
新年度の始まりは、生活の大きな始まりの日でもある。
今日の私の始まりは、市民劇場5月例会の「旅立つ家族」の魅力の迫る会に参加することからである。
演出家 金 守珍(キム スジン)さんのトーク。さらに、文化座の文化部長さんもトークに参加された。
金さんは、日本で生まれ大学卒業後、蜷川スタジオを経て,唐十郎主宰「状況劇場」に役者として活躍、
新宿梁山泊を創立し演出を手掛け、韓国をはじめ世界を駆け巡る演出家として活躍。
劇団文化座公演の「旅立つ家族」は、今では韓国の代表的画家と呼ばれる李 伸ソプ(イ ジュンソプ)の
画家の半生を描く。北朝鮮に生まれ、絵を学ぶ為に日本に留学、日本人女性山本方子と知り合う。
第二次世界大戦の最中、結婚二子を儲け、幸せな生活の中、朝鮮戦争勃発し、分断され、極貧の生活を強いられ
母子を日本に帰らせて、日韓離れ離れの生活を余儀なくされる。
妻や子供を愛する思い、故郷を思う心を余すことなく表現した文化座の演技が光ると期待を膨らませてくれる。
演出家 金さんの素晴らしいトークが聞けて、良かった。5月の公演が待ち遠しいと思った。

