今日は、前から滝子山へ寂ショウ尾根から登ろうという話が出ていたのだが、不参加になる人もあり、11日に両神山再チャレンジの話もあり、迷ってしまった。しかし、ヤマレコのブログで、紅葉が見ごろと出ていたので、少し日程的に大変だが、決行することになった。
文化の日は晴天がお決まりだったが、東京では朝結構雲が出ていて、明日こそ快晴かしら?それとも天気下り坂?と心配したが、4日は朝から快晴に恵まれた。
4月と同じに高尾発8時1分の電車で笹子8時58分着。今回は出口が後方なので、後方に席を取ったおかげで、早めにお手洗いに行くことができた。途中にトイレはない。
ゆっくり準備して、9時11分のバスで吉久保まで行った。歩いているグループを数組追い抜いた。
中央道陸橋のつた 本社ヶ丸方面 滝子山方面
月と飛行機雲(左端に月、右端に飛行機雲)
吉久保から桜森林公園にでた。
林道を15分くらいだろうか、あるくと橋があり、そのすぐ先に木製の目立たない「寂ショウ庵」の標識があった。
そこから入って行くと個人のお宅らしい建物があり、その裏手が登山道となっていた。
しばらくは森林の中をジグザグに歩く。日陰が多く、今日は日差しが暑いくらいなので助かる。直登的なので、なまった体にはきつい。深呼吸を繰り返しながら登って行った。
1時間くらいたったところか、広葉樹が多くなったあたりで、林道にでる。大鹿林道らしい。すぐに反対側に登山道があった。
今日は前後して数組のハイカーが一緒にこの南陵を歩く。抜かれたり追い抜いたりしながら、ほぼ同じころ前後して頂上に立った。
どこら辺だったか、私の回りにスズメバチのような黄色の大きなハチが一匹ぶんぶん近寄るので、私は身を屈めたが、まだ近づいてくるので、腹這いになって、仲間が右の方にというので、横に移動したが、まだ寄ってくるのでしばらく顔の所に帽子を当てて刺されないようにしたのだが、仲間がそうっと立ち上がった方が良いというので立ち上がり、そのまま歩いたら、着いてこなかったのでほっとした。仲間が言うには丸かったから、スズメバチではないだろうとのこと。その後再度近寄られたが、どうして私だけ?シャンプーのにおいが残っていたのかもしれないと、後で思った。今度から秋に出かけるときはミントスプレーを帽子にでもつけておいた方が良いかしら?
この林道からの登山道は入り口近くからロープが張られていて、軍手をはめて身構えたが、まだ岩交じりの急な山道が続くだけだった。
それから1時間くらい経ったあたりから急な岩場が出てきた。今日不参加となられた方が元気だったら、すごく楽しめるのではないかという岩稜が続く。私たちは3点確保で登ったが、それほど恐怖感はなかった。
体力がいるので30分に一回くらいのペースで休憩をとり、持ち寄った行動食を分け合い、エネルギー補給しながら、高度を上げていった。下の方から日当たりが良いところの広葉樹の黄葉が青空に映え、そのうちに見事な紅の楓も見られるようになる。しかも振り返るとくっきりした富士山が、樹間に見えてきて、楽しい。
かなり登ったあたりからコイワカガミの群落が見事。かなりの間続いていたので、春に来たら素敵だろう。
さらに岩によじ登るにつれて(一か所トラバース気味の鎖あり)、振り返ると南アルプス方面、本社ヶ丸、三つ峠方面の眺望が開け、またこれから登る滝子山の頂上近くの紅葉が映える。頂上はすでに落ち葉になりつつあったけど。
さあ、ピークに達したわ、と思うとそこはまだ頂上ではなく、ブログにあったように再度下って、また登るようになる。このあたりになるとそれほどの岩場ではなくなるが、最後の方でロープの張られたところがあった。
富士山の眺望と共に南アルプス方面もよく見渡せた。
浜立山への分岐を過ぎ、この先(下り)危険という立札を見て、人声がする山頂に出た。ちょうど寂ショウ庵の所から3時間余りが経過していた
