒さんが視覚的な障害を抱えています。音感が良く、音楽が大好きな児童・生徒さん達、今回は初めて演劇・ミュージカルに挑戦されました。ワークショップの時から、先生方の熱心な姿、また子どもたちの一生懸命な姿がとても印象的な学校でした。
身体・知的障害を抱える子どもたちの通う特別支援学校での公演は行ってきましたが、視覚障害の子どもたちが通う学校は初めての経験でした。


↑本番当日の午前中に行われた、舞台裏体験の様子。俳優は本番の衣装を身につけ、自己紹介を含めて衣裳を触ってもらい、色や形を説明します。うっすらと色がわかる子もいれば、まったく目が見えないという子もいました。舞台にあるものをなるべく触ってもらうことで、本番へのイメージも膨らむと先生はおっしゃっていました。


↑細かく、丁寧に、衣裳に触れてみることもたち。

一幕ラストの“僕の旅は続く”の参加場面では、小学部の子どもたち9名が先生方と一緒に参加してくれました。みなさんの歌声、素敵でしたね。スタッフが一緒にお伴しましたが、スタッフとも仲好くなってくれましたね。


↑広島中央特別支援学校では、先生方も頑張ってくれましたよ!こちらは呑み助を演じてくれた先生、参加のリハーサル。


↑こちらは地理学者を演じてくれた先生。お二人とも声を聞いただけで、子どもたちは大喜びでした。いつもの先生と子どもたちとの関係がきっと暖かいのだなあと感じました。

今回『星の王子さま』の旅班も初めての経験となった公演、私たちもたくさんのことを学びました。そして児童・生徒さんの反応から『星の王子さま』という作品の豊かさを再発見することもできました。みなさんの最後まで真剣に目と耳を傾けてくださる姿があったからですね。みなさん本当にありがとう。午前中から見せてくれたみなさんの素敵な笑顔を私たちは忘れません。

ここで『星の王子さま』の旅班は、第3週目の公演を終えました。いよいよ旅も後半に差し掛かり、第4週目も再び広島県での公演から始まります!


↑広島中央特別支援学校で、公演のために飾りつけされた『星の王子さま』のポスター






“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』⑤

2011-12-04 21:42:45 | “文化芸術による子供育成推進事業”
“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』は第3週目の公演が行われました。
第3週目は、

 山口県 山口市立陶小学校
 山口県 周南市立福川南小学校
 広島市 広島市立久地南小学校
 広島市 広島市立福木小学校
 広島県 広島県立中央特別支援学校

の5校での公演が行われました。それでは、山口県の2校から、公演の様子をお伝えします!

山口市立陶小学校(140名)


↑陶小学校では、校長先生が地球儀をもって参加してくれました。先生の優しさが伝わる演技。『星の王子さま』の公演では、先生方の参加の場面が二つあります。星めぐりのシーンでの“呑み助””地理学者”の場面です。先生方が参加してくれることによって、子どもたちの緊張もほぐれます。そして、この公演が先生も、子どもたちも、劇団も一緒につくっていることを感じてほしいと考えています。
陶小学校の校長先生は、ワークショップの時から、子どもたちのこのような経験の場を大切にしたいと話していらっしゃいました。


↑照明のオペレートを体験する子どもたち。


↑実際に機材に触れてみます。どのようにしたら、明りがつくのか、色や形はどうして変化するのか。


↑オペレートを体験してみる児童さん。

午前中の時間に行われる舞台見学ではなるべく普段触れられないものに触れ、実際に体験してほしいと考えています。陶小学校でも舞台見学が行われました。好奇心を持って物事を眺めることが、好きになること、理解することの第一歩。この日もみなさん好奇心いっぱいで体験してくれましたよ!


↑こちらは陶小学校6年生の皆さん。舞台に上がり一緒に歌ってくれる皆さんの姿素敵ですね。

『星の王子さま』は、大人でも難しいと感じる部分がある物語です。しかしみなさんが楽しみながら、物語の奥底に触れようと一生懸命見てくれる姿がとても印象的でした。みなさんありがとうございました!

