新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

2022.6.18美ヶ原トレイル

2022-06-20 | ハイキング・登山

金曜日の夜行バスで松本へ。本当は木曜日から出る予定だったが、美ヶ原行きバスは7月10日までは土日しか出ていなかった。8:15発に乗るためには夜行バスで行くか前泊するかだったが、仕事もあるので、夜行バスにしておいた。せっかく松本に出るので、帰りは松本城を見ようということになり、一泊することにしたが、土曜日の松本は結構宿泊代が高く、格安宿を見つけるのに一苦労。なんとか早割りで、予算内の施設を見つけることができた。

東京は猛暑になり、松本の方も暑そうと、私は薄着で出かけた。

後から気づいたことだが、美し原高原ホテル山本小屋なら、そんなに高い宿泊料ではなく、2食付きで往復の送迎がついているので、実質さほど高くもなく、まだ空きもあったのだが、切符の手配などしてしまったので、訂正するのも大変になる。ということで最初の予定のままにした。山本小屋ふるさと館という方を最初見ていて、高いので無理と思ったのだが、山小屋らしいのは前者の方だった。

松本に行く夜行バスは、池袋のサンシャインバスターミナルから出る昌〇バスというところのバスしかなかった。池袋24:30発。池袋に11時頃ついて、サンシャインの方に歩いていたつもりが、間違えたビルを目指してしまって、あと戻ったが、いつもの道を通らなかったので、バスターミナルへの行き方が分からなくなり、戻って地下に降りる人がいたので降りたが、その人を見失い、コース案内版は全く意味がつかめず、うろうろ。とにかくドアの向こうに人がいるみたいだったので、入口を探して入って行った。多分まっすぐ反対側の方らしかったので、歩いて行くと、別の人たちが歩いてきたので、お聞きしたら、このまままっすぐ行けばあるとのこと。その人たちの後を歩き続けて、エレベーターで、ドアを開けて下さっていたらしいが気づかず、ゆっくり歩いたので、その人たちは上にいらして、私たちは隣のエレベーターで追いかけて地下から一階にでた。記憶では一階だったと思ったのだ。早めに行っておいて良かったわ。池袋で迷子でした。

エレベーターを昇ったところで左手の方に人がいる気配がして、バスの案内の放送がけたたましく響き、待合室もあった。一人置きにしか座れず、荷物だけ置けた。バスは10分おきにあちこちに行く夜行バスが出ていて、甲高い女性の声の放送もひっきりなしだった。席が空いて座って眠くなるが、その放送の声で眠れない。

次々と関西だ東北方面などへのバスが出て行って、24時を過ぎたらさすがに本数が減って、最後から2台目が松本行きだった。何番のバス停か放送と画面表示されて、待合室を出て、バスに乗り込んだ。ほぼ満席に近い。コロナの規制が解除されて、皆さん出かけるみたいだった。一応体温チェックを受け指定された座席に座った。このバスは座席を選べなかったが、前から2列目だった。トイレは中央部にあるはずだったが、それらしいものがなくて、あれ!トイレ付ではなかったのかな?と思ったら、中央部の階段を降りたところにあると放送された。結局あまり使う人はいないみたいだった。

驚いたのは休憩が石川休憩所一か所だったこと。後は止まっても運転手さんの休憩とか時間調整で、トイレ休憩ではありませんと、放送されていた。あと、リクライニングシートを倒しても、休憩や下車の際は戻してくださいと言っていたのだが、倒したままの方がいて、山リーダーが休憩に降りられず、注意して直してもらわなくてはならなかったみたい。私は珍しく眠っていて、休憩所でも下りなかった。

冷房がやや強くて、私は薄い上着しか着てこなかったので、山リーダーから上着を交換していただいた。どうしても耐えられない時は運転手さんに言えば、調整してくださるとのことだったけれど、寒いくらいの方が居眠り運転を防げるかなと思って我慢した。

