上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

21 夏に乗る

2009-05-16 | 動詞
毎日暑い日が続いている。
「夏に乗っちゃいました」,「暑さを食べちゃいました」,「夏を食べちゃいました」…。
こんな言い回しがある。

さて,上の文章だが,夏野菜を食べたとか,暑い夏を楽しく過ごしたとか,そういうことではなく,「夏バテ・夏負け」という意味だ。

여름을 타다

暑い夏を乗り切るために,日本では「うなぎ」を食べるという習慣がある。
本当に平賀源内がウナギ屋をはやらせるため,しくんだイベントという話もあるが,ウナギは私の大好物なので,おいしければ細かいことは言わない(と言っても今年はウナギの値段が高騰なので,滅多に口にすることはできそうにもない)。

さて,お隣。韓国はどうだろうか?
韓国では夏を乗り切るため,とくによく食べるものが2つあるという。

1つは「サムゲタン」という。鳥の料理。

삼계탕(蔘鷄湯)

鶏を丸ごと1羽使い,お腹の中にナツメ,もちごめ,高麗人参などを入れて小さな鍋で煮込んだもの。
塩を付けて食べる。
個人的にはごま油を少し入れたほうがおいしいと思う。

次に「ボシンタン」

보신탕(補身湯)

韓国語で「タン」というのは,スープのことを表す。
「ボシンタン」は何の料理なのか?
実は「犬の肉」の鍋なのだ。

実際に見たことも食べたこともないので個人的な感想は言えないが,韓国人の男性は「やっぱり最高!」という人が多い。
女性の中には「보신탕という言葉自体,あまりいい言葉ではない」とか「精力剤のつもりでたべるものだから。味は大したことない」という人もいて,意見が分かれるようだ。

さて,韓国人からこんな冗談を聞いた。

韓国ではペットとして犬を飼うそうだ。
しかし夏が近づくと,その犬たちはいつ食べられてしまうのかと,びくびく脅えたような表情になるそうだ。

韓国には野良犬というものがないなんて話も。
その理由はもちろん,犬は番犬やペットとして飼う以外は,食べてしまうからそうで⋯。ほんとうかなぁ。
現在,韓国の食堂で出される「ボシンタン」は食用に飼われた犬を使っているらしく,野良犬を取ってきたり,その食堂で飼っている犬を調理するのではないということなので,ご心配なく。

また,ペットとしてネコを飼う人は少ないらしい。
やはり韓国ではネコを食べる習慣がないからだろうか。


*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)

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