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周南市立福川南小学校(370名)


↑福川南小学校での舞台見学の様子。星の装置が何でできているのか、どうなっているのかみんな興味深々です。


↑福川南小学校では、なんと、女性二人の呑み助!!
王子「何してるの?」
呑み助①「酒飲んでんだよ!」/呑み助②「酒飲んでんだよ!!」
という具合で、お二人のパワーに圧倒されてしまいました^^


↑舞台を見学する児童さん達


↑1年生、3年生の皆さんは見学の後たくさん質問してくれました。なかには、舞台を見てくれるまで秘密にしておきたい内容もありましたね^^
児童「なんでカメラを持っている人がたくさんいるのですか?」/劇団員「それは、みなさんの笑顔を撮るためです^^」なんていう質疑応答もも…

終演後にはたくさんの児童さんがサインをもらいに来てくれました。公演が終わった後、みなさんの顔を見られること、感想を聞くことができて、私たちもとっても楽しい時間でしたよ。
公演後、校長先生が体育館を片づける先生方の姿を見て「子どもたちだけでなく、先生方の結束も高まった気がします」とおっしゃっていました。嬉しい言葉でした。この公演が何か一つでも学校の力になれば嬉しいことです。

『星の王子さま』の旅はここで山口県での公演を終えました。第三週目、続く旅は広島県での公演です!


“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』④

2011-12-04 20:55:29 | “文化芸術による子供育成推進事業”
“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』第2週目続きです!

下関市立熊野小学校(871名)

山口県での最初の公演となったのは、熊野小学校。今回のツアーの中で一番人数の多い学校です。体育館は子どもたちの熱気に包まれていました。力強い歌声とみなさんの舞台を見つめる集中力には驚かされました。


↑熊野小学校、「僕の旅は続く」の歌で参加してくれたのは、6年生140名。


↑公演終了後には、6年生の皆さんとの記念撮影が行われました。撮影の後、みんなで一緒にもう一度歌った歌、ひとつの公演を一緒につくったこと、やり切れたこと、すがすがしくまた嬉しい時間でした。


↑素晴らしい歌声を聞かせてくれた、6年生の皆さん。音楽の先生は「歌の歌詞が良いのか、みんな自然と歌を好きになってくれていました」と話してくれました。6年生だけでなく、全校の皆さんが、歌うことが好きになっていること、日々の先生のご指導がみなさんに歌うことの楽しさを教えてくれているのだなあと感じました。


↑午前中の舞台見学では、特別クラスの子どもたちも見学に来てくれました。王子の星のうえでポーズ!みんなかっこいいですね!

カーテンコールでは振付け付きでお礼の歌“さんぽ”を歌ってくれました。元気な歌声が体育館中に響いていました。
児童の皆さん、そして限られた時間のなか公演のために頑張ってくださった先生方本当にありがとうございました!

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美祢市立大嶺中学校(362名)

2週目の最終日は、美祢市立大嶺中学校での公演でした。


↑3年生の皆さんとの「僕の旅は続く」リハーサルの様子。参加の場面や参加の仕方が説明されます。


↑テスト期間中にもかかわらず、3年生は元気に参加してくれました。


↑今回のツアー唯一となった吹奏楽部の参加の場面。吹奏楽部は劇中に王子が歌う「光と影」を演奏してくれました。


↑大嶺中学校3年生による“僕の旅は続く”さすが最高学年3年生、本番では在校生にしっかりとした姿を見せてくれましたね。
3年生が、目に見えないところで最高学年としての責任を果たしていること、わたしたちもしっかり感じさせてもらいました。

公演後には、体育館や控室となった音楽室に生徒さん達が会いに来てくれました。「すごかったです!」「楽しかったです!」その一言一言が嬉しかったです。また、テスト期間中で交流の機会が少なかったため、先生が給食を一緒に食べるという時間を設定してくれました。
お忙しいなか、本当にありがとうございました!
生徒さんからは、公演後風の掲示板にも書き込みをもらいました。

この公演が、舞台を鑑賞し、自分たちも一緒につくるという経験を通して、みなさんの中に普段とは違う感情に出会う場となること。そして力を注いでくれた先生方の想いに触れ、支えてくれる人たちと共に、同じ思い出を共有し、たくさんの経験をしてほしいと感じています。
一校一校、それぞれの出会いを大切に『星の王子さま』の旅はまだまだ続きます。。。


“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』③

2011-12-04 20:53:48 | “文化芸術による子供育成推進事業”
次代を担う子どもの文化芸術体験事業『星の王子さま』第2週目は、
 
 11月21日 島根県 奥出雲町立亀嵩小学校
 11月22日 鳥取県 米子市立尚徳小学校
 11月24日 山口県 下関市立熊野小学校
 11月25日 山口県 美祢市立大嶺中学校

での公演が行われました。公演の様子をお伝えします!

