風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』第5週目

2011-06-28 00:37:40 | 公演情報

6月20日 大阪府 茨木西高校
  21日 大阪府 山本高校
  22日 京都府 洛星中学校
  23日 大阪府 大阪産業大学付属中学校・高校
  24日 大阪府 プレミアム公演

6月も半ばになりました。5月20日から旅公演が始まって一カ月が経ちます。
西日本地域の多くの学校の皆さんと出会い、別れを繰り返し旅を続けている私たちは、過ごしてきた時間や日々を積み重ねながら、第5週目を終えました。



茨木西高校の公演後、座談会に参加してくれた皆さんとの一枚。
とても元気のいい生徒さん達でした。先生方が事前に「ヘレン・ケラー」についてのプリントを作ってくださり、皆さんは各クラスで学習してくれていました。座談会でも、演劇について、ヘレン・ケラーについて、将来についてなど多くのことを話しました。
皆さんの仲の良さ、活き活きとしているエネルギーが私たちにも伝わり、元気をもらいました。
また話せる機会があったら嬉しいです。

21日に公演した山本高校は、風の芸術監督であり、ヘレン・ケラーの芝居の演出でもある、浅野佳成の母校でした。
一人ひとりの感覚で舞台と向き合ってくれている様子を感じました。そして終演後には浅野から皆さんへメッセージを贈りました。
その中で「一人ひとりの友達、一人ひとりの先生を見つけてほしい」という願いをこめたメッセージがありました。
私たち旅メンバーも皆さんの高校生活が最高の3年間になることを願っています。



洛星中学校の皆さんと。
洛星中学校は、1年生と2年生が観劇してくれました。今までになかった反応をもらい、私たちも「なるほど、こんな風に見てくれてるんだな、感じてくれているんだな」という新鮮な発見や、「お、今のはどうゆう反応だったのかな」と考えさせられる、とてもおもしろい時間を共に過ごした公演でした。終演後は舞台に上って、舞台裏の仕組みを見てもらいました。さっきまで、客席に座って見ていた大道具や小道具、音響、照明に実際触れてみて、皆さんはどんなことを想ってくれたのでしょうか。





大阪産業大学付属中学校・高校演劇部の皆さんと。
午前中に高校生、午後は中学生・高校生と保護者の方々が観劇してくれました。
今週は本当にみんな元気、エネルギーの溢れる生徒さん達との出会った一週間でした。一瞬一瞬のどんなことでも逃したくない、皆さんからもらった言葉や表情、目には見えないけれどその場でつくられた空間を受けとりながら、「ヘレン・ケラー」の中に描かれている人と人が出会う時の難しさ、そして喜び、さらには新たに出てくるであろう問題など、もっともっと皆の日常に近い問題を共に感じ、考えられたらと思いました。
座談会に参加してくれた演劇部の皆さんが持つ熱心さ、そして仲間同士、先生との関係、私たちにぐっと伝わりました。
どうぞ、皆さんにしかないカラーでつくりあげてみてください。



ロビーの展示をじっくりと見てもらいました。



終演後、ロビーでのお見送りの様子。

そして、24日金曜日には吹田市文化会館でのプレミアム公演を行いました。
本当にたくさんの方々がご来場してくださいました。ありがとうございました!!
京都で行ったプレミアム公演と同様に、幅広い年代の方々が、それぞれに積み重ねてきた時間や、過ごしてきた環境の中で、芝居をみてくれたのではないでしょうか。様々な場面で様々な反応を感じることが多く、呼吸する舞台、躍動する時間を一緒につくることができたのではないかと思います。とても貴重な一日を皆さんと過ごせました。また、お会い出来る日がありますように・・・。


来週は、いよいよ九州へ向かいます。大分県、福岡県の巡回からスタートです。
さあ、新たな出会いに期待を膨らませて・・・。

2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その6

2011-06-26 20:59:53 | 全国巡回公演
『肝っ玉~』の春のツアーも折り返しを過ぎ、これから後半へと向かっていきます。今週は上演した三校全てで公演後に座談会も行われました。

6月20日 新潟大学教育学部附属新潟中学校(新潟)
  22日 実践学園高校(東京)
  24日 科学技術高校(東京)

