hey is imamura-blog

日常の中に俺があり、俺の中に日常がある。それは矛盾の中にひそむ真実である。真実を記録する。それは事実になる。

言葉なんて言ったもん勝ちさ

2005年07月20日 15時41分57秒 | Weblog
昨日はやっちん、きっちんと飲む。
やっちんが発泡酒を6本、キッチンがビールを15本持ってきてくれたので
がぶがぶ飲んだ。キッチンがつまみにと手羽元を持ってきたので、塩こしょう、
味の素を振りかけ45分ほどかけてじっくりと焼き上げる。美味かった。
2日酔いをよそに、いつも通りバイトに出かける。
8時52分にタイムカードを押し、9時ちょうどにまたタイムカードを押して退社。
クビである。
出社時間8分の間にお偉いさんに呼び出され、「今村君チャリできてるでしょ」と
言われ、「いいえ」と答える。
「交通費もらっているのにチャリできているでしょ、俺見たぞ」と言われ、
「ああスミマセン、チャリできてます」と答える。
「今村君、君がやっていることは詐欺だ。そして嘘をついた。俺は嘘が嫌いなんだよ
もう帰って良いよ、クビだ」と言われ、「ああはい」と答える。
「そう言えば隣に森内君みたいなやつもいたけど、あれは森内君か」と言われ、
「いいえ」と答える。「じゃあ似たヤツか」と言われ、「はい」と答える。
森内君は相当なデブなので似た奴なんてそうそういない。
その時点で、ああ、二人ともクビだ。と思った。
その間わずか8分。
とりあえず、クソがしたくなりトイレに行った後、自転車を止めている場所に行くと、
森内君が待っていた。「いやあ、参りましたねえ、今村さんトイレで泣いていたんですか」
と言われ、「オイオイ泣いたよ」と答える。
その後、初台のドトールでお茶をして、近くの公園で気持ちの良い平日の午前中を堪能。
売れないミュージシャンと売れない芸人がベンチで楽しく未来の話をした。
ステキだ。

思った事。
やはり世の中矛盾で満ちている。
会社の上司であったり、売れているバンドマンだったり、必ずしも能力がある人間が
上に立つという世の中じゃない。
面白みのない人間が上に立ったり、
はたまた、面白い人間が痛い目にあったりする。

俺は、そのバイトのお偉いさんがチャリで通勤している事を知っていた。
バイト先から少し離れたセブンイレブンの奥に毎朝チャリをとめて通勤しているのを
知っていた。交通費をもらっているのか、もらっていないのかは知らない。
しかし、クビを宣告されるその時、それを問おうとは思わなかった。
なぜなら、面白くないからだ。まったくもって話が面白くなくなる。
しかし、一つだけ問いたかった事がある。
「嘘つきが嫌いな君は、嘘をついたことがないのかい?」
彼は「ない」と答えるだろうか。
俺的には答えて頂きたいと思う。
そっちの方が話としてとても「面白い。」からである。

何もしない休日

2005年07月18日 21時45分06秒 | Weblog
久しぶりに書き込む。
いろんな事が一段落したので文章を書く意欲が出た。と言うよりは、心にゆとりが
出来たのだろうか。前回書き込んでから二週間ぐらいか。途中書き込んだが、娘の和葉に
キーボードをいじられ、長文が消えた。まあ、何を書いたのか覚えていないが。
ここ数日間、懐も肉体も精神的にも、はたまた肝臓的にもいっぱいいっぱいであった。
華丸さんの事務所に遊びに行って飲み、ライブの打ち上げで飲み、餃子パーティーで飲み、
高木結婚パーティーで飲み。体重は2㎏減り、髪の毛は真っ黒になってしまった。
色々とイマムライフ的には勉強になった日々であった。
しかし、刺激は二週間にいっぺんぐらいでいい。
毎日ギリギリの精神で生きている人々がいる。
逆に毎日からっぽの精神で生きている人々がいる。
俺は・・・・・・・・・・・・。
今ここで左右を決めることは出来ん。
どちらか片一方はいやだ。
かといって中間なんてもんは無いような気がする。
しかし、アーティストであるためには・・・・・・・・。
切り替えか。やはりこれだ。
この数日間の刺激は忘れんだろう。
でも毎日これではいやだ。
いつもおっくうだったアルバイトがなんだかとてもちっちゃなモンに思えてきた。
一ミリも辛いことなどないではないか。
其処はさっき書いた空っぽの精神の方があまりにも大きい。すなわちラクだ。
発言する必要がないし、ギリギリのところでやる必要もない。

そこで、今日は何もしない休日。
何もしない。電話もでない。歯も磨かない。
しかしなぜか髪の毛を黒く染めた。
カレーをつくった。
娘を風呂に入れた。
本当に何もしないのは難しいが、やりたくないことを何もしないのは簡単なのかも
しれん。やりたいことだけをやっていけばいいのだ。
五日前の俺と今の俺は何か変わったか?
何も変わってはいないだろうが、変わった気がするだけでもいいんじゃないかなあ。


半島を出よ。そしてスペインへ

2005年07月03日 01時20分23秒 | Weblog
仕事中も、バンドの練習中も本のことで頭がいっぱいであった。
村上龍著、「半島を出よ」を今日、読み終えた。
我が故郷、福岡市を北朝鮮の軍隊が武力制圧し、九州を独立国にするお話である。
村上龍のこの手の小説は面白いの一言に尽きる。
「愛と幻想のファシズム」も二回読んだ。
工業高校を卒業後「お前は学がない」と言われ続けた俺は本など読まなかった。
22歳の頃、分身、大橋綾介のすすめで本を読み出した。
「ノルウェーの森」村上春樹著。そこから始まった。読みあさった。
影響を受けまくった。
不思議と昔から人に借りた本は半分ほど読んで飽きる。
他人の価値観を押しつけられている様な気分になるのだろう。
本こそ、古本であれ新書であれ、自分の金で「購入」しなければいけない物だと思う。
著者への敬意を示す意味で。「半島をでよ」上下巻あわせて3700円。こんな安い買い物は
ない。

昨日、本読みに耽っていると嫁のとうちゃんから電話があり、
新大久保のスペイン料理屋で夫婦で飲んでいるから来ないか。と誘われたので
家族でお邪魔した。
店に行くのは2回目で料理はさることながら、中央にあるステージでのフラメンコは
圧巻であった。店のギタリスト、ホワンさん(江戸っ子)に、
「フラメンコの歌詞は基本的に悲しい内容じゃないですか?」と何となく思ったので
聞いたところ、「いやあ、その通り。こりゃ歌詞なんてモンは演歌だよ。だから日本人に
あうんだ。」と言っていた。ダンサーの姉さんの表情といい、リズムを取る姉さんの表情といい、
悲しく、激しい表情がいい。娘の和葉も口をあけたまんま、フラメンコに見入っておりました。

さて。
本も読み終えた事だし、ぼちぼち音楽モードに切り替えをしなければいかん。
昨日のフラメンコにインスピレーションを感じた。
つまりは、やはり音楽は嘘をつけない。その人々のひたむきさが音へ、表情へ表れる。
音楽に対して正直であると同時に、うぬぼれることなくひたむきに演奏しなければいけない。
半島をでて、スペインへ行って、そして行き着く先は下北沢か。うむ。悪くない。