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日常の中に俺があり、俺の中に日常がある。それは矛盾の中にひそむ真実である。真実を記録する。それは事実になる。

2011年を振り返る。シンプルに

2011年12月31日 13時58分36秒 | Weblog


小野雄介イベントにて歌い納めだった。
「今とウ」にとって今年一年を象徴するライブになったと思う。
ご来場頂いた方、ありがとう。

これにて今年一年の音楽活動は終わった。

昨日はヒロエ君と去年同様、下北サイゼリアで2人で呑んだ。
久しぶりに泥酔した。

今年は1月に向井秀徳氏のマツリスタジオでレコーディングしてもらった事から
始まった。

周りからは「君はチャンスを生かせなかった」と良く言われる。
確かにせっかくレコーディングしてもらい、HPにもUPしてくれたのだから
もっと上手いアピールの方法はあったかもしれない。
反省はするが後悔はない。
あれは向井君と俺の親密な記録だ。
記録された事に意味があると思っている。

3月には地震があった。

あの揺れは初めての経験だった。
勤め先のビルの25階にいたのだが、東京はもう終わりだと
本当に思った。

原発の件もあり、
色々と思うところはある。
人間、極限状態になった時に初めて本性をあらわす。
情報やら、周りで起きている事やらを自ら精査し判断しなければいかん事が
多くなった。
本来あるべき姿なのかもしれん。
世界のあるべき姿にさらされた時、
音楽に対する考え方も地震以前とは変わったかもしれん。

やりたい事はやる方向で努力するべきなのだ。

それにしても良く叩かれる年だったと思う。
叩いた上で、俺を理解頂けるのであればそれはそれで良い。

とにかく
自分が思う事はそうなるように努力せねばいかん。
時間がないなどとほざく前にな。

でも無理はいかんよ。

今年はよく風邪をひいた。
上京して18年になるが、今年はまあよくひいた。
先日、歯も抜けたな。
体やら歯茎やらをちゃんとケアしなければいかん年齢になった。

人と人との付き合いについても学んだ一年だった。
「約束は破ってはイカン」
「できない事をやると言ってはイカン」
「友達に対して敬意がタリン」
「言い訳はイカン」
等々。

今日は大晦日だ。


不確かな人間と不確かな人間が交わる時、そこに新たな不確かさが生まれる。
それを俺は音楽だとおもっている。
音楽になると確かなモンに化けると思っている。
完璧なやつなんていない。
だが、完璧に近づこうとがんばるのだ。
主張と主張がぶつかってはじけ飛べば良い。
その先には何かがある。

今日だけは
毎年そうだが
言っていいと思っている。

2011年、ようがんばったよ俺。



ふんどしを締めなおすのは2012年で結構。
飛躍の年まであと10時間程度。

どーんといこうぜ。どーんと。


周りの皆様、今年一年ありがとう。
世話をするより世話になる事が多い年だった。
来年も宜しくたのむ。


笹塚から愛を込めて 
良いお年を。


今村竜也
























ミラーボール・デトックス・デトックス

2011年12月21日 10時18分49秒 | Weblog


12月15日給料日。

勤め先の忘年会だった。
我が社は俺もそうだが、音楽家やら役者やらDJやらダンサーやら芸人やら
デザイナーやら各々やりたい事があるが、それだけでは食えない連中がたくさんいる。
職業柄そういう人間が集まる。
それらが、集結し何かできんもんかと海原大輔と石川雄介の2大ブレーンがやりくりし
昨年からクラブを貸しきってオールナイトのイベントをやっている。
今回は2回目だった。
新宿2丁目のクラブには150人ほど集まり、ダンスやらバンドやらDJやらお笑いやら
セクシーサンタやらをそれぞれが「本気」を出してやりあった。
俺も、3曲ほど弾き語った。
「これ、忘年会か?」だの
「この会社は何を考えているのだクレイジーだ」だのの声が飛び交い、
腕のいいDJのチョイスにそれぞれが独自のダンスを展開した。
本当にいいイベントだった。会社の枠を超え、他のお客さんも来場すれば十分に楽しめる。
そのうちクラブエイジアあたりでやればいいのに。と思うほどいいイベントだった。

で俺はその日踊り疲れ汗だくのまま寝てしまい、今日に至るまで風邪をひいておった。
東京に出てきて18年になるが、去年まで風邪で寝込んだ事は1回しかなかったし、
引きかけで薬飲んで一晩寝れば直っていたのだが、
今回のは一週間近くひいていたな。
単にじじいになって体が弱くなったのか?とかも思うが、今年はよく風邪をひいた年だった。