奥出雲町立亀嵩小学校(83名)


↑亀嵩小学校で午前中に行われた舞台見学の様子。

亀嵩小学校では、公演の日はまるまる一日舞台体験のために時間を使ってくれました。1時間目には全校の子どもたちが、舞台裏を見学、いつもと違う体育館に目を見張らせていました。


↑5・6年生と、先生方のリハーサルの後には全校でのリハーサルが行われました。みなさん素晴らしい歌声で、私たち劇団員は本当にびっくりしました。たくさん練習してくれたのがよくわかってとても嬉しかったです。ありがとう!


↑校長先生は、自前の帽子をかぶって地理学者を演じてくれました。とても素敵でしたね。

お礼にと歌ってくれた3年~6年生の「COSMOS」、そして全校での「ふるさと」2曲ともとっても素晴らしい歌声でした。
みなさんの住んでいる町、奥出雲町は自然にあふれた豊かな地域ですね。最後に飛行士役の緒方が話したように、みんなで作った公演と共に、いつも思いだし、帰れる場所―ふるさとを大切にしてください。木造りの校舎と暖かい先生方がきっといつも支えてくれると思います。


↑公演終了後には、校長先生を含むほとんどの先生方が撤去を手伝ってくれました。「子どもたちに本物を体験させてあげたい」という先生方の気持ちが私たちにも伝わってきました。みなさんの仲の良さが、子どもたちの健やかな成長を育てているのでしょうね。
みなさん本当にありがとうございました!


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米子市立尚徳小学校(348名)


↑尚徳小学校、6年生が歌ってくれた“僕の旅は続く”参加の様子。みなさんの姿とても素敵ですね。

☆公演後すぐ、先生に書きたての6年生の皆さんの感想をいただきました。少しご紹介します!

このお話は色々なことを伝えてると思うけど、私は友だちの大切さを伝えていると思いました。「光と影」(全校で歌った歌)の“すなおな心を”が心に残りました。

舞台に立つとききんちょうしたけど、とても楽しかったです。劇で私はキツネが言った言葉が印象に残っています。

僕はこの星の王子さまの劇で、メンバーとして劇に出て歌えて嬉しかったです。舞台裏の見学などいろいろ知れたこともあり、今日一日とても楽しく過ごせました。この劇で歌ったことは忘れません。

「星の王子さま」の話を私は好きになりました。みなさんと一緒に歌ったことがとても楽しかったです。

大切なものは目に見えないということが、心に強くうったえてきました。この作品が友だちのことを思ってつくられた作品だということに、その強さも伝わってきました。

などなど、たくさんの感想をいただきました。みなさん舞台からいろんなことを感じてくれたようですね、こちらこそ共演できて嬉しかったです。ありがとう!




↑こちらは午前中に行われた舞台見学の様子。見学だけでなく質問コーナーも設けられました。


↑尚徳小学校で呑み助の役を演じてくれたのは教頭先生。自前の衣装にどろぼう髭で子どもたちも大盛り上がりでした!先生が前日から、撤去終了後まで体育館を見守り、「子どもたちには本当に貴重な機会、一生に一度の経験になりました」と話してくれたこと、嬉しかったです。


↑尚徳小学校のカーテンコールで。しっかりしたお礼の言葉と、素敵な花束をありがとうございました!

旅班はここで、島根県、鳥取県の公演を終えました。旅班は山口県へと向かいます!