トップは新潟中学校での座談会後の一枚。この学校では三年生の各クラスが演劇を創る行事があるということで、各クラスの代表の生徒さんたちは熱心に質問をしていました。肝っ玉おっ母を演じる辻は話の中で「芝居を創る上でのチームワークの大切さ」を強調していました。

公演、そして座談会を通じて彼らがどんなチームを創り、芝居を創りあげていくのか。彼らの熱意がきっと面白い場を生み、なにかを残してくれると思います。



↑こちらは実践学園高校での座談会後の一枚。
今回は三年生のみの観劇でしたが、実はこの学校は風の拠点劇場レパートリーシアターKAZEから歩いて十分ほどのところにある学校です。

座談会に参加した男子生徒の一人は「去年、風の劇場で『肝っ玉~』を観ました。」と言っていました。
しかし客席が違えば、芝居も変わっていくように同じ作品でもレパートリーシアターでみる『肝っ玉~』と学校行事としてみるのとでは全く違う見方、感じ方を発見してくれたこようです。
もちろん彼らが大人になり、また劇場で『肝っ玉~』を観れば高校時代とは変化した自分自身の感性を発見するかもしれません。

レパートリーだからこそ、またいつかこの作品で彼らに出会えたらどんなことが起こるのかが楽しみです。



科学技術高校ではバックステージツアーも行われました。上の画像は舞台裏で劇中に出てくる薪割りに挑戦している様子です。



↑座談会の最後には辻から記念の色紙を渡しました。学校に飾っていただき、是非生徒の皆さんにこの一日を振り返ってもらえれば嬉しいです。


それぞれの学校ごとに座談会の雰囲気は全く違うのですが、今週の三校で「何がきっかけで演劇の道を選んだのか。」という同じ質問がありました。もちろん将来社会に出ていく彼らにとって気になることの一つであると思います。
ただそれだけではなく、今回のツアーを通じて『肝っ玉~』という芝居に対する子供たちの見方の変化が起こっているのかもしれません。
今、現実に起きている出来事を芝居を観ることで立ち止まり、振り返る。客席で見入っている彼らの様子からそんなことを感じます。


来週は東日本大震災で大きな被害をうけた石巻にも向かいます。

7月22日の凱旋公演初日まで子供たちとの出会いを繰り返しながら、その度に彼らが受けとめているものを私たちも感じていきたいと思います。

そして今の芝居を是非沢山の方にも観ていただきたいと思っています。レパートリーシアターでの凱旋公演の日時やチケットに関しましては、下記URLをクリックしてください。

https://www.kaze-net.org/ticket/ticket.php

ご来場お待ちしております。



2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その5

2011-06-21 13:12:09 | 全国巡回公演
6月半ば、肝っ玉班の公演は都内から始まりました。

6月13日 城北学園城北高校(東京)
  14日 長野清泉女学院中学・高校(長野)
  15日 《午前》長野日本大学中学・高校(長野)
     《午後》長野東高校(長野)
  16日 横浜翠陵中学・高校(神奈川)
  17日 聖籠町教育委員会(新潟)

月曜日の城北高校は今ツアー初となる男子高、しかもほとんどの生徒さんが中学時代に『Touch』をみている学校でした。彼らの大きな歓声とともに幕をあけましたが、中学時代とはまた違う自分の感性を発見してくれたと思います。

火曜日・水曜日は長野市内での合同公演、一日目となった清泉女学院中学・高校での上演後バックステージツアーと座談会、さらに次の日に公演を観る長野日本大学中学・高校と長野東高校の生徒さんたちとのバックステージを行いました。

トップの画像はバックステージ後の日大中学・高校の皆さん、後ろの幌車が本番ではどのように動くのか楽しみにしてくれていました。



↑こちらは二日目の午後の長野東高校の皆さん、前日のバックステージでみた雪がどこで使われるのか上演中も舞台裏を想像しながら楽しんでくれました。



↑16日の横浜翠陵中学・高校では久しぶりの演劇鑑賞だったそうですが、笑いの絶えない客席でした。ブレヒトの言葉を生徒の皆さんが自分の感じ方で受けていく学校行事だからこそ、毎公演ごとに違う客席に旅班も日々発見をしています。
写真は新聞部の皆さんと。上演後、肝っ玉役の辻に彼女たちがインタビューをおこないました。どんな記事ができるのか私たちにとってもたのしみです。

