風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌ炎』 九州・広島巡回公演 第9週目 

2016-11-27 16:41:57 | 全国巡回公演
九州ツアーも9週目に入りました。今週は、

11月21日 日向工業高校(宮崎県)
   22日 大村城南高校(長崎県)
   24日 長崎女子商業高校(長崎県)
   25日 北陵高校(佐賀県)



日向工業高校
4回目の風の上演をする学校です。
生徒数300人ほどの学校ですが、先生も生徒も今日の公演を楽しみにしていました、という感じが体育館の中でひしひしと伝わってきます。
ニコニコしながら、そして真剣に見入っている姿が印象的でした。
後片付けを、仕込みの時に見学に来ていた電気科3年生、生徒会、そしてバスケ部の生徒さんが手伝ってくれている姿を見て、ある先生が語ってくれた
「彼らは身体を動かしてものを作ることを学んでいます。今日の芝居で、ジャンヌの中の何が出来事を作り出したのかを感じとっていると思います。」
ということばが心に残りました。




後片付けを手伝ってくれたみなさんと。

大村城南高校
小高い丘の上にあるこの学校からは、正面に大村城跡(公園)、左手に大村湾が見渡せます。体育館での公演です。
この学校では初の公演でしたが、担当の大崎先生とは壱岐で、町田先生とは五島でと、島での公演の時以来の再会となりました。
熱気にあふれた客席で、どんなに小さなことでも見逃すまいとする視線が舞台と客席とのやりとりを生みだしていました。
カーテンコールの際、生徒さんが、「煙がパァーっと出て、炎がバッと上がっていったなかに私にとってのジャンヌがハッキリと生まれました。」というあいさつは印象的でした。


二段咲きで知られるオオムラザクラ。大村市内のオオムラザクラは、この学校の木を親木として裁植された。


開演直前。


終演直後。体育館の控室に集まってきたみなさん。



長崎女子商業高校
内装が全てレンガ造りという趣のある長崎市民会館での公演でした。
「笑顔と感動が演劇の本質なんだなと改めて感じさせられました。」と、カーテンコールで述べてくれた生徒さんのことばのように、笑い声に湧いた客席でした。
この学校は風の公演が8回目となります。
細かなことに大きく反応をしながら、時に体を乗り出して舞台を見つめたり、時には自分自身と向き合いながら芝居を見ているということを強く感じた公演でした。


カーテンコールであいさつをする生徒さんと開場前に打ち合わせをするスタッフ・佐田剛久。


開演前の少し緊張気味の音響スタッフ・酒見篤志。

北陵高校
いよいよ冬を感じさせる肌寒い天気となった体育館での公演でした。
この学校は2年前に『ヘレン・ケラー』を上演しているので、3年生は『ヘレン・ケラー』に次いで風の芝居を2回見ることになります。
テスト期間中にもかかわらず、朝から生徒会のみんなが搬入を手伝ってくれました。その後は先生方が。
芝居を見るだけでなく、風のメンバーと触れ合える機会を少しでも多く作ってやりたい、との担当の先生の意図によるものでした。
ある時は距離を保ち、ある時は芝居に介入してくるほどに近づいてくる、という印象的な公演でした。
後片付けにも多くの生徒さんが手伝ってくれて、そこここで劇団員と生徒たちが語り合っている様子は、担当の先生の狙い通りだったのではないでしょうか。


朝から搬入を手伝ってくれた生徒会のみなさん。


いよいよ開演です。



いよいよ来週は10週目です。

語り手役:柳瀬太一




『ジャンヌ・ダルク〜ジャンヌと炎』九州・広島巡回公演 第8週目

2016-11-21 22:38:09 | 全国巡回公演
今週は、
11月14日(月) 宮崎日本大学中学校・高校
   15日(火) 上天草高校
   16日(水) 鹿児島情報高校
   17日(木) 八女農業高校
   18日(金) 福岡大学附属大濠中学校


での公演でした。

宮崎日本大学中学校・高校(同校さくらアリーナ)
宮崎日本大学中学校・高校は本来、10月5日に公演を行う予定になっていましたが、前日までの台風の影響で中止になっしまった学校でした。
しかし、学校の先生方と劇団の話し合いから、何とか今年の公演が実現した学校です。
開演前に担当の先生からの挨拶で、「今年の公演はできないと思っていた。一度は中止にしました。しかし、高校3年生にとっては最後の芸術鑑賞。何とか今年、この公演を実現したかった」と生徒の皆さんの前で話していました。
この話し合いのために学校に伺っていたのは、語り手役の柳瀬太一でした。
風の劇団員もこの公演のためであれば、どんな距離からでも学校に向かい宮崎日本大学での『ジャンヌ・ダルク』を創りたいと切に願っていました。
先生方と劇団の願いが公演という形となって結ばれた一日でした。



