HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
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これが元祖『グリーン・ホーネット』だ!

2006年12月11日 | 連続活劇

 この間、久しぶりに連続活劇のDVD-Rを大量にいただいて、これで名前だけは知っていても現物を観たことのなかった作品を観賞するチャンスに恵まれて、一人喜んでおります。まだ少ししか観ておりませんが(15~30分の話が13回や15回続くので1本観賞するのは結構根気がいる)またこのブログで小出しに紹介していこうかなと考えています。

  今回の紹介作品は『The Green Hornet』(40)、そうB・リーが準主役で出演していたこと(だけ)で日本でも知名度のあるあのドラマのオリジナル版です。


 大まかなストーリーは影のボスによる無線指令で行動する犯罪組織を叩き潰すため、新聞社の社長であるブリット・リードが召使で有能な科学者のケイトーと共に、顔をマスクで隠し1匹狼のギャング・"グリーン・ホーネット”となり、犯罪を阻止すると同時に影のボスの捜査を進めるのでった…というもので、基本的なことは1966年のテレビ版と大差はない。元々の原作であるラジオドラマ(1938年)からそういう設定なのでしょう。

                      
                      ●ケイトーと仲良く着替えるブリット氏

 ではテレビ版との違う点はどこか?まずは「身内に協力者(または正体を知っている者)が誰もいない」という所。テレビ版は友人の検事と女性秘書がグリーン・ホーネット=B・リードというのを知っていたのだが、この作品では全くの孤立無援。最終話でリードの女性秘書がやっと気付く程度だ。だから観ていてホント気の毒になる。会社では部下の新聞記者に事件現場では銃を突きつけられたり、ぶん殴られたりと、もうヒドイ扱いなのだ。そもそもグリーン・ホーネットは犯罪者という事で名が通っているのでしょうがないとは思うのだが、ブリットは一体どんなヒドイ事を記事にして報道したんでしょうか?

 これが一番の相違点だと思うのだが、「ケイトーが非常に弱い」所だ。テレビのB・リーのイメージを持って本作を観賞すると、その驚きは計り知れない。実際全13話中、ホーネットと共に現場に出てくる事はあまりないのだが(車中で待機している)、第何話だったか忘れたけど悪漢に後ろから殴られて地ベタで気絶してしまう場面を観た時「うわっ、ケイトー打たれ弱い!」と叫んでしまった。まぁ、彼の担当は愛車“ブラック・ビューティー”号の運転と兵器の開発なので、しょうがないか…

                     
        ●ホーネットはいいにしても、ケイトーまるで子供だなぁ

 と、まぁこんな感じの作品なのですが、実際のところ「面白いか?」と聞かれると、そんなに面白いもんじゃない。テレビ版みたいに偽宇宙人やクンフーの達人との対決がある訳でなく、結構地味な犯罪ドラマですから。でも吊り橋落としたり、移動遊園地(かサーカス)に火を放ち大パニックを起こさせたりとかなりヒドイ事してますが。
 本作はテレビ版『グリーン・ホーネット』が好きな人が「オリジナルはこうなんだ」と再確認するために所有するのが一番いいのかもしれない。あと連続活劇のファンとかもね(でも連続活劇でもこれより面白いものはたくさんあるんだけどなぁ…)。
コメント (1)
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