蔑んだ目で俺を見ている。小娘だと侮ったのがそもそもの間違いだった。
この事が周りに知れ渡れば、社会的地位や長年育んできた家庭生活――
様々なものを失う事になるが構うものか。ただ今は彼女の愛が欲しい。そのためなら俺の全てを捨てたっていい。
「ねえ、おじさん?――」
そう言って赤いペディキュアが塗られた、この可愛い足をすっと目の前に差し出す。
何という女王様気取り。だがこの俺は彼女に平伏した奴隷のような存在だ。
汗がしみ込んだ、彼女の足裏の臭いに引き寄せられるように、俺は何の躊躇もなく顔を近づけた――
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