前日は日曜日にもかかわらず部活動に出ていた生徒さんのお手伝いもありました。



そして、宮崎日本大学中学校・高校では2014年に『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』の公演を行っています。
ほとんどの生徒の皆さんは、髙階ひかりのアニー・サリバンを観ているので、ジャンヌ・ダルクを演じる髙階にとまどいながらも「サリバン先生ですよね?」と確認していました。



上天草高校(同校体育館)
上天草高校は全校生徒が300名の学校ですが、観劇中の真剣な表情、そしてピンと張り詰めた緊張感は驚きを覚えました。
沈黙の中でも生徒さんの視線は、ジャンヌの生きる1分、1秒を逃さぬかのように舞台に向けられていました。



そして、終演後には図書委員、放送委員、バドミントン部の皆さんが片付けの手伝いをしてくれました。
その姿を見ていた他の部活動の生徒さんが参加してくれて、当初20名くらいのお手伝いがこんなに参加してくれていました。



何よりも印象的だったのは、先生方が率先して片付けに参加してくれる姿でした。
生徒さんと共に動き、声を出し、片付けを眺めていたみんなに声をかけ、参加する勇気のきっかけを創りだす。
片付けを作業としてではなく、生徒と共に楽しみながら団結して動いている姿は、一日だけ公演に伺い、また次の場所へ向かってしまう私たちには、決してできない上天草高校の日々の積み重ねを感じ、とても素晴らしい時間でした。



鹿児島情報高校(宝山ホール)
鹿児島情報高校は3年前に『Touch〜孤独から愛へ』以来で6回目の風の公演です。
午前中の公演とは思えないくらい開演直後の彼ら、彼女たちの盛り上がりは目を見張るものでした。
そして、話が進むごとにその盛り上がりは集中力となり、時に笑いを起こしながらも真剣な大人の表情も見せてくれていました。



終演後にはバックステージツアー、座談会も行われ、出演者の話を興味深く聞いていました。







演劇部の皆さんは衣装や小道具を実際につけてみることから、俳優だけではなくそれを支えるスタッフの存在にも触れようとしていたように感じました。



八女農業高校(同校体育館)
八女農業高校は2011年の『Hamletーto be or not to be』でも伺いました。風は3回目の出会いになります。
体育館での公演は、生徒の皆さんはフロアに座っての公演となります。
劇場で観劇を行うのとは違い、一人ひとりに座席はありません。しかし、その代わりに隣や前後の境界線が存在しなくなります。
この日の公演は、舞台と最前列が少し離れていましたが、登場してきた俳優の呼びかけに即座に反応し全校生徒が舞台により近いところまで座る位置を移動してくれました。劇場での公演では決してできない瞬間に、胸が熱くなりました。
せっかくの出会いの瞬間を舞台も客席も、お互いに求め合っているようにして芝居が始まっていきました。



終演後は生徒会の皆さんが片付けを手伝ってくれました。
舞台を解体していく中で、出演者やスタッフからどのようにして舞台装置が作られたのかを、真剣に聞き入っている姿がとても印象的でした。





福岡大学附属大濠中学校(ももちパレス)
この週、最後の公演は初めて風の公演を行う中学校です。
ももちパレスに向かう途中、大濠中学校の正面をバスが通り、その近代的な建物に驚きながらも、数時間後には劇場で出会うことができると期待に胸が躍りました。





終演後、退場しながら「難しいと思ってたけど、観ていくうちに観ちゃってたよね。」と会話していく生徒さんもいました。



確かに、ジャンヌ・ダルクの物語は世界史を勉強していない中学生には難しいと思われますが、演劇を観ることが歴史的人物との出会いを生み、その人間への関心や興味を創りだし、観る自分を自身の力から創りだしていくのではないかと感じました。
観劇の最中は、中学生らしい楽しんでいる笑い声と、集中から音も立てず刺さるように舞台を見つめる真剣な姿の両方が舞台から見えました。



終演後に担当の先生の声かけもあり、ジャンヌ・ダルクと話をしてみたいと、急遽、座談会が行われました。

11月半ばを過ぎ、ジャンヌ・ダルクのツアーは後半に入りました。
このツアーに参加して以来、芸術鑑賞の場の中で、演劇が様々な願いや発見の場、人間の可能性を生み出していることを実感しました。
そして、一人の願いや可能性をそこに関わる誰かに結びつけ、より多くの出会いを生み出していることを観劇している客席の中から見ることができました。