なんか風水的とかスピリチュアルなところで今年はそういう年だったのかね。
無理すんなって事かな。ぼちぼちやろう。

そんなこんなで予定していたナタリーの観劇は場所が渋谷っちゅう事で観に行かず寝ていた。すまん。

わが町下北沢で催された高哲典のワンマンは行った。ドリンクチケットでコーヒーとコーラを飲んだ。
もったいない。酒に500円は躊躇ないが。
彼は弦をぶちぶちと切りながらナガブチばりのジャリズリをぶちまけていた。
彼はほっといても行くだろう。繊細だがタフだ。何より「我」の不確かさを知っている。

華丸さんと小五郎さんの新バンド「ジャー&ジャー」を無理やり観にいった。
小五郎さんはスカッシュで何度もプレイをみているが、華丸さんのベースは、えび再結成、パンクジャンジャカジャン発売時の
下北沢屋根裏ワンマン以来だった。15年ぶりぐらいか。
ドラムもえびのドラマーだった。
実は世代ズレにてえびに熱狂的にはまった世代ではない。
フロント2人がバリバリやっとった頃を俺は知らないのだ。

レッドクロスに恥ずかしながら初めていった。
場所が分からず20分ほど探した。

高木夫妻といっしょに入った。
調子にのり生ビールを呑んだ。

ライブは半端なかった。
殴られるかもしれんが、40過ぎのおっさんが出す勢い恐るべしである。
現在の音楽に足りないもんはパンクなのかもしれない。
華丸さんのベースはガシガシ来ていた。
近づくと殴られるんじゃないかと感じるほどの音の暴力である。
暴力だが、人を傷つけない。衝撃を与え全てを掻っさらう。

パンクが足りないのは現在の音楽ではなく
俺なのかもしれない。
はっとしたばい。
ファッションでもなく、
音楽性でもなく、
生き様が音にのる。それがパンクなのだ。
こじんまりしていてはいかんばい。
自問自答は終わりや突き抜けよう。

で、会場右斜め後ろを見ると、ピーズのはるさんがいた。
俺は衝動的にバンドのCDを渡して会場を後にした。

我がバンドの名は晩成血統プレザントタップ。
これからだぜ。





悲しみのない部屋

2011年12月03日 00時26分51秒 | Weblog
村守水分企画、古代文字と音楽のコラボレーション。
ご来場頂いた方々、ありがとう。
今村竜也とウエタケユキオのかもし出すサウンドはさらに研ぎ澄まされた。
俺たちにマイクはいらない。

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去年も一昨年もそうだったが、
まあとにかくフトコロは寒い。
仕事帰りのそよ吹く風がとても冷たく感じる。
冬がやってきたのだ。
5時過ぎれば真っ暗の夜だ。
この季節はとにかく家に帰りたくなる。
フトコロは寒いが我が家は相変わらず騒がしい。
生活の音は時にはうるさく感じるが
笑い声の中に幸せを感じる事が多い。

UNOで負けた娘が悔しさで泣き叫び、くそ暴れたりすれば
猫のミックが4回噛んだりした。

息子らはむしゃむしゃとさばを喰らい
口元をてからせながらベイブレードを回す。

この生活の騒音の中で俺は死にたいなどと思ったりする。
冬だ。

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高哲典(AT)を筆頭に周りも騒がしい。
それぞれがそれぞれのジャンルで頭角を現し始めた。
取り残されたような寂しさを感じ
職場の喫煙所などで俺は
「なんかドカーンと浮いた話でも飛び込んで来んかね」などとぼやいた。
兄貴、と海原大輔が少し高めのトーンで言い放った。
「浮いた話は飛び込んで来るのではなく俺らがつくるんですよ。やってやりましょうよ」
どんよりと曇った喫煙所が
一気に晴れ渡った。
冬だ。

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大物は最後に現れる。
俺は40歳手前でピークを迎えるイメージに満ちている。
イメージは重要だ。
純粋なイメージは妄想の枠を超え、やがて現実になるもんやと信じている。
いいイメージも悪いイメージも。

ならばいいイメージをしよう。
春だ。春が来るイメージ。

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冷たい風が消え去り
温かい花びらが散りゆき
雨音を聞き流して
汗ばむ手で何も掴めない

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★今村竜也とウエタケユキオライブ
■12月28日(水)
■小野雄介企画「サシ」
■池袋3-tri-
■19:00オープン・19:30スタート
■チャージ1500円(+1ドリンク)
■小野雄介・今とウ
■小野雄介手作り「サシカレー」(300円)販売有!