5月23日 鹿沼高校 鹿沼商工高校
24日 鹿沼南高校 鹿沼東高校
4月26日から始まった今年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』の芸術鑑賞教室のための
巡回公演は、5月23日 栃木県鹿沼市の高等学校4校の合同公演で返り初日を迎えました。
7月中旬まで3年目の東日本地域への巡回公演は続きます。
演劇と音楽を隔年で鑑賞している鹿沼の各校の生徒さんとの2日間・4公演。
風は初めて伺う地域です。
どんな時間を客席とつくれるのか、とても楽しみに迎えました。

↑開演前の会場の様子。子どもたちの興奮が伝わってきます。
公演毎に感じたことは、登場人物に降りかかる出来事の一つひとつが、
客席の空気を動かし、その動かされたものが、舞台上に跳ね返ってくる。
その繰り返しをお互いが見逃すまいとして、“いま”という時間を感じ、
何かと出会っているような、そんな密度の濃いものを、私は身体に感じていました。
言葉では語りきれないきつさの中に見え隠れする人間に対する想いが、客席からの静かさの
視線や笑いに潜んでいる。
そんな“見ることの楽しさ”を感じさせてくれる劇場の時間だったと思います。


↑カーテンコールの様子。
4校の生徒の皆さん、そして先生方、忘れられない時間をありがとうございました。
肝っ玉達の旅は“生きることへの願い”を乗せて、幌車とともに今年も始まります。
これから出会う生徒の皆さん、そして先生方との新たな出会いの時間に期待しつつ。

↑鹿沼東高校新聞部の皆さんと記念の一枚。
文:肝っ玉おっ母役 辻 由美子