今、学校に通っている生徒に観せたいという願い、ジャンヌの生きた瞬間と出会いたい、難しいと思っていても観てしまっている自身との出会い。これらは全て、客席にいる生徒の皆さんの演劇を見る姿が、小さな願いや出会いの瞬間を一つひとつ結びつけています。
この小さく結ばれた願いが、繋がりをもって各学校の絆となってほしいと願います。

アンセラン/ピエール・コーション 白石圭司

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー最終週

2016-11-19 15:28:44 | トピックス
9/23日からスタートした2016年秋の『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』巡回公演。いよいよ最終週となった今週は、神戸から千葉、新潟を旅しました。

11月14日 兵庫県 神戸国際中学・高校 同校体育館
11月15日 千葉県 千葉英和高校1・3年生 同校講堂
11月16日 新潟県 柏崎高校 柏崎市文化会館アフォーレ



神戸国際中学・高校





風の公演は初めての学校です。
舞台に起こる出来事、登場する人びと、その関係の変化の刻々を、それぞれに受け止めていることが、舞台上からじわじわと感じる公演でした。
客席とともに歩いている、という感覚。
カーテンコールでは生徒会長さんが、「人とつながっていくことの大切さを感じました」また「体育館にこんな大きな舞台ができて、演劇を観るのは初めてだったので、貴重な体験でした」とお礼の言葉をいただきました。
観てくれる生徒たちを思いながら、5時間かけての設営。劇場となった体育館に驚きの声を聞くと、ほんとに嬉しいです。
終演後、準備を進めてくれた鑑賞行事ご担当の先生が「生徒たち一人ひとりがそれぞれに感じ、考えていることが、一緒に観ていて伝わってきた。それが本当に良かった」と言ってくださった感想も大きな喜びでした。

終演後はお昼休みに演劇部の生徒たちとバックステージ。そのまま座談会となりました。

撤去の途中、授業の休み時間に「楽しかった!」と伝えにきてくれたり、トラックを見下ろす教室から「ジミー、がんばって‼︎」「お母さーん!お父さーん!」と、たくさんの生徒が大きな声で一人ひとりを呼びながら手を振ってくれたり、元気な姿に笑顔をいっぱいいただきました。
設営から本番、撤去して帰るまで、様々な交流の可能性が生まれるのが、体育館での公演の楽しさのひとつです。













千葉英和高校1・3年生





千葉英和高校では2011年に『ヘレン・ケラー』を上演しており、5年ぶり、2度目の公演です。
今回は演劇部員の皆さんが、朝の搬入から退出まで丸1日一緒で仕込みと見学をし、座談会も行いました。顧問の先生がせっかくの機会だからと準備してくださり、稽古やのことや、それぞれが演劇をはじめたきっかけなど、たくさんの話もし、特別な時間となりました。

学校のチャペルでの公演。
開演前から生徒たちの元気な声が聞こえてきます。上演中も大きな笑いが起こったり、 集中した沈黙となったり、活気のある応答が、舞台に届きました。
終演後には、楽屋となった家庭科室にいる出演者たちを見つけ、多くの生徒たちが駆け寄ってくれ握手。様々な質問や感想を口にしてくれました。
明るい笑顔とそれぞれの言葉に、2時間を共有したよろこびを感じると共に、若い観客のみんなの弾力ある想像力に、あらためて感心します。

前担当でもある教頭先生は、前回公演とレパートリーシアターKAZE、そして今回と3度の観劇をしてくださいました。「観るたびに新しい発見があって」と帰り際にいただいた言葉は、大切にレパートリー上演をする劇団として嬉しく、誇らしい思いでした。









11月16日 柏崎高校

秋の『ヘレン・ケラー』旅公演、千秋楽の今日は、演劇部の1年生2名と顧問の先生が朝から仕込みの手伝いと見学に来てくれました。
旅公演の舞台は、トラックでの持ち運びと機能的な設営の為の工夫がいっぱい。その仕組みに興味津々な様子で、舞台づくりに参加です。







本番は新しい生徒会メンバーの任命式の後に始まりました。
開演からすっと視線が集まり、無言で多弁なその視線の中に、舞台が刻々と運ばれていきます。536人の生徒たち。劇場に充満していくような、一人ひとりの放つ静かなエネルギーが印象に残ります。
カーテンコールでは花束をいただき、生徒会長さんが「見入ってしまいました」「限界を決めつけないで人と接したい」と話してくれました。

終演後にはバックステージに多くの生徒たちが残りました。
一緒に片付けたい! と申し出てくれた生徒たちは撤去に参加。話したい、という生徒たちとは撤去を見ながら座談会を設けました。
「演劇をはじめたきっかけを教えてください」
今日はいくつかの場面で、この質問を受けました。この人は何を思ってはじめ、いまに至るのだろう、様々な未来を思う彼らにとって興味深い問いなのですね。
座談会終了後も撤去が終わって戻ってきた生徒たちが加わり、退館ぎりぎりまで話が続きました。







