かずさんの、ふらり日々是好日の記

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656 輸出入通関制度の認知度!

2009-05-22 | 輸出
NHKの連続テレビ小説「つばさ」では、開局2ヶ月の「ラジオぽてと」の知名度向上が目標になっています。

税関が所属する財務省は平成13年度から、毎年、政策評価実施計画を公表しています。平成21年度の目標は、3月末に公表されていますが、この中には関税や税関行政についての政策評価も盛り込まれています。

その内容を見ると、財務省全体では、主要な政策分野について38の「政策の目標」(総合目標6、政策目標27、組織の運営の方針5)について実績評価が行なわれます。

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通関士や業界に関係が深い、政策目標「貿易の秩序維持と健全な発展」の詳細を見ると、目標を達成しているかどうかを測定するための業務指標として、いくつかの数字が挙げられています。

輸出入通関手続きに関係する業務指標をいくつか紹介しますと、次のとおりとなっています。

① 特例輸入者数・・・ 21年度目標75者 (19年度56)
② 特定輸出者数・・・ 21年度目標 220者(19年度100)
③ 特定保税承認者数・・・ 同    60者 (同18)
④ 認定通関業者数 ・・・ 同  12者
⑤ 特定保税運送者数・・・同 5者
⑥ 輸出入通関制度の認知度 ・・・同制度によって70%~90% (例えば特定輸出申告制度は70%が目標)

一方、輸出入通関における利用者満足度という業務指標では、21年度目標値が、輸出入者には30%、通関業者には40%となっています。また、税関相談制度の利用者満足度目標値は60%とされています。

 経済のグローバル化が進み、輸出入手続きが一握りの企業だけのものではなくなった現在では、カスタムスサービスの顧客満足度(CS)の向上は、日本経済の国際競争力のためにも大切なことです。
 
ただし、大抵の企業は、麻薬の密輸やテロ対策、関税の脱税は自分たちには関係ない問題で、通関などの行政手続きをできるだけ平易・ローコストで、手間ひまかからないようにとか、納税は出来るだけ少なくしたいというのが、率直な思いでしょうから、輸出入者の満足度があまりに高くなるのは、税関の重要なミッションである水際での取締りや、社会の安全・安心からもちゃんと仕事してるでしょうね?といった面から、信頼感への不安が生じそうです。

 利用者満足度の向上と、税関のミッションの達成とのバランスが大事ですが、そのWIN/WINの関係を維持するとされ近年導入されたAEO諸制度の運用に当たっては、AEO事業者の認定・承認後に随時行われる、税関による実地調査や監査は厳正に実施して、継続して企業にも社内管理をきっちり求めていくとともに、真にしっかりした企業と見極めた者には思い切った自主管理の手続きを認めるなど、メリハリのある行政が必要なように考えられます。

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