『Touch~孤独から愛へ』の旅は9週目を終えました。
今週は鹿児島から始まり、長崎、福岡と駆け巡りました。
トップの写真は、鹿児島商業高校の体育館から見える桜島です。
11月20日 鹿児島商業高校
22日 口加高校
24日 福岡一般公演
鹿児島商業高校は、全国でも珍しい男子校の商業高校です。
朝、学校に着くと、多くの生徒さんが体育館に集まっており、搬入のお手伝いを元気よくやってくれました。
荷物の多さに驚きつつ、「公演楽しみにしています!」と、期待をもって授業に向かっていきました。
本番は、最初から最後までグッと集中して、舞台に熱い視線を送っている彼らの姿がとても印象的で、カーテンコールの割れんばかりの拍手とともに、彼らのエネルギーをすごく感じました。
舞台撤去のお手伝いも、バレー部の生徒さんをはじめ、多くの生徒さんが参加してくれました。
「生徒もよく見ていましたが、教員もすごく喜んでいました。『すごいね。今年の鑑賞会は!』と、驚いていましたよ。」と、担当の先生が話してくれました。そう話す、担当の先生もとても興奮している様子でした。
↑鹿児島商業高校での集合写真。
口加高校は、今回で風の公演は6回目の上演でした。
開演前から「わぁ、すごい!」、「どうなっての!?」などの声がおこり、興奮と期待のなか開演しました。
公演が始まると終始リラックスした雰囲気で、目の前で起こる出来事にそれぞれが自由に反応していました。
公演後は、多くの生徒さんが舞台に駆け寄って、小道具に触ったりスタッフや出演者に質問をしたりしていました。生徒さんだけでなく、多くの先生方も「本物を見せられてよかった。やってよかったです。」など声をかけてくれました。
テスト前ということで舞台撤去のお手伝いの予定はなかったのですが、自主的に「手伝いたい。」という生徒さんが体育館を訪れ、お手伝いをしてくれました。その間にも、下校していく多くの生徒さんが劇団員に声をかけ、質問や感想を伝えてくれました。彼ら彼女らの好奇心の旺盛さ、興味をもったことに進んで飛び込んでいく姿に、僕たちも元気をもらいました。
↑口加高校にて。舞台見学をしている生徒さんから質問を受けるトリート役佐野準。
↑口加高校にて。舞台撤去を最後まで手伝ってくれた生徒さんとの一枚。
そして、週末には、福岡のももちパレスで、一般公演を行いました。
この公演に、今中国・四国地方で『星の王子さま』を巡演している劇団員、ツアーメンバーが応援に駆けつけてくれました。
4年振りとなる福岡の一般公演。小さなお子さんから年配の方まで、さまざまな年代の方々が訪れてくれました。
そのなかには、今ツアーで学校で『Touch』を見て「もう一度見たい!」ということで見に来てくれた高校生や、「高校生の時に『Touch』を見て、大人になった今、見たいと思って来ました。」という方など、数多くのうれしい再会もありました。
本番は、厳しくも優しい客席の視線に支えられて、いい公演をつくることができました。鳴りやまない拍手が客席と舞台のいい関係を物語っていました。
演劇は、見ている人にとってそれぞれを映す鏡のようなものだと思います。
「見る」ことを通して今の自分だけでなく、その後ろにいる過去の自分も映します。
人によっては、思い出したくない部分や触れてほしくない部分が見えてしまうこともあるでしょう。
それでも、「思い出せて良かった。振り返れてよかった。見てよかった。」という人々に、強さと優しさを感じます。
『Touch』が「何か」に触れる瞬間を、一回一回の公演のなかで観客とともに発見する。
そのことの大切さと重さをあらためて考える1週間でした。
人間にとって演劇がなぜ必要なのか。なぜ演劇なのか。
常に問い続け、考え続けています。
自分たちのやりたいこと、観客とつくりたいことをブラさずに、一回一回をやりきっていきます。
『Touch~孤独から愛へ』の旅はこの後も12月19日まで続きます。
そのあとは、拠点劇場レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演が待っています。