『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』2016秋ツアー、2ヶ月の旅が終わりました。
10月中旬にアニー・サリバン役を交代した渋谷愛は、九州で来週から始まる『星の王子さま』ツアーの打ち合わせと生徒たちとのワークショップの為に、一足先に芸術監督と九州入りしています。
千秋楽を終えた『ヘレン・ケラー』のメンバーは、この後それぞれ『ジャンヌ・ダルク』と『星の王子さま』ツアーに合流するなど、年末まで駆け足です。

観客の持つ力ー見、聞き、感じ、記憶を呼び戻し、時を旅し、出会い、考える、その力を信じて、日々の舞台に立ってきました。
若い観客の目は厳しく、優しく舞台に注がれました。
彼らの何を触発し、その目に、耳に、記憶に何を残し得たか、全てを知ることは出来ませんが、観客と舞台の一人が、互いに存在し得た旅であったと実感します。
公演の為に尽力くださった先生方、観てくれた生徒の皆さん、ありがとうございました!

アニー・サリバン役 柴崎美納

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー7週目

2016-11-17 11:10:42 | 全国巡回公演

今秋の『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』のツアーもあと一週間となりました。
先週の岩手県での公演を終え、いったん東京へ。翌日には愛知県安城市へ。

11月7日(月) (愛知県) 安城高校 安城市民会館
11月8日(火) (大阪府)市岡東中学校 同校体育館
11月10日(木) (高知県)安芸中学校・高校 同校体育館

安芸高校
安城高校での上演は初めてとなります。





驚いたのは今回の芸術鑑賞会のご担当の先生が 、劇団と不思議なご縁があったこと。
中学生のとき、そして高校生の頃と『ヘレン・ケラー』を観劇し、今回教師として教え子たちと一緒に観ることになりました。
劇団は今、創立30年です。大切なレパートリーとして上演を重ねてきた年月があるからこそ、今回のような出会いも生まれてきたのでしょう。そしてその思いが伝わるかのように、生徒さんたちのカーテンコールでの拍手はとてもあたたかく素敵なものでした。ありがとうございました。



公演後には演劇部と有志の生徒さんがバックステージを見学してアニー役の柴崎と座談会へ。開演前の校長先生のお話に「みなさんが人間を感じ、考える時間となってほしい」とありましたが、生徒さんたちもそのことをしっかり感じとった座談会だったようです。ご担当の先生はお子さんが生まれたばかりとのこと。次回観るときには、父親としてまた新しい発見が生まれてくるのではないかと楽しみにして下さいました。

市岡東中学校
愛知から大阪市へ。市岡東中学校も風は初めてとなります。



演劇鑑賞はやっていたそうですが、今回のような大掛かりの舞台は初めてとのことで、先生方も楽しみに待っていて下さいました。体育館に入場した時の中学生の驚きの声から、これから共にする時間への期待が感じられます。







こじんまりとした空間の中で、とても身近に触れ合えた二時間を過ごした上演でした。生徒会役員のみんなは舞台裏も見学して、自分たちの発表会に向け良い刺激になってくれたら嬉しいです。



安芸中学校・高校
今秋二回めとなる高知県へ。



安芸中学校・高校は2007年の『星の王子さま』以来の上演で、前回来た旅メンバーも懐かしく思い出していました。
保護者の方、同窓生や地域の方々もたくさん来ていただき、終演後に呼びかけていただいたバックステージ見学は100人近いみなさんが舞台上に。







私たちも驚きましたが、校長先生はじめ先生方がその様子を見て、「こういう経験が大切ですよね。」と笑顔で眺めながら喜んで下さったのが嬉しかったです。
後片付けは運動部の生徒さんはじめ、たくさんの方にお手伝いいただき、二階の体育館にもかかわらずあっという間に舞台装置はトラックに積み込まれました。ほんとにありがとうございました!


あと、三年前に『ヘレン・ケラー』を上演し、今年6月に『ジャンヌ・ダルク』の公演でお世話になった愛媛県の丹原高校。美術部員のみなさんが劇団員の似顔絵を描いてくださり、思い出深い交流の時間を過ごした高校です。
つい先日公演後のご挨拶に伺ったところ、写真の麺をお土産にたくさんいただきました。



お米から作った麺でコメコ麺です。丹原で人気売り出し中らしいです。美味しそうです。
ほんとうにありがとうございます。おいしくいただきます。

アナグノス役:緒方一則

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 九州・広島巡回公演 第7週目

2016-11-13 20:32:26 | トピックス
今週は
11月7日(月) 佐賀商業高校
   8日(火) 鞍手竜徳高校
   9日(水) 北九州市教育委員会主催
        市内中学合同鑑賞
   10日(木) 荒尾・岱志高校
   11日(金) 串木野高校
   12日(土) 松陽高校


