風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』西日本地区ツアー②

2014-05-31 16:34:54 | 全国巡回公演
 ジャンヌ・ダルク、西日本地区のツアーは第2週目を迎えました。

第2週目は島根の松江から始まりました。

5月26日 島根県 松江西高校                  松江市総合文化センター プラバホール
5月27日 香川県 香川大学教育学部附属高松中学校   同校体育館


松江西高校

松江西高校の公演は、プラバホールでの公演でした。
開演前のあいさつの時、担当の先生が、生徒さんたちに開演のカウントダウンをうながして、
役者たちが登場するシーンを盛り上げてくれました。
この公演を楽しみにしてくれていることを感じられて、とても嬉しかったです。
公演中は、生徒さん一人一人が様々な反応をされていました。
この公演でなにかを感じ、なにか一つでも持ち帰ることができたのなら幸いです。




↑公演後、担当の先生に記念の色紙を手渡しているシーン
公演後に、『いい舞台をつくっていって下さい』と応援のメッセージを頂きました!



香川大学教育学部附属高松中学校

香川大学教育学部附属高松中学校の公演は同校体育館で行われました。

この日の公演は、開演前に
『ヒストリーの中にはストーリーがある。歴史の中にある物語を感じて下さい。』と
校長先生が仰っていました。
ジャンヌという一人の少女があげた声が、いまこの瞬間に感じられるのだとしたら、
ヒストリーから新たなストーリーが生まれるのかもしれません。
プロローグのシーンでは、大きな手拍子で迎えてくれました。
とても暑い体育館での公演でしたが、生徒さんたちが劇団員と一緒になって
作品をつくりあげていることが感じられるような公演でした。



↑トラックのゲートの上で誇らしげにポーズしてくれています。
公演後、搬出のお手伝いをしてくれました。
2年1組の生徒さんたちと担任の先生が駆けつけてくれました。


↑舞台で使っている大きな黒幕をたたんでくれています。


↑照明機材を片づけてくれています。
先ほどまで天井に下がっていた機材を、直接手に持って運んでくれました。


↑公演の記念色紙を、代表して受け取ってくれました。
素敵な笑顔が忘れられません。


ジャンヌダルクの旅は第2週目を終えました。
確かな手ごたえを感じながら、
新たな出会い、つながりを求め、旅立ちます!


文・車 宗洸(死体泥棒/ベッドフォード役)

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 西日本地区ツアー、スタート! 

2014-05-25 11:19:02 | 全国巡回公演


5月21日から『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』のツアーがいよいよスタートしました。
私たちにとって、新しい巡回公演のレパートリー作品です。
7月19日までの2ヶ月間、西日本地域を巡演します。

2008年の春、モルドヴァ共和国においての国立イヨネスコ劇場との共同制作・プレミア公演以来、
何回もの公演・稽古を繰り返してきた『ジャンヌ・ダルク』。
伝説の少女の「声」が、中学生・高校生といった若い観客たちにどう響くのか、大きな期待と少しの不安のなか、
山口県から旅公演は始まりました。

5月21日 山口県 聖光高等学校     同校体育館
  22日 香川県 県立三豊工業高等学校 同校体育館
  23日 岡山県 県立新見高等学校   まなび広場にいみ


聖光高等学校

記念すべきツアー初日。
聖光高校にとっても、学校創立以来はじめての芸術鑑賞会でした。
前日に体育館で準備をしていると、何人かの先生方が集まってきたりと、公演への期待の大きさをひしひしと感じます。


前日の準備には吹奏楽部の生徒さんが見学・お手伝いに来てくれました。
作品にとって重要な「ブナの木」を組み立てる生徒さんたち

俳優・スタッフとも緊張しながら本番を迎えましたが、客席の生徒さんたちがやわらかく、そしてあたたかく舞台を支えてくれました。
ジャンヌ・ダルクの声を真剣に聞こうとする生徒さんたちの姿は、これから旅をつづけていく私たちを勇気付けてくれました。


後片付けには吹奏楽部に加えて、筝曲部の生徒さんも参加してくれました!


生徒さんからの強い要望によって開かれた座談会。
終演後すぐの観客の声は、私たちにとっても学びの場であり、励みにもなります。


撤去が終わり、学校の校門を出るときには、多くの先生方・生徒さんにお見送りいただきました。
おかげさまで、いい初日を迎えることができたと思います。

香川県立三豊工業高等学校

朝6時30分からの舞台設営。
こんな早い時間から、担当の筒井先生は私たちを校門で待っていてくださいました。
昨年の『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の公演につづき、2年連続での公演です。
開演前のあいさつでは、校長先生もそのことに触れてくださり、人のつながりを感じた一日でした。


舞台装置である、足場の撤去を手伝ってくれる生徒さんたち。
工業高校の生徒さんは道具の扱いに慣れています!