金曜日は新潟県聖籠町の教育委員会主催公演でした。客席の聖籠中学生にとって1・2年生にとっては初めての観劇、二年前に『Touch』を観た三年生にとっては二回目となる風の公演を真剣に観てくれました。

一ヶ月後にはいよいよ『肝っ玉~』の凱旋公演がレパートリーシアターKAZEでおこなわれます。詳細はあらためて次号でお伝えします、皆さんぜひご来場ください。




『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 第4週目

2011-06-18 11:19:37 | 全国巡回公演
同志社高校の座談会に参加してくれた生徒さんたちと共に

会場全体がリラックスしている雰囲気でした。
同志社高校では毎年、学校全体で演劇祭を行うそうです。クラス全員で話し合い、時には衝突もしながら、一丸となりつくりあげていくそうです。そして本番は大盛り上がりなんですよ、という話を聞きました。大盛り上がりの様子がとても伝わってきました。
今回の春の旅公演では、公演後に座談会を行い、生徒さんたちと話せる機会が多くあります。演劇部の皆さんだったり、公演を観て興味を持って参加してくれる皆さん、図書委員、文化委員、生徒会の皆さんと様々に学校生活の中で活動している皆さんに出会います。
そして、学校全体で演劇行事を行うという話も多く聞きます。
クラスで一つのものをつくりあげる時、そこには様々な事があると思います。友達の新たな一面を発見する、今まで話す機会が少なかった友達と話すようになる、先生と一緒になってつくりあげる、喧嘩して仲直りまで時間がかかる・・・など、嬉しいこと楽しいことがあり、もちろん悔しい思いや悲しいこともあると思います。「みんなで演劇をつくるときには・・・」という話をいろいろな学校の皆さんとしてきました。
「演劇をつくるとは、これだ」という正解を出すのではなく、「このクラスだから、このメンバーだからこそ」やってみたいことに挑戦してほしいと皆さんの話を聞いていて思います。






椙山女学園高校(上)椙山女学園中学(下)公演後、舞台裏見学がありました

椙山女学園では午前中に高校生、午後に中学生が観劇してくれました。
始まる前は、どちらも元気いっぱいで会場中に声が響きわたっていました。始まってみると、観てくれている様子が異なっていました。午前も午後も同じ芝居、そして私たちが皆さんに伝えたいと思う想いは同じなのですが、客席からの反応を受けて、「ヘレン・ケラー」の中に描かれているたくさんのテーマが浮かび上がる部分、強調されてくる部分もほんの少し、異なるのではないでしょうか?一人ひとり、感じることは違います、そしてそのひとりの感じ方がたくさん集まって、今目の前で起きていることが何なのかを客席と舞台で共有していくのではないでしょうか。
高校生の公演後は演劇部の皆さんが舞台裏の仕組みを、中学校公演後は舞台を解体しながらどんな風につくられていたかを見てもらいました。
正面から見るとガッチリしていそうな大道具も、軽くて運びやすいように、簡単に組み立て解体が出来るように工夫をしてあります。
座談会は約30人の演劇部さんと行いました。たくさんの質問の中で、「自分たちが楽しんでやることと、お客さん(見てくれる人たち)を楽しませたいと思うことどちらをしていますか?」「自分が演技をしていて納得がいかない、発表後でも納得がいかない」という話をしました。
どうぞ、この疑問をまた思い出してください。そして自分たちに問うてみてください、その時に「今、私はなにを考えているのか」ということを自ら発見できるのではないでしょうか。