での公演でした。


佐賀商業高校(同校体育館)

佐賀商業高校での公演は風5回目の公演となりました。
この日の朝、トラックが入る時に、正門の側にいた生徒さんが元気よく挨拶をしてくれました。
体育館にトラックつけるとき、吹奏楽部の生徒さんが練習をしていた姿がとても印象に残っています。
本番中は、700人の生徒さんが静かな眼差しを舞台に向けてくれていました。

公演後のカーテンコールでは、生徒会長さんが「ジャンヌの諦めない心と勇敢な姿から勇気をもらいました」とお礼の言葉と花束をいただきました。
終演後の舞台撤去では、野球部一年生の生徒さんたちがお手伝いしてくれました。
その中になんと去年、星の王子さまを見た生徒さんがいました。
「演劇見るのは初めてでしたけど、映画とは全く違うところが面白かった」と感想を話してくれました。

バスが出るとき、最後まで手を振ってくれてありがとう!










鞍手竜徳高校(ユメニティのおがた)

鞍手竜徳高校は風初めての学校です。担当の先生が、「 三年に一度の芸術鑑賞行事では、ずっと演劇をやりたかったのですが、演劇がやれずにいて、やっと演劇が、風さんの公演が実現できました。」とおっしゃっていました。先生方もこの日の公演に期待をしてくれていました。

この日の公演は近隣の小学生5・6年生が招待されて観劇しました。
宮田北小の小学生が手を振って応援してくれました。
幕間の休憩中、生徒さんたちが舞台の身振りの真似をしていたそうです。

生徒会の生徒さんと、担当の先生が、終演後に楽屋を訪ねてくれました。
「ジャンヌダルク面白かったです」とコメントをいただきました。




北九州市教育委員会主催市内中学校合同公演
(北九州芸術劇場中劇場)

午前の部 5校
富野中 板櫃中 湯川中 篠崎中 八児中


午後の部 4校
志徳中 菅生中 小屋瀬中 石峯中


板櫃中は語り手を演じた柳瀬の母校です。
教育委員会の担当の花田さんは浅川中学校で、以前肝っ玉おっ母をみていて、「風さんの芝居を懐かしく感じました」とおっしゃってました。
開演前には、教育委員会の方が「このジャンヌダルクの公演が、いろんな大切なことをみんなに語りかけてくれるでしょう」とおっしゃってました。
午前・午後とそれぞれに演劇を楽しんでくれていました。




荒尾高校・岱志高校(同校体育館)

仕込みの時に、体育館をのぞきにきた生徒さんが「すごい、期待してた以上にすごい!」と舞台セットのスケールの大きさに驚いていました。

カーテンコールでは、「ジャンヌダルクを楽しみにしていました。1番印象に残ったのはジャンヌの戦う姿です」とお礼の言葉をいただきました。

この日のカーテンコールでは、スタッフを含め、役者ひとりひとりに、ひとつづつ花束をいただきました。
舞台撤去のお手伝いは、荒尾高校の生徒さん、バレー部女子、そして有志の子たちがお手伝いにきてくれました。
何人もの生徒さんたちが、ジャンヌに握手を求める姿が印象に残っています。












串木野高校(同校体育館)

この日の公演は保護者の方も観に来てくれました。
担当の先生の今徳先生は、鹿児島東高校でハムレットを見ています。「風のことは信頼しています。今回の公演を楽しみにしていました!」とおっしゃっていました。

とにかく明るく元気な生徒たちで、バラシの時に役者に握手やサインを求める姿がとても力にあふれていました。
終演後の舞台撤去のお手伝いでは、2年1組の皆さんがお手伝いにきてくれました。
なかには2年1組以外の生徒さんも一緒にきていたようです。
「なんで、あんたが来てるのよー2年1組だけだよー」「いいじゃーん、来たかったんだもん、2年1組だけなんてずるい!」という会話が聞こえてきて、とても微笑ましく感じました。和やかな雰囲気で舞台撤去が進み、感激しました。
本当にありがとう。












松陽高校(同校体育館)
松陽高校は3年前に「Touch〜孤独から愛へ」の公演を見てくれています。再会に胸が膨らみました。
この日の公演は開校記念日に行われた公演でした。
終演後のカーテンコールでは、「シャルル王子の戴冠式で、平和の象徴ユニコーンと共に舞台に立つジャンヌの姿が、印象に残った」とお礼の言葉をいただきました。