いつもの夜行バスよりは、珍しく寝られたのだが、空気枕は持参しなかったので、首が痛くなってしまった。アイマスクは着けたので、いくらか寝られたらしい。

もう朝は4時過ぎから少し明るくなってきた。5:30には松本駅前東口に着いた。お城に近い方だった。時間があるので、どこか休憩できるところはないかと思ったが、一番早くて7時半ごろからのようだった。降りたらカラオケ店はやっているみたいだったけれど、JRの待合室は空いているだろうと思って駅に入った。5時半から開くらしい。

待合室は空いていて、後ろの方に座って、飲食禁止とは書かれていなかったので、持参のおにぎりとかおかずとかを頂いて時間を過ごした。

美ヶ原高原行きのバスの乗り場がどこかなと、観光案内所を見たが、9時からで役に立たない。最初のバスの時間を調べたサイトを開いて読んだら、アルプス口の方にバス停があるという。それでアルプス口に降りてみたら、バス停に小さい紙が貼って会って、美ヶ原高原行きは、西コースのコミュニティバス乗り場のところだった。

それで身支度を整えて、バス停のところに降りてベンチに座った。

まもなく一人の男性が後ろに腰かけて、その方は大阪の方から夜行バスで来られて、11時15分の戻りのバスで帰って諏訪湖に向かう予定だとのこと。私たちは思い出の丘で降りて、ハイキング予定だとお伝えした。

大分時間がたって少しハイキング姿の女性群なども並んで、誰が一番で次はこの人でなどと話していたが、誰かが、向こうに停まっているマイクロバスが美ヶ原高原行きだと言って聞きに行ったようで、しかしなんとそちらの方で乗り込み始めていたのだ。それで大阪の方が走って移動して、私達も移動して乗り込んだのだが、なんと正式にはバス停にこれから止めて人をのせる予定だったとのこと。ちょっとあきれてものも言えなかった。並んでいる人たちがいるのだから、バス停に並んでくださいと、聞きに行った人たちに言うべきではないだろうか?

出発時間が迫って、バス停にまわったが、補助席を使っても乗り切れない人や、途中から友人が乗り込む予定という人などが現れて、同じ系列のタクシーをバス代わりに一台走らせた。タクシーと聞いて高くなるのではないかと心配する人もいらしたが、それはバスの代行だから1人同じ千円だったのだが。。。しかし体の大きな男性を補助席に座らせて、細身の女性をタクシーに乗せるというのも、私はどうかな?と思ってしまった。

まあ、あれこれトラブルめいていたけれど、何とか時間通りくらいには出発したが、途中のバス停でも、いちいちタクシーに乗ってもらうように説明するので、時間がかかり、浅間温泉、美ヶ原温泉を経由して、美鈴湖に停車。

バスの車窓からの美鈴湖。バス停の近くの焼け落ちた茶屋を見た。

そこからは森の中をかなりの急坂をくねくねしながら、重いマイクロバスを操って、途中レンゲツツジの大群落をある(後から袴越のレンゲツツジというらしい)所を通り過ぎた。その先の私たちの側の車窓からもレンゲツツジが見えた。

さらに進むと思い出の丘の駐車場に止まった。予定よりも15分位は遅れて9時25分頃だった。。大分降りた人がいて、バスは発車していった。

私達はトイレをすませて、ハイキングコースの看板で登り口を確認した。トイレの近くには、レンゲツツジとコナシ(ズミ)の花がきれいに咲いていた。

準備運動をして登りだす。中高年の女性軍団も登りだしていた。私たちの後にも同じような女性グループが準備運動を始めていたが、どうもバスで終点まで行く予定だったのに、皆の動きにつられて降りてしまったグループの人たちがいたらしい。

すぐ気づいたなら、戻りかけていたタクシーを呼び戻すこともできただろうけれど…ということで、周囲はバタバタしていたが、私たちはマイペースで登りだした。

思い出の丘は10分もしないところに碑が立っていた。

コナシとかレンゲツツジとか咲く中を車道から離れて、階段状のトレイルを辿って登る。30分程度で武石峰の標識のあるお地蔵様?の像のあるケルンのところに出た。そこからは車道に向かって下山路となる。