宣真高校演劇部の皆さんとヘレン役の白根有子

大きな会場に多くの生徒さんが入った公演でした。皆さんの眼差しを感じました。
座談会にはたくさんの部員の皆さんが参加してくれました。ここでは「悩む、悩み」という話題が出ました。「悩みがある、悩むことがある」誰しもが経験することですよね、そして出来るならばその悩みからはやく抜け出したいと思うかもしれません。でも、悩んでいることを深く追求してみる、なぜ悩んでいるのかを違う角度から考えてみることもいいのかもしれません。そしてその悩みを話すことが出来る仲間がいるかもしれません、悩むとはどういうことなのか、また話が出来る機会があればいいなと思います。
部活仲間同士でも、いろんな疑問を話し合ってみること(答えを出さなくてもいいかもしれません)も、面白いのではないでしょうか。








ヘレンの旅、第4週目は京都府立文化芸術会館で行われた「プレミアム公演」から始まりました。
会場が満席になるほど、多くの幅広い年代の皆さんが足を運んでくれました。
ロビーには風のレパートリーや旅公演の様子の写真を飾りました。それぞれの日常生活があり時間を過ごしている、皆さん。ひとりひとりとお話することは出来ませんが、最後にロビーで声をかけてくれる方も多くいました。皆さん、ご来場いただき本当にありがとうございました。
皆さんの中に、この日の出会いと、どんなことでも構いません、何かが残ってくれたらという願いをこめて。

ヘレンの旅は折り返しを迎えました。これから、どんな出会いが待っているのでしょうか。来週は大阪そして京都を巡回します。
また来週末には大阪での「プレミアム公演」を行います。

6月13日(月) 京都府 京都プレミアム公演
  15日(水) 大阪府 宣真高校
  16日(木) 愛知県 椙山女学園高校・中学校
  17日(金) 京都府 同志社高校


『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 第3週目

2011-06-13 07:25:33 | 全国巡回公演


春の『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』の旅3週目です。
日本各地が梅雨入りし、雨の多い季節になりましたが、ヘレン班は
雨にも負けず元気いっぱいに駆け回っています。

今週は
6月7日 淡路高校(兵庫県)
  8日 松江工業高校(島根県)
  9日 焼津中央高校(静岡県)
  10日 福知山成美高校(京都府)

と、まさに西日本を駆けめぐりました。







淡路高校。公演後の片づけを野球部をはじめたくさんの生徒の皆さんが
手伝ってくれました。トラックの中に「ヤブ医者さん道具持ってきました(笑)!」
という声がとびかい、楽しい時間を過ごすことが出来ました。







松江工業高校。真新しい体育館での公演でした。ジッと舞台を見つめる姿が印象にあります。
公演後は生徒会の皆さんが片づけを一生懸命手伝ってくれました。




そして別室では演劇部の皆さんとの座談会がありました。



焼津中央高校は、ピンと張りつめた空気のなかで真剣に舞台と向き合っていました。
公演後会館のロビーで図書委員の皆さんとの座談会が開かれました。興味を持って、ヘレンやアニーの
話に耳を傾けていたようです。生徒さんの中には中学のころに指文字をやっていたという子がいたようで、
その子のエピソードを話したりと素敵な交流になりました。








福知山成美高校。とても元気で公演中も舞台にツッコんだり、感想を言い合いながらリラックスして
見ていました。
公演後はバスケ部、バレー部の生徒の皆さんが公演同様、元気に手伝ってくれました!
大会頑張ってくださいね。
そして、片づけの後には、ヘレン役の白根に駆け寄ってきて感想を伝えに来てくれた生徒さんもいました。



今の若者たちのなかに『ヘレン・ケラー』がどのように見えているのか。
彼らが公演を通して何と出会っているのか。
ひとりひとり感じていることは当然違いますが、公演中の客席の様子や
公演後の座談会、舞台の撤去のお手伝いでの交流の様子から確かな手応えを
感じています。

旅もいよいよ中盤にさしかかり、これからの出会いに胸が高鳴ります。
来週は京都でのプレミアム公演から始まります!