松陽高校は、音楽科がある学校で、担当の先生は音楽の先生です。そして、吹奏楽部の生徒さんが舞台撤去のお手伝いをしてくれました。体育館で公演するのは初めて、終演後に会った生徒さんが、「すごかった、楽しかった、頑張って下さい!」と声をかけてくれました。










演劇部座談会
この日の座談会では、19人の生徒さんが参加してくれました。
将来、演劇を続けていきたいという三年生が、何人も参加してくれていました。将来の進路のことや、演劇のやりがいについて、質問がありました。不安を抱えながら、質問を重ね、
その質問の中からまた新しい質問が生まれてくるような、座談会になりました。

今週もたくさんの若い観客との出会いを重ねてきました。
彼らの眼差しはときに厳しく、ときに優しく舞台に注いでくれます。
彼らが演劇を通して、何を見、何を感じようとしているのか、一回一回の公演を全身全霊でやりきっていきます。

ベットフォード公爵役/車 宗洸

『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』西日本・東日本地域巡回公演ツアー6週目

2016-11-07 19:50:44 | 全国巡回公演
『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』秋の巡回公演もついに11月に突入しました。
トップの写真は東京都のお茶の水女子大学附属中学校でのカーテンコールの写真です。
演劇部員さんより素敵な挨拶の言葉を頂きました!

11月1日(火) (群馬県) 利根商業高校 利根沼田化会館
  2日(水) (埼玉県) 早稲田大学本庄高等学院 本庄文化会館
  4日(金) (東京都) お茶の水女子大学附属中学校 同校体育館
  5日(土) (岩手県) 岩手県社会福祉協議会・児童福祉施設協議会 都南文化会館キャラホール


利根商業高校
『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』第6週目の始まりは、私たちにとってもう一つのホームである風のアトリエ「月夜野演劇工房」のある群馬県での公演でした。
風の公演は初めてとなる利根商業高校での公演。
開演前には、教頭先生から生徒の皆さんに「心豊かに鑑賞して下さい。」というメッセージと共に大きな拍手で開演しました。



カーテンコールでは、担当の湯浅先生から、「今日は本当にありがとうございました。」とお礼の言葉を頂き、代表の生徒さんからは、「本番中、時間を忘れて見ていました。」と温かい表情で素敵な言葉を頂きました。
また、終演後にはバックステージツアーが行われました。





バックステージツアーには、たくさんの生徒さん、そして先生方も一緒に舞台に上がり、好奇心の赴くままに全身で舞台を感じてくれているようでした。
また、舞台と触れると同時に、「ヘレン・ケラー」という作品を通して自身の中から湧き上がった想いや質問を役者やスタッフに熱く語りかけてくれる生徒さんの姿や、自分の中で心に残ったシーンを「このシーンが面白かったです!」と実際にいくつかのシーンを再現して見せてくれる生徒さんの姿にも出会え、本番、バックステージツアーを通し、色濃い時間となりました。

早稲田大学本庄高等学院
今週2日目は、今回も風は初めてとなる埼玉県の早稲田大学本庄高等学院での公演でした。
開演前には私服や制服など様々な格好の生徒さんが元気に入場する姿が印象的でした。
幕のないむき出しの舞台や、会館という日常とは少し離れたこの場所で、これから何が起こるのだろうかという興奮と緊張が伝わってくる客席。







客席からの大きな声援と拍手で始まった公演でした。
ですが、時には静かに舞台を見つめる視線、時には舞台と呼応する様に客席から漏れる笑いや息づかいを舞台上からも感じ、約2時間、「ヘレン・ケラー」という作品を客席の彼らと一緒に旅をしながら、共に創り上げる時間となりました。
カーテンコールのアニー・サリバン役の柴崎の「自分らしい明日を探して」というメッセージやヘレン・ケラー役の稲葉のあいさつの言葉を彼らは真っ直ぐな表情で受け止めていました。
終演後には、バックステージツアーと座談会が行われました。



舞台監督の佐田による、大道具の工夫や説明を真剣な表情で聞いている生徒さんの姿。
また、退場の際に出席表と感想を書いた紙を生徒さんが提出する仕組みになっており、「感動しました。」、「舞台に引きこまれました。」など様々な感想の言葉が書かれていたことを嬉しそうな表情で先生が伝えてくれました。

お茶の水女子大学附属中学校
今週3日目の公演は、2010年の『Touch』、2013年の『ヘレン・ケラー』の公演より3回目、3年ぶりとなる東京都のお茶の水女子大学附属中学校の体育館での公演でした。