先ほどの「ブナの木」はこんな風に解体されます。


昨年『ヘレン・ケラー』でも同校を訪れた、佐藤勇太、照明の坂野貢也と生徒さんたち。
覚えていてくれてありがとう!

学校を出るとき、先生のひとりが「また会いましょう!」と言って手を振ってくれました。
学校は残念ながらあと数年で他校と統合してしまうそうですが、この「三豊工業」でぜひまた再会しましょう!

岡山県立新見高等学校

ホールでの初公演。
これまでは体育館だったので、観客席との距離感はどうだろうか・・と少し心配もしましたが、
リラックスした様子で舞台に向かってくる生徒さんと豊かな時間・空間をつくることができたのではないかと思います。


座談会に参加してくれた生徒さんたちとジャンヌ役の白根有子。
一歩ホールの外に出ると、川のせせらぎが聞こえる素敵な場所でした。

はじめてづくしの一週目。
手ごたえを感じるとともに、ここで安心することなく、目の前の観客に向かって一回一回の公演をやりきろうと、
ツアーメンバー一同気を引き締めています。

これからつづく新しい出会いに期待しつつ!

文・田中賢一(語り手役)









『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』 三週目

2014-05-23 22:00:48 | 全国巡回公演
東北は秋田県と岩手県での公演でした。
5月20日(火) 秋田県立羽後高等学校 同校体育館
   21日(水) 岩手県立西和賀高等学校 同校体育館


秋田県立羽後高等学校
19日の朝にレパートリーシアターKAZEを出発し、夕方、羽後高校に到着。
担当の鈴木建夫先生が私たちを待っていてくださいました。
木の温もりが感じられる体育館、外からはカエルの合唱が聞こえてくるなか、搬入作業を行いました。
公演当日、午前中までのテストから開放されたように、リラックスした客席でした。
さらにこの学校では、司会・進行を生徒さんたちが務め、終演後には生徒会長さんのご挨拶、花束もいただきました。
私たちはもちろんですが、生徒さんたちにとっても、心に残る時間になってくれたら嬉しいです。




搬出作業には、ハンドボール部・卓球部・バドミントン部の皆さんがお手伝いしてくれました。


階段を何度も往復して……、でも皆さん元気いっぱいで、気持ちいい笑顔でした。



岩手県立西和賀高等学校
この学校では、2005年に『星の王子さま』・2009年に『Touch』・2011年に『肝っ玉おっ母とその子供たち』を上演しています。
KAZEのメンバーとすっかり打ち解けてくださっている細腰哲浩先生が迎えてくださいました。
生徒さん、先生方、来賓の方を合わせて200人足らず、客席のひとりひとりの顔が舞台からはっきり見えます。共に呼吸を感じ合いながらの公演でした。




この学校も、撤収作業に大勢の生徒さん、先生方が積極的に手伝ってくださいました。
涼しげな顔で重たいものを楽々と運ぶ女の子たち……とてもたくましく凜々しかったです。




生徒さんのなかで、何かが発見される、何かが動く、生まれることに期待して、さまざまに気を配り尽力くださった先生方に、改めてお礼を申し上げます。
先生方から、生徒の皆さんから受け取った、たくさんのことは、次の舞台、その次の舞台で、形を変えながら新しく発見されていきます。


木村奈津子(ケート・ケラー)

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』二週目

2014-05-13 19:31:02 | 全国巡回公演
ゴールデンウィークも終わり、再び『ヘレン・ケラー』の公演が始まりました。


5月7日(木)松戸市立旭町中学校 同校体育館
  8日(金)聖和学園高等学校  仙台サンプラザホール 



松戸市立旭町中学校



千葉県の松戸市立旭中学校は前日搬入。バスケット部、パソコン部からたくさんの生徒さんたちがお手伝いに駆けつけてくれました。
さすがに元気いっぱいです。
明日の公演では生徒さんたちのほかに、地域の方々や家族の皆さんが公演を楽しみにして待っているとのこと。
今回のツアーでは初めての体育館に、当日は200人を超える大人たちが会場に足を運んでくださり、私たちも感激でした。
このような公演の場は非常に稀かと思いますが、家族や地域の方々と一緒に見ることで様々な話が起こってくることを期待してくださったのでしょう。
この芸術鑑賞のために、地域の方々が大変な尽力を尽くしてくださったとのことです。地域と学校の強いつながりの中で子どもたちを見守り、育んでいく雰囲気が伝わったきた公演でした。
みなさん非常にリラックスした客席で舞台との交流を楽しんでくれたことが嬉しかったです。




お手伝いをしてくれたみなさんはとても積極的で、笑い声の絶えない時間でした。
そして、とても力持ちでした!


公演後の座談会。ヘレン役の稲葉にたくさんの質問が集中しました。座談会が終わると、参加していた生徒さんたちが、サインをもらいに体育館内を駆け回っていました!