2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その4

2011-06-11 19:56:26 | 全国巡回公演
6月8日~10日の三日間は山形県の鶴岡市文化会館にて市内の合同鑑賞行事として上演を行いました。

6月8日 鶴岡中央高校 温海校・山添高校・庄内農業高校・鶴岡工業高等専門学校
  9日 (午前)鶴岡工業高校
     (午後)鶴岡中央高校
  10日 (午前)鶴岡南高校
     (午後)羽黒高校

8日と9日午後の公演後にはバックステージツアーと座談会も実施しました。今回はその様子を紹介します。



まずトップ画像は『肝っ玉~』の舞台で欠かすことが出来ない幌車を牽く生徒さん、舞台で見たイメージと実際の重量の違いに驚いていました。



↑カトリンの太鼓のシーンなどで使われる二階部分、視点の違いを楽しんでくれています。



↑ラストシーンで降る雪。これが一体何で出来ていたのか気になっていたようです。参加した生徒さん全員が手を伸ばしていました。



↑舞台裏にある小道具置き場にて兵隊たちが身につけていた鎧も体験。様々な道具を前に「なにでできているんですか?」「どうやって作ったんですか?」、彼らからの質問が止むことはありませんでした。



↑一幕二場だけ登場するテントの中での様子。子どもたち自らシーンを再現してくれています。



↑照明オペレーターの森本から話を聞いている様子。演劇部の子たちにとってはプロの現場を体験するチャンスにもなり、普段表には出ないスタッフにとっても子どもたちとの時間を共有できる機会にバックステージツアーはなっています。



↑こちらは音響オペレーターの酒見と生徒さん。ノートにメモを取りながら真剣そのものでした。



次はバックステージ後に行われた座談会の模様です。



↑会館のロビーにて、肝っ玉おっ母役の辻をはじめ出演者たちに自由に質問をしたり、感じたことを伝えたりする場となっています。



↑話しをするうちに自然と熱がはいります。作品のことだけではなく、「表現とはなんなのか」をお互いに考えたり、自分の将来の夢について話す生徒さんがいたり…『肝っ玉~』をみて感じたことが自分にとって何とつながるのか、一人ひとりの感性の違いを知る場にもなっているようです。





↑最後に撮った集合写真、みんなといつの日にか再会できる日をメンバー全員が楽しみにしています。


演劇を観るだけではなく、このような交流を通して今を生きる若者たちに何を届けることが出来るのか。風にとってバックステージツアーも座談会も旅の中でのかけがえのない時間になっています。

2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その3

2011-06-11 18:12:38 | 全国巡回公演
東日本各地も梅雨の時期に入りました。しかし肝っ玉班は行く先々で天候には恵まれています。

6月6日 嬬恋高校(群馬県)
6月7日 友部高校(茨城県)

嬬恋高校では十年ほど前から三年に一度風の作品を上演している学校です。全校生徒200人ほどの学校ですが、ホームページの掲示板に書き込みが届いたり、トップの写真にあるように多くの生徒さんたちが片付けにも参加してくれました。

下にアップしているのが片付けの様子です。
舞台に出てきた小道具に触れたり、普段目にしないようなものが沢山あり、みんな興味津々でした。





翌日の友部高校は今年の4月に西垣・白石の2人が一年生を対象にコミュニケーションワークショップを行った学校です。

写真は取り忘れてしまいましたが、上演後に帰りのバスを待っていた生徒さんたちは舞台が撤去されていく様子を興味深そうに覗いていました。一年生たちにとっては風のワークショップと公演がつながり、それぞれに何かを感じてくれたのではないかと思います。

この週は6月8日~10日にかけて山形県鶴岡市内の合同公演がありましたが、次号にバックステージツアー・座談会などの様子を中心にご紹介したいと思います。お楽しみに。

2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その2

2011-06-04 18:45:04 | 全国巡回公演
二回目となる『肝っ玉』班の旅の報告です。

5月24日 日体荏原高校(東京都)
5月30日 三田高校(東京都)
5月31日 千葉経済大学附属高校(千葉県)
6月1日 釜利谷高校(神奈川県)
6月2日 日本大学中学校(神奈川県)
6月3日 開智中学校(埼玉県)

5月下旬から6月頭にかけて関東地区を巡演しました。

トップの画像は千葉経済大学附属高校の公演後、片付けを手伝ってくれた生徒の皆さんとの一枚です。作業の間もみんな笑顔で交流をしていました。



↑釜利谷高校の生徒さんたちは上演後楽屋を訪ねに来てくれました。写真は舞台袖にてコック役柳瀬との様子。


↑初めての芸術鑑賞行事となった日本大学中学校では、雨の降るなか野球部の皆さんが片付けを手伝ってくれました。本当にありがとう!