開場と共に「うわぁー!いつもと違う!」、「あれ何だろうね。」と友人と話をしながら入場してくる生徒さんや、劇場へと変わった体育館を静かに見渡し観察している生徒さんの姿など、開演前から空間を噛みしめている様でした。
体育館公演ということもあり、客席との距離はとても近く、舞台上で次から次に起きてゆく役者のどんな小さな変化も見逃さず全身で舞台に向き合う客席からの好奇心の波に空間が揺り動かされている様な感覚でした。
終演後には、3年生の演劇部員さん2人から「私たちはもう引退してしまいましたが、この公演が後輩たちにとって次に繋がるものとなればと思いました。」、「僕も引退してしまいましたが、高校生になっても演劇を続けていきたいと思いました。あと、舞台が大きくて凄かったです。」と、公演を通して自分の感じた素直な言葉、そして、誰かを想い、伝えてくれた素敵な言葉を頂きました。







終演後にはバックステージツアーと後片付けを見ながらの座談会も行われました。
好奇心溢れる豊かな心を持つ彼らにとって、仲間と一緒過ごしたこの時間が、少しの糧となって貰えればという想いでした。




岩手県社会福祉協議会・児童福祉施設協議会主催
そして、今週最後の公演は、岩手県社会福祉協議会・児童福祉施設協議会主催の公演でした。
2011年の東日本大震災の年に行なった「ヘレン・ケラー」の公演以来、5年の歳月を経て実現した、主催者の方々と私達にとっての念願の公演。





《平成28年度 福祉の心を学ぶ鑑賞会》という一つのテーマを持ち開催された今回の公演。
会場には新聞やポスターを見て足を運んで下さった方から社会福祉施設、児童福祉施設の方々など、当日400人以上の方々が集まって下さいました。





また、入り口には、岩手県社会福祉協議会による手作りの小物やお菓子などの販売と展示も行っており、とても賑わっている様でした。
カーテンコールでは、今日観に来てくれた子供達から、岩手県のお菓子と「ありがとうございました。」と言葉を頂きました。
終演後には、バックステージツアーと座談会も行われました。



中には、新聞の記事を読み、「ぜひ、孫と一緒に観たい。」と2時間もかけて、お孫さんと公演観に来て下さったご家族の方もいらっしゃいました。
公演を通して、大切な人、友人や家族と小さなことでも喜び合ったり、考え合ったり一緒に過ごしたこの時間と想いがかけがえのないものとなって貰えれば幸いです。
そして、この様な貴重な時間を共に創り繋げて下さった岩手県社会福祉協議会、児童福祉施設協議会の皆様へ心より感謝申し上げます。

日常とは少し違った空間へと足を踏み入れる入場の瞬間、舞台での公演、劇団員や仲間や先生たちと過ごすバックステージツアーや座談会、その公演の中で彼らが出会う、その小さな発見と思考がとても尊いものだと強く感じさせられる1週間でした。
『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の秋の巡回公演も残り2週と終盤に差し掛かってきましたが、残りの公演も精力的に頑張っていきます。

パーシィ役:倉八ほなみ

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』 九州・広島巡回公演 第6週目

2016-11-06 18:42:09 | 全国巡回公演
『ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎』秋のツアー6週目。月も変わり、公演の中日を迎えた今週は、4校6ステージの公演でした。

10月31日(月)熊本中央高校
11月 1日(火)東福岡高校
    2日(水)博多女子中学校・高校
    4日(金)佐賀清和中学校・高校



熊本中央高校

熊本中央高校での公演は7回目となりました。3年生は2年前に、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』を観劇しています。公演前にご担当の先生が「4月に震災があり、予算もなく今年は鑑賞行事ができるかなと思っていましたが、今日出演される柳瀬さんが学校に来られ、こういう時だからこそ見せてあげましょうよ、生徒さんたちに『ジャンヌ・ダルク』を見せてあげたい。頭ではなく、心の目で見てください。と言われました。その情熱、プロの方の演技をしっかり見てください」と挨拶されました。今秋のツアーで熊本での公演は今日が最初です。
公演が始まると、会場は客席から登場する役者に負けないくらい、元気な声で溢れていました。
舞台を見るまなざしが柔らかく、後半に向かうにつれて、何か深いところで見入っている様子は、とても印象的でした。





公演後に演劇部のみなさんとの行われた舞台見学と座談会。
座談会で「裁判官が出てくるシーンでは、どうなっていくのかジャンヌと同じ気持ちになって、とても怖かった」など次々と感想が出てきて、たくさん芝居の話が交わされたと、出席した高階(ジャンヌ)から聞きました。みなさんに見てもらうことができて本当によかったと思いました。そしてひとつでも胸に残してくれたらと思います。
様々な困難を乗り越え、まだまだ不安も多くあると思いますが、これからも一人ひとりが元気な「心」でいることを願っています。


