HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
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『潜伏勤務』

2006年12月01日 | 韓国映画

 あれだけ世間を騒がせていた“韓流ブーム”なる現象はもはやエンターティメントの1ジャンルとして定着しつつある。
 しかし、それでも配給会社はいつまでたっても同じようなタイプの作品しか輸入せず、顧客対象も中高年齢の女性のみという状況は変わっていない。
 
 何故?!

 韓国映画にもいろんなタイプの作品があるのは皆わかっていると思う。しかし、“メロドラマ”“ラブコメディ”以外の作品にはさっぱり客が付かないのが現在の現状である。
 『グエルム』はヒットしなかったし、『天軍』はどうなったのかも知らない。いずれも本国ではヒット作であるが、日本ではこの扱いである。このままでは“面白そうな”韓国映画は輸入されないのではないか?そんな危惧すら感じられる。

 今回紹介するのは去年(05年)公開されたアクション・コメディ『潜伏勤務』である。何でこの作品が公開されないんだろうねぇ?(もし輸入していたらごめんなさい)

                         
 機密事項を持っているギャングのNo.2を見つけるため彼の娘スンヒが通っている高校に元・女番長の過去を持つ主人公の女刑事ジェインが“転校生”として送り込まれる。
 彼女はスンヒと友人になって一刻でも早く居場所を聞き出したいのだが、母親を亡くした彼女の心はなかなか簡単に打ち解けない。そればかりか転校早々因縁をつけてきたクラスの女番長をノしてしまったからよけいに警戒されてしまう。
 そんな中、唯一の学校の楽しみといえばクラス一の好青年者ノヨンとの時間。いつしか彼女は彼に好意を寄せていく…果たして任務は成功するのであろうか?それとノヨンとの関係はどうなるか?

                         
 うん、久々に韓国映画を観たのだが(ちょっと前に『僕の彼女を紹介します』も観たっけな)以前のような「韓国映画だから」という構えかたをしなくても十分に楽しめるように出来ている。ここ数年の作品に言えることなんだけど。
 むしろアクション面で売るよりコメディ性でバンバン宣伝しちゃったほうがこの作品はいいのかもしれない。身分(年齢も)を隠して女子高生としてふるまう女刑事の憂鬱や、年下の男の子(実は…というのがラストにある)に惚れてしまい本能と理性が交差し苦悩する姿などなかなか面白いし可愛い。
 しかし、同僚の刑事が実はギャングの手下だった…という『インファナル・アフェア』を思わせるハードな面も持ち合わせており、殺害場面の関係で審査時に視聴年齢指定がR-18になりかけた事もあったほどだという。格闘シーンではワイヤー使い放題で楽しいのにね。

                         
 最後にこれだけは言っておきたい。何故スカートの下は黒いスパッツなんでしょうか?『花嫁はギャングスター3』の予告編でも観て思ったんだけど。別にパンツが見たいわけじゃないけど、これは気になるぞ。
(多分パンツ見せちゃうとR-18までレイティングが上がっちゃうからだと…)