色がでませんが、つぼみが多いのかも。

一か所ピンクの小さな花が見えたので写真に撮ったが、後で調べたら、シャジクソウだったようだ。初めて見た花でした。

まもなく武石峰だった。

間違えて思い出の丘で降りてしまったという、私達よりもご高齢らしい女性が武石峠から先行して降りていて、私達もゆっくり降りる。ミヤマキンポウゲが咲いていた。

世話人らしい女性が先に行っていて、ヒッチハイク?でも高齢の女性だけ乗せてもらえないかと聞けばよいと思うのに、後ろから来る人たちも乗せてと言ったらしく。定員上も無理な話。乗用車は行ってしまった。その後その方達がどうなさったか?王が鼻の方だったかに行く途中で救急車の音が聞こえたりしたので心配になった。

帰りのバスで、11時15分発の松本行きのバスを待ってそのまま降りた人もいたらしいという話が聞こえてきたので、無理に歩かず待っていたのかもしれない。皆さん軽装でいらっしゃったから、さほど寒くなかったから良かったですね。

私達は車道から離れたハイキングルートをそのままたどり、道標に従って、もう少し上の方の車道を横切って、丘を登って行った。

レンゲツツジは日当たりの良いところは満開に近い株もあったが、日陰とか、もしかしたら雪が多かった場所なのか?まだまだこれからという場所もあった。登山道わきは笹原が多かったが、すぐ際にはシロバナノヘビイチゴとか、まれにツマトリソウとかミヤマキンポウゲとかミツバツチグリかしらという黄色の花が見られた。

遠くに牛が見えた。

時折、薄日も差していたが、遠くの山までは見えなかった。しかし、程よい気温で、レンゲツツジやコナシを楽しむ。足元にはツマトリソウが咲いていた。

遠くにサラサドウダンの大木があったが、近づけなかった。

歩くとレンゲツツジの間を歩くところがあった。

コナシの大木

自然保護センターの道標を見ながら登り降りして、何とか11時20分ごろに自然保護センターに到着。ここはトイレもあり、休憩所もあった。松本行きのバスは出た後でした。

タネツケバナらしい植物が石の隙間から生えていた。

小休止してから、王ヶ頭へ向かうつもりだったが、地図を見たら、王ヶ鼻に向かってから王ヶ頭へ行く方が無駄がないみたいだったので、40分位で王が鼻に行けるかなと思って歩き出した。遊歩道があると思ったら、車道と一緒になっていて、広い道は一部舗装の後が残っていた。時折、王ヶ頭ホテルの送迎バスが走ったりしていた。

ベビーカーに赤ちゃんとワンちゃんをのせて押している女性がいらして、すごいなと思った。傾斜はなだらかだが、道はガタガタしている。

このあたりは高山植物が多いとあったが、チングルマにしては数がまばらと思ったのはシロバナノヘビイチゴだったらしい。

途中フデリンドウが少しだけ咲いていた。

王ヶ頭との分岐にでて、緩やかな登り坂のアンテナが立つ丘の方に向かう。途中、写真で見たことがある、王ヶ鼻が一望できるところに出て、写真を撮った。

それから左に入る細い石の多い道をたどるとベンチが置かれていて、昼食を取る人もいらっしゃった。もう12時半くらいだったので、そこで食事をしようかと話したが、平らなベンチのところは風の通り道で寒いので、その先に向かった。王ヶ鼻だった。なかなか見晴らしがよいが、北アルプスや八ヶ岳がよく見えるというが雲に隠れていた。

少し下側の大きな岩の方は、石切場跡の方への登山道のようだった。こちらは本格的な登山道らしい。三城は王ヶ頭の方からだったが、三城に行くバスはないみたいだったので、マイカー族しか利用できません。

岩が特徴的だった。板状節理というのかな?