10組くらいのグループが頂上で食事をしていた。富士山がくっきり。本社ヶ丸の頂上付近の紅葉も見事。翻って北を見るとカラマツ林の黄色が素晴らしい。間近のこんもりしていたカラマツの山は、大谷ヶ丸だったかもしれない。
北東
北方向
北西方向
望遠の富士山
頂上の平らな日陰に陣取り、昼食タイムとした。今日はバーナー2台あったので、おかずを温めていただくことができた。じっとしていると寒いくらいだったから、暖かいおかずは嬉しかった。
のんびり昼食を頂き、2時ごろ下山開始。スミ沢の紅葉も見事らしいのでそちらから下りる。寂ショウ尾根は、経験浅い我々には下りには不向きだし、スミ沢の滝と紅葉を見たいですものね。
はて、下りはどっちだったかしらと迷ってしまって、若者の後を追う。近くの人にも確認して初狩方面に降りるのと途中までは同じだと分かる。
急坂を下りるとすぐに初狩と笹子方面(鎮西ヶ池方面)の分岐に出た。笹子方面に道を取ると北斜面で日陰の樹木の中の細い道が続くが霜柱があって、滑りやすい。
鎮西ヶ池で軽くお参りして、しばらく落ち葉の敷き詰められた登山道を歩くと、防火帯の明るい草地に出る。ここも登山道はぬかるんでいて、滑りやすい。西の方のカラマツが日に当たって燃えるような黄金色に見える。時折紅葉も。
そこから落ち葉の道を下りると、若者たちの軽装の一団が頂上を目指して走るように登って行った。木の幹の下にザックが置かれていた。
その後日差しの気持ちの良い防火帯に出る。日陰の道には一部霜が残っていて、滑りやすい。
西の方に見えるのは八ケ岳だろうか?カラマツがきれい。
途中の木の幹の皮が鹿にはがされて、痛々しかったが、そこに何やらうごめくものが見えた。なんだろうと思って声を出したら、仲間の方が蜂だという。望遠で写真を撮った。
右側に川が見えてきて、例の黄銅鉱だか黄鉄鉱の粒が光っていた川があって、さがすが今日は水量がすごくて、あまり多くは見られなかった。西日のせいもあると思う。
細いザレ場の道を行くと小屋後があり、小休止。そのあたりも黄葉がきれい。
小屋の先はザレた細い道が続き、ストックでバランスと取りながら歩くが、数回滑った。
ザレ場に残るキイチゴの花。
その上のススキ。多分春にキケマンなどが咲いていたのはこのあたりだったのだろうか?
曲沢峠への道標
笹子駅への道標
きれいななめ滝(ここがモチガ滝だったのかしら?)
その後、なめ滝を見、大きな滝を見るあたりでは、滝の白さにカエデの赤や広葉樹の黄色が映えて、最高の紅葉狩りとなった。
これが三丈の滝か?
大きな滝を過ぎると杉林の中をひたすら下り、滝まで30分(登り用)の標識を下りにまだ滝があるかと勘違いして必死に歩いて行った。
杉林の向こうに鉄塔がある。
橋があり、2つ目の橋を渡って間もなく、林道に出てしまった。
見覚えのある道標地蔵があり、滝子山登山口の標識もあった。日はすっかり山の向こうに落ちて薄暗く、クマ出没の標識はなかったのだが、心配で熊鈴を鳴らしながら歩いていたが、車道にでて山の間から明るさを取り戻していくうちに、鈴は必要ないみたいだったので、しまった。
登りで以前みた小学生が描いたと思われる滝の案内は、下りでは目に入らず、モチガ滝も三丈の滝も気づかないまま、滝の写真を撮っていたのでした。
車道は以前の印象よりも長く、足が痛くなったが、やっと国道?に出て、笹子酒造の建物に入った。約一時間。車道歩きはつらいですね。歩いてきた滝子山方面。
笹子川の階段状の施設は魚のためか?
酒造館では、飲める人たちはは日本酒や葡萄酒の試飲をしたり、私は塩麹など買い物をして駅に。そこから駅までは10分もかからなかった。
駅では酒盛りのハイカーの一団が陣取っていたので、私たちはホームの待合室に。そこで残り物などを平らげ、電車を待った。幸い座れて、高尾で乗り換え、最寄駅に。8時前には帰り着いた。お疲れ様でした。明日は絶対筋肉痛ですね。
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