公演後もお手伝いしてくれたバスケット部、パソコン部のみなさん、本当にありがとうございました。これからの学校生活、楽しんでください。



聖和学園高等学校



旭町中学校での公演を終え、仙台までバスで5時間の移動。
翌日は朝7時から準備を行いました。今日は、学校行事「花まつり」の中での公演です。
2011年3月11日の東日本大震災の日、仙台も大きな被害を受けました。その年、私たちの公演を予定していた学校です。やっと今日、聖和学園高校のみなさんとの上演が実現できました。本当によかったと思います。
公演前には、お釈迦様の誕生日をお祝いをする式典が行われました。2000人という大人数にもかかわらず、生徒のみなさん全員で、この日の学校行事に取り組み、運営していく姿が感じられました。。


合唱のための指揮と伴奏の練習中。真剣です。


吹奏楽部のみなさんは、朝早くから楽器の搬入、練習を繰り返していました。



式典が終わり、私たちの公演に入っても、その集中力は最後まで見事だったと思います。
これから被災地域での公演もありますが、上演の場でのつながりを確かに感じられる出会いを続けていきたいと感じました。


文:緒方一則

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』春のツアー、スタート!

2014-05-03 20:41:05 | 全国巡回公演
2014年度の全国巡回公演、前半は『ヘレン・ケラーひびき合うものたち』と『ジャンヌ・ダルク─ジャンヌと炎』の2作品が旅に出ます。

4月末より一足先に『ヘレン・ケラー』の公演がスタートしました。

4月28日(月)都立東高等学校  中野ZEROホール
  30日(水)都立千早高等学校  練馬文化センター
5月1日(木)都立紅葉川高等学校  ティアラこうとう
  2日(金)都立板橋高等学校  練馬文化センター


最初の一週間は東京の都立高校の公演が続きました。
どの学校もこの時期の芸術鑑賞行事に熱心に取り組んでいる学校で、舞台を見つめる生徒たちの姿や公演後の劇団員との交流の様子を多くの先生方が暖かく見守っていました。
そして今回の4校はそれぞれに演劇部が元気に活躍している学校でした!


都立東高等学校



春のツアー初日の学校です!江東区から1時間近くかけて、中野まで足を運んでくれました。
公演前の先生の話に引き込まれるように、生徒さんの視線が舞台に集まり開演しました。
カーテンコールでは生徒会長さんが事前に用意することなくその場で感想を伝えてくれました。全身を使って話してくれた言葉は、私たちへの最高の贈り物でした!
公演後には大勢の生徒さん、先生方がバックステージ・ツアーに参加し、そのまま客席で座談会へ。







演劇部、美術部などの皆さんと話が弾みました。



都立千早高等学校



こちらの学校はコミュニティーの大切さを学ぶということを大きな教育の柱に掲げており、生徒たちに『ヘレン・ケラー』の舞台をぜひ見せたいとの先生方の想いから今回の公演が実現しました。
演劇部員は人数が多く活発、そしてとても仲が良い雰囲気が印象的でした!座談会も盛り上がりました。
また、千早高校では思いがけない嬉しい出来事がもう一つ。4年前にレパートリーシアターKAZEに職場体験に来ていた女の子(当時中野区内の中学2年生でした)が現在千早高校の3年生になっていて、公演後に楽屋を訪ねてくれました。
特に職場体験の担当をしていたアニー・サリバン役の渋谷愛とは久しぶりの再会を喜び合っていました。




都立紅葉川高等学校



まず開演前に校長先生が「今日の公演は演劇に全てをかけている人たちの舞台です。」と話をしてくれました。
それに応えるように、客席の生徒さんたち一人一人が公演を共に創り出してくれました。
座談会には、ヘレン役の稲葉礼恵とパーシー役の倉八ほなみの二人が参加しました。自身の生き方や将来を考えている生徒さん、生徒たちの夢をどう後押しできるかと考えている顧問の先生の両方からたくさんの質問が出ました。


都立板橋高等学校



昨年、『肝っ玉おっ母とその子どもたち~あとから生まれてくる人たちに』で初めて板橋高校の皆さんと出会い、その場で2年連続の公演が決まりました。
カーテンコールでの挨拶で渋谷が「去年の舞台に出演していた人がこの中に一人います。」と言うと2、3年生の皆さんとは「誰だ、誰だ」と周りの人たちと顔を見合わせていました。答えは医者役の栗山友彦でした。髭とメガネでわからなかったでしょ?
バックステージ・ツアーでは生徒さんだけでなく先生方も興味深く舞台を見学していました。
そして板橋高校の行事担当の先生は、なんと渋谷愛の高校時代の先生だった方でした!






嬉しい出会い・再会の多い東京での学校公演でした。
これから『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』は関東・北関東・東北・甲信越・北陸を巡っていきます!