凱旋公演については、また追って更新しますので、お楽しみに。
佐藤勇太
今週は鹿児島から始まり、長崎、福岡と駆け巡りました。
トップの写真は、鹿児島商業高校の体育館から見える桜島です。
11月20日 鹿児島商業高校
22日 口加高校
24日 福岡一般公演
鹿児島商業高校は、全国でも珍しい男子校の商業高校です。
朝、学校に着くと、多くの生徒さんが体育館に集まっており、搬入のお手伝いを元気よくやってくれました。
荷物の多さに驚きつつ、「公演楽しみにしています!」と、期待をもって授業に向かっていきました。
本番は、最初から最後までグッと集中して、舞台に熱い視線を送っている彼らの姿がとても印象的で、カーテンコールの割れんばかりの拍手とともに、彼らのエネルギーをすごく感じました。
舞台撤去のお手伝いも、バレー部の生徒さんをはじめ、多くの生徒さんが参加してくれました。
「生徒もよく見ていましたが、教員もすごく喜んでいました。『すごいね。今年の鑑賞会は!』と、驚いていましたよ。」と、担当の先生が話してくれました。そう話す、担当の先生もとても興奮している様子でした。
↑鹿児島商業高校での集合写真。
口加高校は、今回で風の公演は6回目の上演でした。
開演前から「わぁ、すごい!」、「どうなっての!?」などの声がおこり、興奮と期待のなか開演しました。
公演が始まると終始リラックスした雰囲気で、目の前で起こる出来事にそれぞれが自由に反応していました。
公演後は、多くの生徒さんが舞台に駆け寄って、小道具に触ったりスタッフや出演者に質問をしたりしていました。生徒さんだけでなく、多くの先生方も「本物を見せられてよかった。やってよかったです。」など声をかけてくれました。
テスト前ということで舞台撤去のお手伝いの予定はなかったのですが、自主的に「手伝いたい。」という生徒さんが体育館を訪れ、お手伝いをしてくれました。その間にも、下校していく多くの生徒さんが劇団員に声をかけ、質問や感想を伝えてくれました。彼ら彼女らの好奇心の旺盛さ、興味をもったことに進んで飛び込んでいく姿に、僕たちも元気をもらいました。
↑口加高校にて。舞台見学をしている生徒さんから質問を受けるトリート役佐野準。
↑口加高校にて。舞台撤去を最後まで手伝ってくれた生徒さんとの一枚。
そして、週末には、福岡のももちパレスで、一般公演を行いました。
この公演に、今中国・四国地方で『星の王子さま』を巡演している劇団員、ツアーメンバーが応援に駆けつけてくれました。
4年振りとなる福岡の一般公演。小さなお子さんから年配の方まで、さまざまな年代の方々が訪れてくれました。
そのなかには、今ツアーで学校で『Touch』を見て「もう一度見たい!」ということで見に来てくれた高校生や、「高校生の時に『Touch』を見て、大人になった今、見たいと思って来ました。」という方など、数多くのうれしい再会もありました。
本番は、厳しくも優しい客席の視線に支えられて、いい公演をつくることができました。鳴りやまない拍手が客席と舞台のいい関係を物語っていました。
演劇は、見ている人にとってそれぞれを映す鏡のようなものだと思います。
「見る」ことを通して今の自分だけでなく、その後ろにいる過去の自分も映します。
人によっては、思い出したくない部分や触れてほしくない部分が見えてしまうこともあるでしょう。
それでも、「思い出せて良かった。振り返れてよかった。見てよかった。」という人々に、強さと優しさを感じます。
『Touch』が「何か」に触れる瞬間を、一回一回の公演のなかで観客とともに発見する。
そのことの大切さと重さをあらためて考える1週間でした。
人間にとって演劇がなぜ必要なのか。なぜ演劇なのか。
常に問い続け、考え続けています。
自分たちのやりたいこと、観客とつくりたいことをブラさずに、一回一回をやりきっていきます。
『Touch~孤独から愛へ』の旅はこの後も12月19日まで続きます。
そのあとは、拠点劇場レパートリーシアターKAZEでの凱旋公演が待っています。
凱旋公演については、また追って更新しますので、お楽しみに。
佐藤勇太