“次代を担う子どもの文化芸術体験事業”『星の王子さま』②

2011-11-27 17:19:12 | “文化芸術による子供育成推進事業”
(島根県)
飯南町立頓原小学校(115名)


↑呑み助を演じてくれた頓原小学校の先生とのリハーサルの様子。

『星の王子さま』第一週目、11月16日は飯南町立頓原小学校の公演でした。先生方はなかなかない機会だと、たくさんの交流の場をつくってくれました。児童さん達は朝から学年ごとに体育館を訪れ舞台見学を行いました。


↑照明の操作を教えてもらう子どもたち。舞台見学では、実際に触れてみること、仕組みを知ってみることを大事にしています。いつも使っている体育館が人の力で劇場に変わる―創意や工夫によってつくられることを感じてほしいと考えています。


↑丸い明りだったライトが、カッティングで三角に!みんなとても楽しそうでした。

頓原小学校では出演者6名が、各学年のクラスで一緒に給食をいただきました。舞台の前の交流のひと時、子どもたちからは「何で俳優になったのですか?」「今日はどんな役で出るのですか?」などたくさんの質問が飛び交っていました。


↑ヘビ役の田中と給食を食べていた1年生のみなさん。ヘビのことに詳しい子どもたちに田中もたじたじでした^^


↑こちらは5年生と給食を食べるバオバブ役の武田、なぜ俳優になったのかという質問に、劇団員も知らない秘密の過去が語られました^^

頓原小学校ではカーテンコールで、低学年・中学年・高学年それぞれが詩の群読を聞かせてくれました。また、お礼にと歌ってくれた「ふるさと」、人が生きる土地、その土地への感謝の気持ち、たくさんの想いが伝わってきました。またいつか帰る場所、記憶のなかの宝箱としてみんなで一緒につくった公演を故郷と共に思い出してくれたら嬉しいです。

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(島根県)
知夫村立知夫小学校・知夫中学校(40名)

頓原小学校での公演を終え、旅班はフェリーで隠岐の島(島前)にある人口600人の島・知夫里島へ。11月18日は、知夫小学校・知夫中学校での公演が行われました。


↑「僕の旅は続く」を王子・飛行士と一緒に歌ってくれた、知夫小学校5・6年生と知夫中学校3年生の皆さん。やわらかい歌声がとても印象的でした。

↑隠岐の中でも一番小さな島である知夫里島は、芸術に触れる機会も少なく、村の人々、教育委員会の方々、先生方などたくさんの人たちがワークショップから楽しみに待っていてくれました。


↑前日の準備から、教育委員会の方々、村役場の方々が公演の準備を手伝ってくれました。


↑公演当日の午前中には、本番前のリハーサルが行われます。みなさん緊張もしていましたが、しっかりと舞台に向き合っていました。
本番はたくさんの村の方々が来てくれました。みなさん、子どもたちの姿に感動していたようです。/リハーサルの説明をする演出の江原




↑公演後には先生方と中学生の皆さんも撤去を手伝ってくれました。中学生のたくましい姿が、とても素敵でした。一緒にひとつのものをつくるという経験、一緒に過ごした時間があるからこそ、私たちは繋がることができたのだと改めて感じました。


↑お世話になった教育委員長さんに色紙が手渡されました。
「島の子どもたちに、本物の文化、本物の芸術に触れてほしい」教育委員長さんのたっての願いで実現した公演でした。みなさんのもてなしの心、しっかり旅班は受け取って次のエネルギーとなっています。本当にお世話になりました。






↑翌日、フェリー乗り場で島をたとうとしている旅班を見送りに、小学校のみなさんが会いに来てくれました。みなさんからもらったお手紙や記念にくれた品は私たちの宝物です。

本当にたくさんの方々にお世話になりました。今回、『星の王子さま』は小規模な学校でも多く公演ができることとなりました。「日本の子どもたち誰もが同じように、芸術や文化に触れる機会を持ってほしい」というこの事業の重要な目的が、各地域の方々に伝わる公演となっているのではないでしょうか。


↑フェリーを見送ってくれたみなさんと。



★おまけ・・・
旅班は教育委員会の方々の計らいで、知夫里島観光をさせていただきました!
素晴らしい景色とゆったりとした時間が過ごせる素敵な島でした。


↑教育委員会の方の案内で、旅班は島内観光へ


島の人口に匹敵するほどの牛がいる知夫里島、夏にはゆったりとした時間を味会うためにたくさんの人が訪れるそうです。私たちも短い間でしたがよい時間を過ごさせてもらいました。


↑壮大な景色の知夫里島の“赤壁”


みなさまも機会があったらぜひ、訪れてみてくださいね。


第1週目から濃密な時間を過ごした『星の王子さま』の旅、次週は再び島根県奥出雲からの公演です。