東福岡高校

こちらの学校は、3年ぶりの上演となります。2500人以上が在籍する生徒さん方が1300人ずつ、午前は2、3年生、午後は1、2年生が観劇しました。



この日の午前中には、11月下旬から文化庁「次代を担う子どもの文化芸術体験事業~巡回公演事業」で、『星の王子さま』を福岡県、佐賀県、熊本県、長崎県の学校で上演するため、事前ワークショップを行っているメンバー3人が、合間をぬって、10月中旬まで自分たちも立っていた舞台を観劇に訪れました。

サイドギャラリーまで入った生徒さんたちがどんなふうに見てくれるか、私たちも気持ちが引き締まります。午前中の公演では笑いがあったり、それをこらえている人もいたり、全体がシーンと静まるなかでも、それぞれの反応があるなかで舞台が創られていきました。午後の公演でも芝居を受けとめている感じが強く、何が起こるのか立ち止まったり、どうしてなのか疑問に思ったりと、一人ひとりのなかで起きていることと舞台が交差しているようでした。
公演後、担当の先生が「これまで見たなかで、一番よかった。すばらしく、印象的な舞台でした。生徒たちにも聞いてみましたが感動した、よかったと言っていました」と、1000人以上の生徒さんたちが集中している姿にほっとされていたようです。
私たちにとっても、改めて生徒さん一人ひとりのなかで起きていることを見逃したくないと思う、とても大事な時間となりました。今日の観劇をこれからまたどこかで、何かあったときに思い出してほしいと思います。ありがとうございました。


博多女子中学校・高校

今週は、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』を上演した学校も多く、こちらの学校でも上演しています。公演は体育館で行われました。
さまざまな反応や声、楽しそうに笑ったりとパワー溢れる生徒のみなさんとの公演でした。
その声は、ジャンヌが囚われの身となった場面からは次第に変化し、静寂のなかでジャンヌの言葉に耳を傾け、熱く強い生徒たちのまなざしに違うパワーを感じました。
公演後には、ソフトテニス部をはじめ、バスケットボール部、バドミントン部、陸上部、剣道部そして大会前にも関わらずバレー部の生徒さんが舞台撤去を手伝ってくれました。





片付けをしながら『ヘレン・ケラー』を見た生徒さんが、アニー役をしていた高階(ジャンヌ)に、ヘレンとの出会いやラストシーンのことなど印象に残ったことを話してくれ、嬉しい再会もありました。

最後まで手伝ってくれたテニス部のみなさんと。





みなさんの笑顔と元気な姿に、私たちもたくさん元気をもらいました。
ありがとうございました!!


佐賀清和中学校・高校

こちらの学校での上演は今回で10回目となります。午前・午後の2回公演なので、前日に仕込みがありました。到着時には、体育館で練習をしていた放送部の生徒さん方が搬入を手伝ってくれました。





舞台設営にも率先して参加してくださった、ご担当の田川先生。

公演当日は学科ごとに、午前・午後と分かれての公演でした。午前は高校生が観劇。生徒さんたちの熱気が伝わってくる公演で、驚いたり、好奇心旺盛でストレートな反応が返ってきました。見て感じたことを隣の生徒さんと話しながら見ている姿は、ほほえましく、こちらも楽しくなったり、何が起こったんだろうと興味の湧く公演でした。午後は中学生と高校生が観劇。最初から最後まで集中してじっくりとしっかりと見てくれました。カーテンコール後、田川先生が午前では「いい時間をつくってくれてありがとう」午後では「いい舞台をつくってくれてありがとう」と生徒たちに語りかけた言葉は、本当にその通りで、とても素敵なことだと思いました。また先生からの急なフリで、先生と長く公演の場をつくってきた座長の柳瀬から生徒たちに挨拶、そしてまた風に上演してほしいと言う先生の言葉で公演が終了しました。



午前・午後の公演後には舞台見学がありました。
「違う学科の人と一緒に見れてよかった」「午後もまた見たいです!!」また、ここでも「サリバン先生ですよね!」と2年前に『ヘレン・ケラー』を見た生徒たちが、見た感想を細かく話したりなどさまざまな交流がありました。

公演後舞台の片付けに、放送部、バスケット部、バレー部、のみなさんが手伝ってくれました。
手際よく片付けてくれるなか、役者やスタッフと舞台の道具や、芝居の話が交わされる姿がありました。





撤去が終わり、別れを惜しむ生徒さんたちと。
先生、生徒のみなさん本当にありがとうございました!




9月26日からスタートした『ジャンヌ・ダルクージャンヌ炎』の公演は、中日が過ぎ後半へと向かいます。人と人が紡ぐ演劇という場で、生徒さん一人ひとりのなかに何かが生まれてくることを願って、生徒さんたちとつくってきた舞台、見てくれたものを手放さずに、一回一回の舞台を創ってゆきたと思います。

召使い・イザボー王妃役/工藤順子