上演中に客席から起こる手拍子や笑い、カーテンコールで挨拶をして下さった生徒さんの「とにかくすごかった」という言葉…公演ごとに子供たちからかえってくる反応はまったく違い、『肝っ玉』という作品がその時・その場所で新しく創りあげられていっているのを強く感じられます。

書ききれない思い出も沢山ありますが、少しでも皆さんに旅の様子が伝わればと思います。来週からは関東だけでなく東北地方での上演が始まっていきます。

どんな子供たちの眼差しに出会い、何を感じてくれるのか。

『肝っ玉』の旅はまだまだ続きます。

2011年 春 『肝っ玉おっ母とその子供たち』東日本ツアー その①

2011-06-04 15:49:33 | 全国巡回公演
2011年4月から7月まで、東日本地域では初となる『肝っ玉おっ母とその子供たち~あとから生まれてきた人たちに』の巡回公演がいよいよスタートしました。

4月28日 井草高校(東京都)
5月2日 千葉日本大学第一中学校(千葉県)

記念すべきツアー初日は井草高校で、そして西日本巡演中の『ヘレン・ケラー』でジミーを演じている中村滋の母校・千葉日本大学第一中学校での上演を行いました。



今回のツアーでは3月に起きた東日本大震災で甚大な被がいを受けた地域を含め41公演を予定しています。

絶望感や挫折感、逆境を乗り越え前に踏み出そうとする、庶民の力強く生きる姿。
生きることそのものを描いたこの作品と、風を待つ観客の皆さんと私たちとでどんな芝居をつくることができるのか、劇団員一同楽しみにしています。

『肝っ玉おっ母とその子供たち』を通じて、自分が感じたこと大切に、また発見できる場となることを願っています。

旅の様子や交流はこちらで随時アップしていきます。

2011年の『肝っ玉』の旅、そして7月のレパートリーシアターKAZEでの凱旋公演をお楽しみに。

『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』 第2週目

2011-06-04 15:13:15 | 全国巡回公演
『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』のツアーは第2週目を迎えました。
5月26日の公演終了後、旅班は一度東京のレパートリーシアターKAZEへと戻り、2日間の稽古を経てまた巡回公演へ向かいました。
稽古場ではヘレンやアニー、ヘレンの家族や周囲の登場人物それぞれの存在について、改めての確認やディスカッションが行われました。
そして、稽古を経ての公演。
今週は
6月1日(水)京都府 大江高校
6月3日(金)高知県 高知商業高校

での公演でした。

大江高校は3年生が演劇の発表を行っているそうです。また、開演前に校長先生からは『この演劇を通じて「生きている喜び」を皆さんに感じてほしい』との言葉が生徒の皆さんに投げかけられました。校長先生の思い、私達の思いをのせて、舞台の幕が上がりました。

そしてカーテンコール。生徒の皆さんからはとても大きな拍手が上がりました。一人一人がそれぞれ何かを感じてもらえたのではないか、と思います。撤去・搬出の際にはとても多くの生徒さんが手伝ってくれました。劇団員との交流の中でまた多くの会話が生まれ、互いに楽しい時間を共有できたと思います。









高知商業高校の公演は、客席はリラックスした状態で開演。徐々に舞台上で行われている出来事に集中していく姿が印象に残っています。終演後には座談会が行われ、演劇部や放送部、生徒会の皆さんが参加してくれました。




上演の中で、「生きている幸せ」という言葉が出てきます。ある公演でその言葉を聞いた生徒さんが「生きてる幸せなんかわかんないよね」とつぶやいたのを強烈に覚えています。彼ら彼女たちの「幸せ」とは一体何なのでしょうか?勿論答えなんてそう簡単に出るものではないとは思います。
これから先、色んな経験を経て見つかるのかもしれませんし、自分が気付いていないだけかもしれません。
周囲には支えていてくれる人がいる事、幸せを願っている人がいる事。
そんな事を考えるきっかけになれたら良いな、と思います。

旅公演はまだまだ序盤。来週は兵庫県 淡路高校の公演からのスタートです!