カップラーメンなどとお湯とゆで卵くらいを持参して、食事をしたが、大方一時間を過ごしてしまった。

それからあと戻って、アンテナの方には行かずに王が頭を目指して、進み、王が頭ホテルの下側から、急なガレ場の近くの道を辿ったら、そのあたりには、ミヤマキスミレの群落やイワキンバイらしい花が咲いていた。急坂を登ったら、王ヶ頭に出た。大きな岩に王ヶ頭と刻まれていた。

アンテナが並ぶところを通って、王ヶ頭ホテルの前に着いた。ソフトクリームの看板が目に入った。牧場の間に立っているから、美味しいのではないかと思って、その喫茶部のところに入って、注文。なかなか趣きのある喫茶室だった。昼食もいろいろあったが大方900円で、リーゾナブルのようだった。

ランプが素敵だった。

ゆっくり濃厚な生乳のソフトクリームを頂き、土産物を見たり、リーダーは山バッジを購入したり。ここでしか売っていないという蕗味噌が興味をそそったが、重いのでやめておいた。ちょっと後悔?有料のトイレもお借りした。

それから、塩くれ場(牛に塩を食べさせた場所だそうだ)の先の、美しの塔まで行って戻ろうと思っていたが、最近胃腸炎で食事が十分とれないまま仕事を続けていらっしゃったリーダーが相当に消耗なさったようだったので、せめて牛が近くに見えるところまで行って戻ることにした。

下の写真の原っぱの中にポツンと黒い点に見えるのが美しの塔らしい。(看板の柱の右端近く)

だだっ広い草原で、牛のいるところまでも結構あったが、近づくとやっぱり牛の姿が面白かった。写真を撮ったりしてから、またホテルの方に戻った。

山本小屋はその美しの塔のさらに先にあるらしいし、美術館まではさらに遠いみたい。想像していたよりも広い草原なのだった。夏は佐久の方から美術館行きのバスがあるらしかった。

緩やかな坂を登って、王ヶ頭ホテルの前に戻り、北側の広場から天狗の露地という標識に従って、やや急な道を進む。すぐそばにもアンテナ塔が見えた。

見上げると王ヶ頭ホテルとアンテナ群が見渡せた。

牧場の牛が逃げないように柵が施された場所を通り、牧場に入ったらしい。

残念ながら、こちらの方には牛はいなかった。下の方に自然保護センターの灰色の建物が見えた。遠く感じた。

しばらく岩の多い細い道を下る。小さなマイヅルソウが咲いていた。ピンボケだが。

また柵があって、出て、しばらくすると行きがけに見た階段状の岩の道(天狗の露地)になり、20分ほどで自然保護センターの前に出た。

まだバスの出発まで1時間半もある。無料休憩所は、3:30までと書かれていたが、カギは空いていたので、追い出されるまでは休憩しようと中に入った。今はコロナの関係で喫茶はやっていなかった。誰もいないので、しばらくベンチに横になった。結局硬いベンチでは眠れなかったけど。リーダーは腰かけて、スマホをいじっている最中に眠りかけたとか。やはり夜行バスで寝られなかったのと、5時間くらいの歩行でお疲れだった様子。私も結構疲れを覚えた。

それから写真の整理などをしたり、家族に写真を送ったりして時間をつぶし、バスが今度は30分前くらいにはバス停の前について、乗せて頂けたので、助かった。待っていたのは最初数人だったが、段々集まってきて(午後の便で到着して戻った人とか、宿に泊まって降りて来た人もいたのかもしれない)ほぼ満席になったが、今度は補助席に座る人がいなかったので、良かった。行きに居合わせた例の女性軍の人たちは見受けなかったので、早い時間のバスでお帰りになったのかもしれませんね。

私は、例の袴越のレンゲツツジが良く見える側に座ったので、もうそろそろかなと待ち構えていたが、結構下の方で、カラマツか何かの森の間に突如開けた場所にレンゲツツジの群落が見えた。

その後は熟睡して、美鈴湖も見逃し、気づいたら松本だった。宿は駅の反対側お城口の方のお城にも近い方だったので、コインロッカーに入れた荷物を取り出して、歩いて行った。眺望などは一切ない部屋だったが、格安の割には、まあまあ広めの部屋でほっとした。

長期予報では、雨か曇り時々雨位を覚悟し、直近の予報では晴れて暑くなるという予報に、暑さ対策をして出かけたのだが、思ったよりは涼しくて、ロングトレイルの一部を歩くことができ、レンゲツツジの季節だなと期待はしていたが、期待通りに花に感動した美ヶ原でした。

 

 

 

 

 

 

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